2025/06/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にルゥナさんが現れました。
ルゥナ > 数ある冒険者ギルドのひとつ、今日もまた建物内の受付テーブルと依頼掲示板の前を行ったり来たり。
複数のギルド共通で出されていた依頼内容を確認して、終了の通知が回ってきていれば張り紙を剥がし。
直接持ち込まれた依頼の中で、長く誰も受けていないようなものは他の場所にも共有してもらおうか、或いは期限切れになっていないだろうか、一つ一つ眺めて確認していく……時には膨大な量だけれど、それをゆったりやって行くだけの時間もまた膨大にあるわけで。

「うんうん、これで……終わっている依頼とか、期限過ぎたものとか、ひとまず無いはずですね」

掲示板の前で、えっへん、と両手をくいっと曲げて腰に当て、満足そうな笑顔をひとつ。
それから、ぱたぱたと小走りにカウンターの内側へ回っていって、すとん、とお気に入りのいつもの椅子に腰掛けて。

「そうしたら、まだ貼っていないものを整理していかないと――」

顔なじみの定期の依頼者などであれば兎も角も、初めて見る人だとか、出どころのはっきりしていない段階の依頼だとか、そういうものは提出されて即貼り出す、と言うわけにもいかなくて。
それこそある程度時間をかけて裏取りを頼まなければいけないような場合もあるし、そうでなくても一旦ちゃんと目を通し直してから、ぐらいには貼り出す内容にも気を使ってはいるわけで。
ちょっと変わった依頼内容、があったりするとつい興味の方が先に立って読みふけって想像に時間を取られてしまうような事も……たまには、あったりするけれど。
書類の束、と言う様相のテーブルの上の積まれた紙やら何やら、一つ一つ捲って、持ち上げてじっくり読んでみて、を繰り返していく。

ルゥナ > ふと、珍しく感じるような少し変わった内容に思える依頼があって。
依頼書を両手で持ち上げると、ぴっ、と腕を伸ばして体の正面へ掲げ、うん……? と、目をくるくるさせながら、かくんと首を傾げて。
持ち上げた事にも腕を伸ばした事にも別に意味はないし、目が悪いとかそういう事でもない。時折大げさな、と言うか変な仕草になるのもいつもの事。

「……馬車に何かが取り憑いたようで、勝手に動いたり唸り声を上げたりするので調査願いたい。
 なんですかこれ―― あ、なるほど年代物の凄い古い馬車なんですねぇ。……って、古いからそうなるってわけじゃないですもんね、やっぱり、何ですかこれってなりますねぇ」

魔法使いさんとかを呼んで見てもらう、じゃダメなのでしょうか、と思うのだけれど。
よく読んでみると、既に何人か呼んで見てもらっていて、しかし魔法で見てみても何もわからない。ううん、と引き上げて行った後でまた勝手に動いたりするのだとか。

「魔法じゃわからない……? もしくは一見わからないぐらい巧妙、とか?」

鑑定しようと試みる術者より相手の隠蔽力が高かったらそれはわからないでしょう、と思ってみたり。
ぺふ、とテーブルに依頼書を下ろして、とんとんと指先でなぞりながら。魔法で調べても特に何も変わった感じはせずいたって普通、なんてもの――心当たりなんていくらでもあるのだし、と、くすくす笑い声を漏らしたりもしながら。
ひとまず出どころは真っ当そうだし、これはどの辺りに掲示しておいたらいいかしら、と少し身を乗り出して掲示板の方を見ながら考える。

ルゥナ > 「ううん、調査依頼……討伐、ではないですものね、ひとまずは」

今のところ、見に行った魔法使いさん達は、特に危ない目に遭ったわけでもないらしく。
であればやはり一旦は調査依頼でしょう、と。場所は近隣、と言うより王都内ですものね、と近場の印をつけて。

こういう不思議依頼って、実際行ってみた人の感想とか聞いてみたいですよねぇ……とか考えながら。
ふわふわと受付から出て、調査依頼が並んでいる良さげな空きスペースにぺたり、と纏め直した依頼を貼り出して。

もう少し頑張って貼っていかないと、ですね、とこの日は珍しくあまりおやつタイムを挟まずに。
くるくると受付内と掲示板の前をまた行き来しながら、普通の依頼やら変な依頼やら、ふんふん、と興味深そうに時折笑ったりもしながらお仕事を続けるのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からルゥナさんが去りました。