2026/02/15 のログ
■影時 > ははは……、と、哂ってどこまで誤魔化せるか。実際、何処まで、どれほどのものか分からない。
ただ、生まれと育ちは妖精が住まう不思議な森であった。此れは間違いない。
自分達が云う処の“素質”があった。噛み合って、面白おかしい方向で花開いた。瞑想も出来る不思議な生き物である。
「お分かりいただけたよーで何より、だ。見せた通りの手段で、自分の身は守れる奴らでもある」
つくづく論より証拠。実演に勝る証明はない。
彼らは身一つでは噛みつき以外で手痛い攻撃手段こそないが、魔法はどれもこれも使いようといえばそれまでだ。
切羽詰まり過ぎてそうした域までならぬよう、己が守りもするし、己が雑嚢の中に避難するよう指示もする。
冗談めかしながらも、評価の声に二匹は何処で覚えたのやら。イエーイとばかりにハイタッチしてみせる。
ちかちかと瞬く魔法の光が、最後に一際花火のように膨らんで、ぱっと消えるのを一人と二匹で眺めて。
その後、思い思いに毛繕いやら机の上を闊歩しだす二匹はそのままにしつつ、相手に顔を向け直そう。
「さよか。ま、他人の身の上なんぞ興味が無けりゃァ聞いても面白くあるまい。きっと、な。
付き合いは細く長く、続くかもしれんぞ?
伯爵含めて方々から睨まれん程度には、仲良くさせてもらえると有難い……と、へいへい。
取り敢えずある程度の癒しなら、ヒテンの方なら出来なくもないが――抜かりなく備えておくともさ」
実際、面白い話とは――少なくとも己については思っていない。
身の上話について最終的な評価は他者が下すものであるが、そう自認している。語るにはつまらぬ、と。
一先ずは、今は弟子の、今話す相手にとってはきっと掛け替えもない友人の間を繋ぐ仕事がある。
どう動くか、うつろうかはさておき、今暫くは色々留意しながら取り持つ仕事が恐らく生じそうだ。
細かな取り決めなどは此れからとして、余程大事な繋がりと思っているのだろう。
自信たっぷりな茶目っ気のある仕草から、目まぐるしく複雑な、不安すら湛えてそうな顔の変化を認めながら。
「――御尤も、としか俺は言えん。
だが、古来からよく言うだろう?清濁併せ吞むのは仕方ないとか、見たものが全てであるとは限らぬ、と」
表向きは聖人。徳を湛えた慈善の徒。裏向きは放蕩冒涜の堕落僧、といった手合いをふと思い出す。
今回も同じであると当て嵌める気はない。貴族同士の争い、というのは見方の問題だ。単純な二元論に落とし込めない。
己が提案に頷く様を認め、腰裏に手をやり、ごそごそと漁る。
取り出すのは数枚の便箋と、ペンとインク入れの小瓶。それらを自分たちの間に置きつつ、相手の所作を見る。
その反応は想定の一つの通りである一方で、眉間に皺を寄せるさまは、覚えがあるいう印象を抱くに足る。
「……ああ。結果的に、ではあったが、其方の要件は間違いなく満たせるだろう。
駆け落ちってぇのは、きっと方便……言い換えの問題かもしらんが、間違いでもない、か。
承知した。汲んでくれて助かる。今は、今の時点だと、無理に聞き出すのは避けておくにこしたこたぁない。
篝がどう思うかは、篝次第だが、そっちからとしては大事な友人、友達と思っているのはよく分かったよ」
しかし、駆け落ち――駆け落ち。逃げてはいないつもりだが、そうとも言えなくもない、のか。
首が居れそうな位に捻っていれば、二匹も真似して首を傾げて、戻して、また傾げて、と動く。
