2025/09/27 のログ
桃花 > わざわざ声をかけ、上から奇妙な液体を雨のように垂らしてくる妖怪
瞬間、相手の方も見ずに…真人の足元の地面が抉れる
わずかな呼吸により身体を強化し
理外の脚力ですぐさまその場から跳び下がり、唾液雨の範囲から逃れていく
逃れる先は…小川近くで仕掛けられたのなら降って来る雨の範囲から逃れるために小川から離れていって

空すら跳べる脚力に加えて、声をかけられるという前動作まであれば避けることは真人の身であれば容易であろう

「……………なんじゃ、蛙の妖怪とは珍しい
が、いつからここがお前らのテリトリーになったんじゃ」

雨の範囲から逃れれば…片手の小指で自分の耳を穿りながら、ジト目を向ける
少なくとも、こんな妖怪がのさばるのを許した覚えはないのだが

「お前こそ、消されたくなけりゃ今すぐその下卑た笑いを止めな
大人しくするなら、邪悪なもんでも見逃してやる」

暴れたり、人や仙人を襲うことを企てているなら容赦はしない真人ではあるが
妖怪悪鬼であろうと、反省、あるいは恐怖して大人しくするなら手は出さない主義だ

「それとも…蛙らしく、馬車に潰されるのが希望かの?」

姿に似つかわしくない、古いシェンヤン語
それを聞き取れるかはわからないが、少女は左手、左足を前に出し、半身となって構える
独特の呼吸によって、身体能力、感知能力、病魔などに対する防御能力が高められ
木の上の蛙妖怪に対して明確で強烈な殺意を向ける

餓魔&卑鬼 > マヌケな声を出した蛙の妖怪。その俊敏さにはついていけなかったのか周囲を見やり、声が聞こえてようやくそちらの方に気が付いたのか視線を向ける。
先程まで侮っていたのだが、地面が抉れているため一息に跳躍したか。

古いシェンヤン語は通じている。その証拠に表情が驚愕、怒りと変化していくのだから。
消されたくなければというのは挑発的な言動でもある。妖怪の中でも強い部類にある蛙からすれば捨て置けない挑発。
そして川から離れた事で大きく妖怪の目論見が外れたのか、油断なく気の上から降りる。
2つ足から四つん這いになるようにして本来の蛙のように歩行するのだが、じりじりと間合いを詰めるようにしか動けない。
殺意が向けられるも蛇に睨まれた蛙、とならずにいるのは自尊心あってのもの。

「へっ、言葉だけは立派だなぁメスガキ。
出来もしねぇ事をほざきやがる。雌らしく雄に犯されるのが希望ってことか?」

自分の能力は二人一組になって真価が発揮される。
先程の粘液に触れなかった相手は俊敏だが道具を持っていない。
だから多少強気に出ている。
じり。じり。と更なる接近を試みるが俊敏さでは敵わない。
多少殴られるのは覚悟の上なのか四つん這い。腹部の中にある核を一番守り易い体勢で迫り、殴る事があればその時に多少のダメージと引き換えに粘液を付着させる目論見。

「この森はずいぶんいろいろなクイモノがあるからなぁ。
暫く厄介になるのもよさそうだ。動物、植物。それに、小生意気なメスガキまでフルコースだ♪」

桃花 > 殺意を向けはするが、すぐに飛び掛からなかったのは二つの理由がある
一つは、怯えるのを期待して
これならば、わざわざ戦わずとも大人しくしていれば見逃すつもりであった
もう一つは、妖怪の能力を警戒して
話せるほど成熟した妖怪は得てして特異な能力を持っていることが多い
殺気に怯まないことからも、こういった場面に慣れている可能性も考える

また、単体と見せかけて集団で襲ってくる可能性も考えてはいる
が、感知能力を高めた状態でも小川というテリトリーで存在すら希薄にする隠形は見破れておらず複数いるという確信には至っていない

「蛙が。…吐いたツバは飲めんぞ」

だが、先ほどの様子を見るに、自分の速度にこの蛙は付いていけていない
嘲るような口調、そして…警告をしてもまだ暴れると宣言する蛙に容赦は要らなくなった
最早、会話すら必要ない

「――――」

無言で堅気功…、自身の体を極限まで強化し、小娘の力を巨人の如き膂力へと変える技法を発動
それを全身に纏い、先ほどよりも速く跳躍。――蛙の真上へ
続けて祓気功と堅気功を全身に強く纏い、空中で縦に一回転

「―――――!」

膂力に加え、勢いを付けたことで…空から降る大岩のような威力の、右足による踵落とし
策があるのならそれごと叩き潰さんばかりの一撃を放つ
正に先ほどの言葉通り、蛙妖怪を馬車に引き潰されたような状態にすることを狙う一撃

真人もまた、蛙妖怪の身体情報は得ていないため…隕石のように非常に強力だが分類としては物理的な攻撃ではある

…足には具足こそ多少付けているものの肌は露出している
強靭な体で耐えるか、あるいは躱すかで粘液を付着させれば
如何に呪いを祓う能力を持っていたとしてもその影響は免れないだろう

餓魔&卑鬼 > 蛙は女の目論見通りに荒事には慣れている。
逆手にとって考えてみれば、それはこれほどの速度差があり、実力が高い相手にも何かしら必勝、いや必殺に近い手がある。
それを蛙は意識しているのだが。

