2025/10/26 のログ
ご案内:「娼館・大衆店「プリプリ」」にエントランスさんが現れました。
エントランス > 幕間的な。

プリプリは、大衆店である。
従って部屋数をできるだけ客で満たす回転が全てである。
というのに、アメニティ類でキャストの給料を搾取するということは、あまりない。

元々花魁に近いシーナ曰く「甘い」が、奴隷による格安の風俗がある以上、待遇は良くするべきである、とのオーナーの意思。

さりとてどこかで余剰の利益を産まなければならないということで、ロングコースとかそういう施策を試行錯誤してきたのである。
内装や環境にもだいぶ投資している。おかげさまで皆様のご愛顧はいただいているが、利潤の追求という点でやや薄い。
そんな折。


店の面倒を見ている魔術師のネーラが
「うちの淫魔…ラグニアを躾けてやってほしい」
と、持ちかけてきた。
プレイは食事に相当するので、淫魔にとっての飢えは回避できる。
ネーラとしては、魔術師の使役する使い魔として、淫魔にも最低の一般常識は弁えさせるべきというところ。

条件は
1:研修中ということで少し値引きして良い。利益は全てそちらがとって良い。
2:客を殺さないように上位権限を預ける。
3:知力はあるが人間の一般常識がとにかくない。要するにいわゆる痴女のコミュ障だが悪い話ではないじゃろう。
4:規格外の人間にも普通にたえらるのはシーナと同じ。要するにただのセックスでは死ぬことはない。
5:淫魔としては大食い勝負をしているようなもの。人間のフードファイターと同じ境遇を強いているのだから。食べ過ぎたら休ませろ。
6:ラグニアの身の上は私の契約下にある。実質的奴隷だが何かあれば連絡をせよ。



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老黒服、本件を承服ししばらくリストに加えた。

「というわけで新人として掲示しておこうや」
と、エントランスの壁の絵姿が増えた。
ランクとしては星一つ。

ラグニア、人間ではない魔族のため、外気温で病気になることもない。
ショーツ一枚の上にロング丈のシャツ一枚でしれっとお店に入っている。

「……よろしくお願いしますぅ。食べ放題と聞いてきました。おちn」
「そこまで…なるほどなあ。」

いつもお世話になっている魔術師の先生からの願いとはいえ、これは頭が痛い。
貧困地域の常識が完全にぶっ飛んでいる家庭の子供のようだ。
ノーモーションの痴女。かつ健全な距離感が普通にない。
即物的かつ直接的。演出というものがまるでない。
人間のように考えるが人間的質感のまるでない情緒。

「…俺は教師じゃねえんだよなあ。まー、どうするか…」

とりあえず二階の一部屋を割り当てる。

エントランス > 来る客を捌きつつ店長にあたる老黒服は考える。

まず、人間にとっての性欲と情緒、色気というものがどういう作りか教えなければならないということはわかった。
セックスが食事にあたるのだから、この淫魔にとってこの店は只食いできる食堂に等しい。
娼館とはどういう場所であるかという身体感覚が全くない。
人間にとっての娯楽、遊び、文化の一つであって、ただ飯を食うための場所と思ってもらっては困る。


老黒服、まず研修としてローズマリーを呼び、一通りの常識を叩き込む。
のちの時間に登板となるだろう。

ご案内:「娼館・大衆店「プリプリ」」からエントランスさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋」にエントランスさんが現れました。
エントランス > お客様がめいめいのキャストを買っていく。
エントランスの隅に黒服がいる。

新人、という淫魔ラグニアについてかなりクレームを聞く老黒服。
カウンターの横に立ち謝りつつ
「…はい、大変申し訳ございません。以後厳しく指導いたしますので」
今回はいいけどさあ、次あったらもう来ないよ!
「申し訳ございません…」

そして帰る客。


ため息をつく黒服。
時間が終わる前に切り上げたいと、事もあろうに。
「わたしい、もう満腹なのでえ。」
で、面白くもない残り時間を過ごさせ、お客様はブチ切れた次第。

現在ラグニアはエントランシスにいず、一階のバックヤードで休んでいる。

冷徹に、バックヤードで玄人であるシーナがネチネチと嫌味を言いつつ。
「あなた向いてないわね。やめなさい。すぐに」
「劣等種がそんな口聞いていいんですかあ?」からのいかに自分の主人がすごいのか、それに引き換えお前はなんと凡庸なのか。契約に従ってきてやっているんだよ云々。
その後、半夜叉の全力でシーナはラグニアの顔に平手打ちをした。
弾け飛んだラグニアの頬の肉はすぐに回復したが、シーナを含む店の全員はラグニアの主人である魔女ネーラから分有された上位権限を持っていると聞かされ、服従することにした。

ご案内:「設定自由部屋」にクロスさんが現れました。
エントランス > 本来人間など遥かに劣る。食材の一種だとおもっているラグニアは人間の模倣をして接客してみるが、根底が疑似恋愛ではなく単純に食事なので、客がだいぶ違和感を覚える。

さらに、相手が好む容姿を複写して接客をしたが、客は、待合室からのカーテンの向こうに最推しのメイベリーン本人が現れたため、予約が違うんだけど、と一悶着した。
もうこのレベルのプライバシーから理解していない。食事の最大効率を追求することは接客ではないと何度も言われているが、まだ腑に落ちない。

(とりあえず体型と身長、年齢のコピーに留めよう)
と、学習はした。

カウンターの向こうに老黒服がいる。
今日は本当に頭が痛い。季節の変わり目の気圧のせいではない。
常識が完全に吹っ飛んだ痴女を教育するのは疲れる。

クロス > (不機嫌そうな客とすれ違いながら店の前にやってきた男。
帰っていく客の後ろ姿を眺めながら、ポリポリとこめかみ部分を掻き、まぁ良いかと一言漏らして入店していく。)

「よぉ、また来させてもらったぜ?」

(入るや否やカウンターの方へ真っすぐに進み、老黒服と対面する。
長年の観察眼故に、相手が少々お疲れ気味なのを察すると「大丈夫か?」っと一言心配するように声をかけた。)

「まぁ、あまり無理はしないでくれ…。
それで、今日は誰が居る感じだ?」

(慣れた様な口調で今夜お相手をしてもらえるキャストを確認しようとする。
既に目ぼしは付いているのだが、仮に今接客中であったり、休みで居なかったりした時の為に別キャストの方も様子見しようとしていたのだった。)