現状の問題として、事情を明かす、整理するには、恐らくヴァリエール伯爵と弟子の間に関する契約が邪魔をするだろう。
己が語るのが面倒が少ないとしても、この感情豊かな御友人から、伯爵等に洩れる、露見する可能性も生じる。
其処から起こりかねないトラブルは如何にして阻み、抑止するとなれば、明かすべき事項も高所しなければならなくなる。
今は、文を相互に届け合って、どうなるか、どう運ぶか次第、か。
弟子の有様を思うと一方通行のケもあるが、片方は大事に思っていると見えて、くしゃりと髪を掻く。
■ナイト > 芸を仕込んだ覚えはないと言う飼い主本人も、この二匹の事を完全に理解しているという訳ではないらしい。
摩訶不思議な生態である。種族は違えど相棒らしいリスとモモンガが仲良くハイタッチする様を見て、事実は小説より何とやらと思ってしまうのだった。
パッと明かりが消えて、部屋は窓から差し込む陽光だけに戻る。
「そうよ。……アンタはあんまり自分のことは話したくなさそうね。何となくだけど、そう言う顔してる。
さて、それもあの子次第でしょうね。まったく、薄情なんだから……。
どっちがヒテン?かはわからないけど、そのへんはまぁ良いわ。あまり手の内を知り過ぎちゃうと、叩きのめす時の楽しみが減っちゃうものね。
私だって、この国の貴族の嫌な面は何度か見たことはあるわ。
戦争だってあるし、貴族同士の争いがあることだってわかってる……。
別にいつも真っ当に、正道を通って来たとも思ってないわよ。ヴァリエール……あー、えっと……このペン借りるわね」
テーブルに頬杖を突きながら、相手の顔をまじまじと見て率直な感想を一つ。
そして、何とも言えない立場にあることは理解した上で、取り出されたペンと紙を手に取ってさらさらとインクを滲ませながら文字を書く。
『ヴァリエール伯は、篝を刺客として使っていた……?
笠木がそれを止めて、篝を助けた。 これで合ってる?
ヴァリエール伯と笠木、篝は和解した? それとも、してない?』
少しの迷いがインク溜まりとなって残りながら、書き終えた紙を逆さに返し、相手に向ける。
言葉を濁し、誰かに聞かれることを警戒している様子から、主と友人とこの男、三人の問題は解決しているのか不安を抱きながら、ペンを机の上に置いた。
「……なら、良かったわ。
駆け落ちではない? 愛の逃避行って書いてたけど、あれ嘘だったの?
……まさか、あの子を弄んだりなんてしてないでしょうね。
篝から聞き出さないとは言ったけど、そう言うことなら話は別よ。この場で決闘を申し込むことだって辞さないわ。
ぐ、ぬ……いや、まぁ、篝は口下手だから、わざわざお友達宣言してたわけでは無いけど。……ないけどっ!
ちゃんと友達よ! そんな大変な状況なのに、私に手紙だって送ってくれてるんだから!」
違う方面での勘違い。逃げたかどうかではなく、まずそこに愛が無いのではと想像をして、また噛みつかんと牙を見せつけながら詰め寄る狂犬。
ゆらり席を立ちあがりながら、グルル、なんて唸り声まで上げそうな鋭い瞳で男を見て。
そんな狂犬ではあるが、友達に友達認定されていないかもしれないと言う可能性に少し心当たりがあるのか、少々あきらめ気味に見える男の態度も相まって、目に見えて狼狽えて、言い訳がましく手紙のことを持ち出し、揺らいでしまいそうになった自信を取り戻す。
だが、その手紙も実は交渉材料だったが故に書かれた形式的なものであるのだが……。それは知らない方が幸せだろう。
