2025/11/09 のログ
リス > 「うーん……。」

 考えてみる。
 武器防具を売る店と、武器防具を修理するサービスを一緒にするとどうなるか。
 買うよりも愛着のある武器防具を修理するほうが良いだろう、ドワーフなので、基本的には技術は高い。
 売れ行きが悪くなるかどうか、で考えれば……そうでもないだろう。
 武器防具は高い。高いが、冒険者にとっては生命線なのだ。そこをおろそかにはできない。
 修理すると言っても、やはり摩耗は避けきれない。
 それならば、やはり、武器防具と、修理サービスは一緒が良いだろうか。

「しばらく、試してみる、が正解、かな。」

 武器防具に関しては、性能などは分かったとして。価値が判ったとして。
 リスには使えないものばかりだから、その辺りの感覚がつかめない。
 知っている人とか、冒険者たちの声を聴きたいところだ。
 とはいえ、判らない事を判らないままにはするつもりはないし。
 それなら、一回試してみて、ダメだったら戻せばいいだろう。
 それだけの話ね、と考える。

「皆、一寸集まって!」

 そして、店員を呼び出す。
 今現状の状況を説明しつつ。
 三階の武器の店舗の一角に、ドワーフの武器修理のカウンターを移動させることを伝える。
 なので、三階を大幅に品物の移動が必要になるだろう。
 直ぐに、というのは難しいから、まずはどこに何を置きなおすか。
 その為の場所の配置換えの案を作り始める事にした。

 一人ではなく、数人で考えて、その中からいい案を取る方策にする。

リス > 「じゃあ……とりあえず。
 売り場担当はしばらく接客をお願いね。
 手の空いている人は、こっちに。」

 リスは、手の空いている店員を連れて、一度一回の事務室へと降りていく。
 そして、事務室で、店員と一緒に案を出すことにする。
 そんな風に、商会の一日は過ぎていくのだった―――。

ご案内:「トゥルネソル商会首都マグメール店」からリスさんが去りました。