2025/08/07 のログ
ご案内:「平民地区 海を臨む公園」にイザベルさんが現れました。
■イザベル > 全く、とんでもない店に入ってしまったものだ。逃げるように出て来た店から平民地区まで一心不乱に歩き、辿り着いた地区の端、海辺を望むように出来た公園についたころには既に日は暮れていた。
薄暗い外灯に隅にせいで人通りもないそんな公園のベンチに腰を下ろし熱い吐息を吐きだした。
外灯の下でも薄暗いのはあまり手入れが行き届かないせいか。
外からはシルエットしかわからないかもしれない。
上がった体温のせいで汗ばむ身体を冷まそうと、マントとジャケットのボタンを外し側へ脱いでおいた。
こうなるとフレアタイのブラウスすら煩わしくもあるのだが、流石にそんな痴女めいたことをするわけにもいかず、ボタンを一つ、二つ外すにとどめた。
「ったく、とんだ失態だよホント……。酒だけは美味かったのに。」
ご案内:「平民地区 海を臨む公園」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 平民地区。
海を臨む公園。
千鳥足――とまではいかないが、気分が良さそうであるのは間違いない――そんあ足取りの男。
「ふ~っ、良い店だった――」
日雇い仕事が終わり、そのまま仲間達と酒場へ繰り出し。
散々飲めや歌えの大騒ぎをして、またなと解散。
家路につく者、夜の街に消える者、散り散りになってしばらく、といった塩梅。
「……ンオ……?」
酔い覚ましにブラブラ歩いていた道すがら――ベンチで休む人影を目にする。
見れば妙齢の美女――しかも、なにやら艶めいて悩ましい姿。
とくれば、好色の虫が疼く――
「よう姐さん、酔い覚ましかい――覚ます前に、オレともう一杯付き合わねぇか――」
■イザベル > 寛げた谷間から入る潮風が少しだけ慰みになる。
とはいえ、身体へと染み込んだ媚毒の香りはそう簡単に抜けてくれるものでもない。
或いは酒にすらそういった類が入っていた可能性だってあるのだから。
これ以上は、そろそろ宿に戻ろうと思いなおした矢先にふらふらと公園に近づく人影が目についた。
「酔い覚まし相手に酒を勧めるなんていい度胸してるね、アンタ。」
はぁ、と零す吐息は益々甘く、じろっと下から睨み上げる視線にだってたいした迫力はないだろう。
一杯付き合えという割に手に酒瓶の類も持っているようには見えなくて、
邪険にするよう手で払う仕草をみせた。
生意気な女の態度は、相手の不興を買うか、或いは──。
無理やりにでも紳士的にでも女の手に、身体に触れる事があれば其の体温の上昇を感じる事になろうか。
■エズラ > 「まぁそう邪見にするこたねぇだろ、姐さんよ――」
年の頃は自分とそう変わらないように見える。
不躾な誘い文句に対する切れ味鋭い返し言葉に、興が乗った男は、さらに不躾に、相手の隣に腰かける。
「これからもう一杯、酒場に繰り出そうって時に、イイ女を見つけちまったんだ――声かけなきゃアそれこそ礼を欠くっつうもんだろう――」
スン、と風に乗って漂う女の肌の芳香――
普通にしていても随分と男の目を誘う出で立ちだが、それ以上にその醸し出す雰囲気に、心をうきうきさせる。
「どうだい、一杯だけ奢らせてくれよ――」
ずい、と身を寄せながら、相手の腰に腕を伸ばし、抱き寄せようとする。
相手がよほど頑強に拒まぬ限り、男の唇が耳元に触れるほどに近づけて誘う。
それは半ば以上、誘いと言うより、雄として雌を奪おうとする本能によるもの。
■イザベル > 「ホントに、この街の男ってなぁ皆同じ口説き文句ばっかりで面白みに欠けるねぇ──。」
鼻で笑うように彼の言葉を受けて笑う。どいつもこいつも、と不服そうな声音を載せながらも、了解を得るでなく隣へと腰を下ろす様子に、
公園のベンチでは距離を取るほどのスペースも無く自然と触れ合う場所もあるか。
「折角こっちは人気の無い公園で覚まそうってのに、嫌なこったね。」
ふん、と鼻を鳴らし彼の言葉を拒絶する。けれど腰に伸ばされた腕、抱き寄せようとする力を借りて、腰を上げれば逃げる……かと思えば。
彼の膝を跨ぐようにしてベンチに膝を付きまるで対面座位のよう向かい合って見せた。
豊かな膨らみを男の顔面へと押し当てて、谷間から香る汗と媚毒の香りがその鼻先を擽るだろう。
「一発、ヤらせてくれってほうがまだ、可愛らしいもんだ。」
酒なんて口実だろう?なんて意地悪く紡ぐ、そして今の女は熟れて熱していた。
場所も、状況もお構いなしに、押し当てる胸には布地の奥の胸をお支える下着の感覚も無い事は伝わろう。
■エズラ > 【移動】
ご案内:「平民地区 海を臨む公園」からエズラさんが去りました。
ご案内:「平民地区 海を臨む公園」からイザベルさんが去りました。