■影時 > 兎にも角にも類を見ない二匹を完全に把握した、理解し切ったと、果たして云えるか。
……飼うようになって気付けば長い気もしなくもないが、当初からこんなノリだった気もしなくもない。
まあ、深くは、いうまい。彼らが居たお陰で、ということもある。その点は感謝してもしきれない。
「御明察。というよりも、この国に行き着いた余所者てぇのは、割とそういう手合いが多いと思うわね。
……取り敢えず、そういうことにしておいてくれ。
篝が、直で其方と接触を図りたくなるかどうか、とかも……否、今はまずは見守るほかない、か。
あ、ヒテンはこっちな。モモンガの方。……クク、それもそうだな。お楽しみはとっとかないと、な。
で……――だ」
他所からこの国に来る異邦人は、どういう者が多いか。……喩えば酔狂者か食い詰め者、札付きか。
馴染めぬ、馴染む気もないものは、そもそも冒険者になるという手もない。択ばず選べず、闇に潜る。
身の上を明かして、自分はこういうものだから――とでも宣う流れは好まない。その気もない。
語った処で一口に信じてくれるかどうか怪しいさえ己の場合はある。故に語る機会と場面は、選ぶ。
向こうの言葉に、ぴょこんと挙手よろしく右前足を挙げるモモンガを指さし、ペンを執る姿に頷く。記される筆跡を眺めては。
「正道、と聞くと俺の知己の貴族のじぃさんが嗤いそうだなぁ。勿論、伯爵も嗤おうが。
まず一つ目、その通り。二つ目は、然り。
三つ目は、和解と云えるのかねあれは。すまんが、ペンをちょっと貸してくれ」
返される紙を一瞥し、一旦置かれたペンを取り上げる。
イエスかノーか、是が非かの一問一答で返せる内容は、まだ容易い。喋り過ぎる恐れも一応は、制御できる。
文章に認めるというのは、内容を吟味することに繋がる。用が済めば、この紙は己が処分する。
ペンを取れば少し考えてこのように記そう。いつかのことを思い出しながら、記すのは、だ。
『……任を解く、という扱いに収まった。
篝は俺の弟子として助命して共に過ごしていたが、妙な動きが続いてな。
最終的に当時の住処を襲われそうになった。故に事の是非を伺いに、伯爵のもとを訪れたことがある。
その際に確かめた。それに伴い、呪的な縛り、拘束が生じていよう。恐らく、性分の面でも下手に口には出来るまい』
掻い摘んだ経緯の内容。下手にぼかす、韜晦するだけ時間の無駄、不興を買うことこの上ない。
伝え過ぎるのも問題だが、以上の内容を記して相手の方に返そうか。
「…………駆け落ちなら、この国を離れた方が良かったのか悩むところだなぁ。
言い方、伝え方にもよる、と俺は思う。それと、な。弄ぶなんざしてねぇよ。出来るかい。
寧ろ色々と気難しい処があって、骨折り、苦労してる。
――そうだな。書いて寄越す位には、な。
手紙のやり取りは冒険者ギルドでの個人依頼、という形であれば俺が取り持つ。
その代わり、可能な限り誰にも露見、悟られぬようにしてほしい。
さっき口にした容姿の男にも、だ。騎士だそうだが、下手にバレると非常に面倒なことになりかねん、
依頼の符牒なら、あー。伯爵の好物、好きな酒はあるか? その材料を急ぎで仕入れたい、とかでもするかね」
駆け落ちに伴う印象を深く考えると、非常に難しい。今生の別れのような言い方のつもりだったのだろう。
そんな弟子を、弄んでいる、玩弄している――つもりはない。奴隷ではない。弟子なのから。
詰め寄る姿と、眼差しを真正面から受け止めつつ、見返しながら吐き出す息は、何処か重い。思う処が重い。
