2026/01/16 のログ
迷宮「デミモンド」 > 「なお、この迷宮は娼館ではない」
荘厳に、迷宮のどこかで瞳を開く魔王ゴルゴンゾーラ人間体。
「どうかされましたか我が君」
「うむ、人間どもの思い違いを正してやろうと思ってのことよ。」


などという迷宮最深部のどこかとは別に。

重々しい足音が、迷宮のどこかにこだまする。

宝物庫の前の、まっすぐな通路を、ミノタウロスが歩いている。

「ふん。」

ぽっちゃり娘のオークと、俺っ子のウルフカット、かつ結構ボンキュッとした褐色有角人に見えるホブゴブリンが、冒険者の来そうなところにウロウロと動いているのが、止まった。

この下級モンスター娘たち、息を潜めて怖さの通り過ぎるのを待つ…

「このデボンに誰か挑むものはいないのか!」
ビチっ、壁に重い塊がぶち当たる音がする。ゴブリンとホブゴブリンが屯する通路との隔壁をぶち壊す。
「そこか!?」

灰色に光る底知れない目、重く閉ざされた口、引き締まった長身。量感ある筋肉の上に豊満なバスト。
それを見事なビキニアーマーに覆い、両手に斧を構えている。天を衝く牛のツノ。

「何だ、お前たちか。ここまでくる前に冒険者どもを食い散らかしてるな?……少し控えろ、そうでないと…!」

剛力の醸し出す「圧」に恐怖するオーク&ゴブリンズ、ミノタウロスの広い背中を震えて見送る。

「このフロアを潰して大広間にしてやる…」

ずしん。ずしん…


「ふん!」
目についた壁を殴り飛ばし、貫通してみたが、まあ、冒険者の姿はない、

迷宮「デミモンド」 > ミノタウロスが壁を破壊して勝手に進んでいるため、他の冒険者に割り当てられる通路が全て繋がってしまう。
「あ、空いてる…」

壁の隙間から女性の声がすると、粘液がじわじわと染み出す。壁から、床から。天井から。
それらが積み重なり、集まり、半透明のボディスーツを着た、女性の姿になる。

スライムである。

「体に必要なオーガニックなたんぱく質がタダでもらえると聞いてみれば!なんと誰もいないのでした!」あたりをランダムに歩き回りながら、迷宮内に散らばったスライムをどんどん取り込んで成長していく。

中肉中背の女性から、大柄で豊満な女性の姿に、そのままさらに一回り大きくなると、人間の姿のまま、脳天から両足の間までスッと自らを分割した。そして、同じ姿の中肉中背の女性に変形する。ドレスを着ているようなシルエットになったが、裾から足が出ていない。
二足で歩く必要がないと見るや、体の粘液部分を釣鐘型に成形し、組織をねっとりと循環させる。
そうして滑るように床を進んでいく。

ご案内:「地下迷宮「デミモンド」」から迷宮「デミモンド」さんが去りました。