2025/07/16 のログ
ご案内:「廃神社」にキタさんが現れました。
■キタ > 爽やかな朝日の降り注ぐ森の中に浮かぶ神社。
其の裏手に広がる畑には、青々とした作物が育っていた。
自分のが食べる分だからそんなに多くは取れないけれど、丸々と太く長く育った胡瓜に、真っ赤に染まった赤茄子に太く熟れた青茄子。
手には手水舎から汲んだ水桶と野菜を入れる籠を持ち、指先で摘まみ収穫するそれらを水で洗いながら籠に乗せて行った。
「胡瓜も、青茄子も大きくなったわね……。 漬けても、そのままでもいいけれど。」
さて、どう頂こうかと収穫を進めながら思案する。
今日、明日の分を収穫し終えたところでその足は手水舎に向かった。
袖が地面につかないように縛り上げていた紐を解き、桶を置くと籠の中身をそのまま手水舎の湧水へと鎮める。
冷やしてそのまま食べるも良し、暫く保管するにしても冷たい湧水はなにかと便利だった。
けれど、どうしても我慢出来なかったのは、赤茄子の誘惑。水の中から取り上げて、緑のヘタを取ると齧り付く。程よい酸味と果肉の甘味、種周りの汁気が口内を満たして満足そうに。
■キタ > 赤茄子で少し満たされたおなか。
冷えた野菜が食べごろになるまではまた掃除などに時間を費やすのだろう。
これからしばらく喰うに困る事は無くなる。しかし……冬に向けなければとも思い始めながら思い悩むのだった。
ご案内:「廃神社」からキタさんが去りました。