2025/08/06 のログ
ご案内:「平民地域のカフェ」にネーラさんが現れました。
■ネーラ > 夏の午後、貧民地域の近く、平民地域のカフェ。
学院の知人と何か話していた。
なおネーラの服装は相変わらずおみ足を見せるようなショートパンツと、今日はその上に迷彩柄の半袖トップスである。椅子の上で足を組んで、片足の緩んだサンダルをぶらぶらとさせている。
在野の賢者として何か学生のためになる話など、していただけませんか、と。夏季特別講座。学院の門戸を開き英知を社会へ。
さてカフェには昼の暇を持て余した客が集まっているが、この妙に品のない格好をしている女性が、学院の人間に請われていると言うのに。誰も何も思うところがない。他人事である。
で。
ネーラ答えて曰く。無い。奥義は全て日々の中にある。
食い下がる知人、多少盛ってでもいいですからとくれば、ネーラは少し機嫌を損ねて曰く。
「この世で最高の魔法とは。なんだと思う?魔王召喚か。竜王敖臨か。払暁の光で魔を払うことか。大宇宙からのヘリオンの光で一帯を焼き払うことか?生命創造か。不老か。長寿か。異世界転移か。賢者の石か。そのどれでもない。」
魔女、しばらく黙る、知人の視線を惹きつけてから
「世に最高の魔法とは、敵と友達になることじゃ。…恩讐を超えることのいかに難しきか。
大いなる作業/マグナムオーパスも要は日々の積み重ね。逆転はない。故に生徒どもには、まあ真面目に夏を過ごせ、としか言いようがない。」
一周回って普通すぎじゃないですか。と知人。
「精髄というのはあまりに普通よ。学院の質も落ちたのではないか?」
まあ、考えておこう、と言い、知人氏は一旦席を引いて辞す。
「くれぐれもよろしくな。」
■ネーラ > 学院の門を叩いたのもいつのことか。
学院の創立の志には共鳴するところあったが、まだあのことは幼く学ぶことしかできなかった。
修行を重ねた章は何事かを成す自信がついたが、その時には学院の風向きは怪しくなっていたようだ。
「魔術でもどうにもならぬことのあるものじゃ…」
時は操作できても時代には逆らえない。
隣の席にいる、学院の生徒と目が合う。
さっきからずっと話の内容を聞かれていた。
ネーラのこの格好で、この内容だったので、信じられないような顔をしている。
一人でいるのも手持ち無沙汰。魔女は立ち、椅子を引くと、その生徒に
「精進せぃよ?少年。」
そう言ってすたり、と街路に出る。
さて…ノープランであった。
■ネーラ > 貧民地域と平民地域の境目のエリアを、一人でスタスタと歩いている。
魔法で頭の上に雲と同じものを少し作り、陽射しを遮っている。