2025/11/26 のログ
ご案内:「平民地区 街中」にリスさんが現れました。
リス > 店長と言えども、四六時中商会の中に居ると言う訳では無い。
 ちゃんと、休みと言う物はあるのだ、店自体は24時間365日(年中無休)であったとしても。
 店の店員だって、入れ代わり立ち代わりで休みを入れている、完全週休二日で、更に追加のお休みだってある。
 そういう働き方のトゥルネソル商会、今日はリス自身は休日である。

 ただ、商会の店長なので、一人でうろつくことはちょっとばかり難しい。
 なので、護衛として、冒険者とか、手の空いている店員とかと一緒、若しくは、強い系のお嫁さんとかだ。
 今現在は、はぐれているのか、それとも何かの用事だったのか、リスは一人。
 平民地区の商店街なので、其処迄危険は無いのだろうけれど。

 まったくないとも言い切れないので、注意は必要である。
 何しろ、リス自身―――時限爆弾の様なものだ。
 うっかりさらわれでもしたらどうなるか。

 すっごくマイルドに言えば。
 一応これでもリスは、竜族の姫という扱いの立ち位置。
 母親が、海竜リヴァイアサンであり、ドラゴン達の王の立ち位置。
 母親の持つ、竜の谷に住まう配下のドラゴンたちが、暴れちゃう。
 配下のドラゴンは、沢山リスと共に、トゥルネソル商会の中や、トゥルネソルの家に居るのだ。
 それがいっぺんに暴れるとなれば―――
 すると、国自体が大変大変になってしまう。

 なので、トゥルネソルの姉妹の中で、一番弱いリスには、護衛が付く様になっている。
 リス自身、自分が一番荒事に向いてないことも自覚している。

 それでも、ウインドゥショッピング自体は楽しいし、好きなので、ふらふらうろうろするのである。

リス > 大商会をしているとはいえ―――否。大商会をしているからこそ。
 他の店の売り物が気になるところなのである、値段や品質など……知りたい事は多岐にわたる。
 大まかな値段に関しては、商工ギルドで決めているのだ、しかし、其処から細かな調整は出来るのだ。
 リスの所は、安く売っている、薄利多売を旨としている。
 安かろう悪かろうではなく、品質だって、ドワーフや、エルフ、人間の職人。
 上級ランクの人々と渡りをつけて、良いものを安く、で売っているのだ。
 それでも、リスの知らない、技術の持ち主がいるかもしれないし、いい店があるかもしれない。

 純粋に、好みの商品があるかもしれない。
 という事を考えながら、リスは、ウインドウをみる。
 ポーションとか、武器防具とか、服とか。
 見たいものはいっぱいあるが、リスは一人しかいない。
 そのうち、お迎えとか、護衛が来るかもしれないが。
 今は一人、リスは鼻歌交じりに、探して、見まわして。
 ウインドウショッピングを楽しんでいて。

リス > しばらく歩いていれば。
 しばらくウインドウショッピングを楽しんでいれば。
 そのうち護衛の冒険者たちがやってくる。
 その報告を聞いて、成程、と笑った後少女は踵を返す。

「じゃあ、今日は戻りましょう。」

 ね?と、護衛の冒険者たちに呼びかけて。
 彼らと共に、平民地区を去り、家へと戻るのだった―――。

ご案内:「平民地区 街中」からリスさんが去りました。