まずは、今後だ。……手紙を寄越される発端の人物の意図は、さて、何処まで考えるべきか。
純粋な厚意、と思い難いのは――こうもなれば仕方がない。最早こうなれば、色々と信じ祈るほかあるまい。
■ナイト > 「ふーん。はいはい、そう言うことにしときますー。
篝がどうするか、どう伝えるかはそっち任せるわ。勿論、返事が来るのは嬉しいけどね。
ああ、こっちがそうなの。はい、よろしく」
これ以上は聞いても仕方ない。軽く肩を竦めて首を傾げ、友人との件も丸投げにして。
元気よく手を上げて返事をするモモンガには一瞥を向けて、改めてその前足に人差し指を軽く触れながら自己紹介を受けた。
机に戻したペンが、今度は男の手で紙の上を走る。
正道を嗤われては気分の良いものではない。正義の代名詞である騎士である少女にとっては、他人が悪事に手を染めることは場合によっては目を瞑るが、自分はけしてそこまで落ちる心算はない。
だが、その主である伯爵が正道を外れ悪徳貴族らしい笑みを浮かべているのを想像すると、やはりどうにも我慢が出来なくなってしまうのだ。
「…………そう。……はぁーっ。まったく、なんてことなの。
ああ、そう。ことは全て済んだ後なのね。それだけは良かったわ」
色々と言いたいことは山ほどある。そして、行き場のない怒りと憤りをぐっと胸にしまい込み、重い溜息が漏れた。
一つだけ、良かったと思える知らせを聞くことが出来たが、その後に続く紙の上の文字を読めばまた苦い表情になり、堪らなく何かしら殴りつけたくなる衝動まで生まれて来る。
何も知らず、ただの一度も友の任に気付くことも無く、ただ屋敷の中で帰りが遅いと安否を不安に思っていた自分の愚かさに腹が立った。膝の上で握りしめた拳を解く方法が見つからない。
「む゛ーん……。ぐ、ぬぅ……ぬ……。わかった、わ。
つまり、今聞いたことは、私の胸の中だけにしまっとけってことね?
旦那様にも、他の使用人にも、何も聞くなって事……それで良いわね? はぁ……。
駆け落ちってそこまで逃げなきゃいけないもんなの? って、いやいや、そこはそんな拘るとこじゃないし。
……ふんっ。まぁ、今はその言葉を信じといてあげるわ。無理矢理、変なことしてないなら良いのよ。
なによ? 何か困ってんの? あー……まぁ、頑固だもんねあの子。お洒落させようって服買っても全然着てくれなかったし。
了解よ。やり取りの方法はそれで良い。返事が来るか期待しながら待ってるわ。
――は? なんでそこで……。ちょっと待ちなさい、この件、ヴァンまで絡んでるの!?
……あんのバカ……っ! 何も知らん顔で心配してるふりして、騙したわね……っ!!」
清濁併せてとは言い難い苦々しい顔で頷いたが、まったくもって納得など少女はしていなかった。
それでも何とか堪えて、主や使用人に問いただすことだけはしないと約束し。
友人の事は心配ながら、上手くやっているならそれで良いと、少しだけ笑みが戻って、困っているらしい男の方にも過去の友人とのやり取りを思い出しながら同情を寄せた。
これで何とか上手く事を収められた。と思いたいところだが、予期せぬ人物がこの話に関わっていると知れば、またもや怒りは振り切れ、とうとう少女はブ千切れた。
勢い良く席を立ちあがったかと思うと、額に青筋を浮かべながら、懐から紙を一枚取り出すと目の前の男に投げ渡し。
「依頼書よ、こっちの記入欄は埋めといたから、勝手に名前書いて受託手続きしといて!
あと、騎士の方に黙っとくのは無理よ。でも、何も言わせないから問題ないわ。アンタの分まで何発か打ち込んできてやるから、楽しみにしときなさいっ!!」
地から響くような低い声でビリビリと空気を震わせ、なんとも勝手な啖呵を切るやいなや、少女は大股で扉まで歩いて行き、去り際に一言。
「荷物、そこの棚にあるから! ちゃんと届けなさいよねっ!!」
そう言うなり扉を潜り、勢いよく――バンッ! と、扉が閉められる。
残されたのは大きな紙袋一つと、依頼書、そしてすっかり冷めてしまった紅茶のポット。後一杯分は残っていそうだった。
まさに嵐のような少女は、目下、怒りを向ける先を定め向かう――。
――――――
―――
―
はたして、伯爵は何処まで考えて、その呪い染みた縛りを契約の魔術に込めたのか。
一つ、契約者は術者との契約をもって、全ての任を解く。
今後、契約者はヴァリエール家との関係があった事実及び、
これまでの任についての詳細を他者に口外することを禁ずる。
この禁を破った場合、契約者は速やかに命をもって償うものとする。
二つ、この場で見聞きした情報の全てを、術者、契約者、シャッテン、三者の秘匿とする。
これを三者の内の誰が破ったとしても、契約者が責任をもち、罰を受けるものとする。
口外とは、口にするだけが全てだろうか。
どのようにして、その約定が守られているか、破られたかを判定しているのか。
それはその時になってからでしかわからないことだろう。
男が屋敷に戻った時、何事もなく契約者が無事であれば良いが――。さて。
■影時 > 「ああ、そういうことにしておいてくれ。
……その点については、承った。まぁ、どうにかしよう。で、こっちがスクナな」
そういう時があれば、だ。そこまで深く知り得るべき時が来るかどうかは、今は知る由もない。
改めて紹介すれば、併せてもう片方の相方も紹介しておこう。
掲げられるモモンガの前足にぺたんと触れるさまに、自分もーとばかりにシマリスの方からも前足の片方でぺったん。
その風景までは、まだ微笑ましい。大変平和だ。
しかし、その後がどうだろうか。嵐の前の静けさ、のような、さざめくようにペンが走る音が続く。
「――……形式の上で、ではあろうな。
俺としては、未だ方々を見張らずにはいられん。浅慮が過ぎる――浅はかだった、といえばそれまでだが」
今、こうして喋っていることもまた、浅慮である、といえばそれまででもあり。
この国、この都市に留まっていること自体が大きな間違いである、という誹りは免れがたい。
元はといえば、という根本の問題まで疑い始めると、きりがないこともある。
敵を買っていた老貴族とその郎党が悪いのか。であれば、守れず殺しておけば良かったのか?
――否、でもある。世の中、斯くも是が非かの二元では定められない。
「ああ。誰にも、話すな、だ。それであれば、手紙の遣り取りの範囲でなら、面倒と厄介は大きくはなるまい。
……さて、そこがむつかしい処でなぁ。色々と困ったり、向き合ったりしている。
篝がしたいように云々とか思い出すと、それも考えなければなるまいとか、頭を悩ませずにはいられん。
頑固っぷりは、成る程。昔からか。今はだいぶ、洒落っ気はあると思うが。
では、以降についてはそのように、……ッ!?」
念押す。不承不承の体ではあろうがそのようになるのであれば、落しどころとしては妥当な塩梅だろう。
弟子における過去の人となりの一端を聞けば、今と重なる処も少しは進歩した、と見える処もある。
ただ、これは、どうだろうか。不味いのか。意趣返し的に成るならば其れで良いのか。
是か否かと明言するよりも早く、眼に見える反応は燃え上がるように顕著であった。
「……それは了承したが、待て! そこまですンなら、俺が討ち入る方がまだ胸が空くわいって、待ておい!!」
件の人物について、思う処がある者は此処にもいたか。
二匹が驚き、尻尾ぴーんとなる程の猛烈な嵐ぶりを経て、扉が開け放たれ、ばたむと盛大に閉じられる。
残るは一人と二匹。出て行った姿が云う処の荷物と、書類とポット。
ポットは……荷物に入るのだろうか。後でギルドの備品かどうか確かめるとして、紙袋は早々に取り上げ、魔法の雑嚢に仕舞う。
くしゃくしゃと髪を掻き、首を振る。これは――また、何かが起こりかねない。
今度は己が引き金を引いた、と考えるなら嗤うに嗤い難い。
さて、鬼が出るか蛇が出るか。何に願い祈るべきか、考えあぐねつつ先ずはこの場を片付けよう。
しかる後に書類を受付に提出、依頼受諾を進めながら、奇妙な、不吉な予感を捨てきれずにはいられない――。
ご案内:「平民地区/冒険者ギルド」から影時さんが去りました。
ご案内:「平民地区/冒険者ギルド」からナイトさんが去りました。