「っっ――――――~~~!?」

音が消えた。声すら出せなかった。
蛙妖怪、その茶色く濁った瞳に映ったもので知覚出来たのは大地に叩き付けられて見覚えのない風景にまで一瞬で変化していた。
地表に文字通り隕石が衝突したような大穴が開き、中心地には衝撃を受けて叩き潰された様な格好の自分自身。
救いは自分自身の粘液が打点をずらし、直撃でも芯を打ち抜かれなかったこと。
直撃した踵は滑り落ちる最中に肌の粘液を豪快にスプラッシュさせてむき出しの素肌に大量に付着する。
更に武具に、装具との隙間にまで入り込んでいく事が出来た。
その粘液は強烈な媚薬交じりの粘液。素肌に付着していくと抵抗力の無い女ならまともに身動きすらできない程の欲情に支配される、もはや麻薬の様な物。
それが敵にたっぷりと付着した上に餓魔の口から踵落としの一撃を受けた時に口内から血反吐のように吐き出される。

目論見は成功したのだが、ダメージは決して無視できない。
皮膚の一部は引き裂かれたように、中の黒ずみながらも見事に引き絞られ、束ねた鋼の様な筋肉がむき出しになっている。

痛みと衝撃で目を回しているのか反撃に回る余力は残っていなかったが、辛うじて意識を手放さずにいる。

「げ……ゲヘヘ♪なんだぁ、大したことねぇな。」

皮膚から浸透していく粘液の作用。
それがどう女の肉体に影響するのか。
もし効果が及べば、歩くだけで、皮膚の、筋肉の僅かな動きだけでそれが快楽に繋がってしまう様な物。
発情ではなく、理性を溶かす媚毒が女の足や腕に付着している。
女の一撃が軽ければ、その粘液に魔力変貌の力で妖怪が良い目を見れただろう。

小川との距離が開いている。
逃げるのはどう考えても待ち伏せが警戒されるのだから、上策なのは自分から攻撃を仕掛け、小川の方に吹き飛ばされること。
追撃を行うように女が近寄ってくれば共鳴の異能もあるので勝負を仕掛ける事も出来る。

そうふんで――。
チョイチョイ、と。蛙の癖に5つ指を持つ妖怪が中指をおったて。
かかってこいよ、と示す様に自分の方に指を曲げて挑発を行う。
餓魔の脂はガマの油のように回復効果にも変化出来るのか、じわじわとむき出しになっていた筋肉の表面に薄い粘膜が張り始めている。
懲らしめる。しとめるなら連続攻撃が有効だと、ミスリードを狙う目論見もあるが。

桃花 > 必殺の一撃は…命中はした。ただし、"滑った"
厚い粘膜層によって攻撃は真芯を外れ、引き潰してやるつもりであった一撃は深い損傷を与える程度となっている
仕留めきれなかったのも問題ではある。ただ、それよりも―――

「~~~~~……っ、く……♡」

反動でくるくると回転し、地面に着地した真人の体が揺らぐ
大抵の呪や媚毒、病魔なら難なく弾く防御が半ば以上貫かれている

完全に効力を発揮したわけではないが、立っているだけで…蹴った時に粘液を浴びた足、それに血反吐のように吐き出された粘液を浴びた腰部が…熱い
じくじく、と強烈に疼く体
誰も居なければ、自慰で発散していたであろう欲情具合であった

幸いというべきか。防御手段の影響でまだ、戦闘不能には陥っていない
身体から快感がひたすらに登ってくるが、頬を赤くしながら再び構える

(――なるほど、これが余裕だった理由、か…っ
……。………、だが、これは……)

確かに、直接攻撃を選んだ時点でこの粘液をどうあがいても被ることになっていただろう
しかも、恐らくは…"雌"という存在に対しての強い…概念的毒薬

…体が燃えるような感覚に、否応なく思い出すのは、先日の出会い――
そして真人として貞操観念などないからこそ、ふと頭をよぎる思考があった

構えを解き、挑発する妖怪へ視線を向ける

「ふー………。のう、蛙。一つ、話がある」

更には、話しが通じるというのも大きい
とは言っても、通じなければ経路を繋げて話すだけであったが

「このままでは…お前は死ぬぞ
性質は理解したからの
これで―――」

話の途中、手から気の塊を適当に打ち出す。弱い発気功だ
それだけでも直撃した地面に小さなクレーターが出来た

「その厄介な粘液を一時的にひっぺがし、間髪入れずに、無防備な肉に先ほどより強い攻撃を叩きこむ
――儂の速度にお前が付いてこれんのは、嘘じゃなかろ
粘液はひっかぶるが、お前をばらばらくらいにはできるじゃろ」

ぺらぺらと手の内を明かす
本当にその連撃ができる速力があることは証明しただろう
それが実際叶うかは別として、手段として可能ではあるか

「だが、少々理由があってな。…ふむ。こう言った方が乗るか
"儂を気のすむまで、好きにしていい" だが "満足したらしばらく大人しくしろ。…そして、終わったらその粘液を少々寄越せ"

お前は邪悪だが、"餌"があるうちは飽きぬものであろ?
儂としては、人や動物に危害が及ばねばそれでいいからの」

交換条件を出す真人
とある目的があり、そのためにこの粘液が役に立つ可能性があると考えた
真人、仙人の役目は…彼女が理解している限りは人界の守護である。そこに、自分は含まれていない
妖怪であるなら、魔力といった精神的エネルギーを喰らっている可能性も高いという算段はある
これで肉しか食わないと言われれば、素直に戦うしかないが


「それとも、こんな少女如きを――、倒すまでせねば、襲えぬか?
意気地がないなら…先ほど言った通り、刺し違えてでも完全に滅すが…?」


最後に、挑発を返す
ガキ、という言葉を受けたお返しに、その幼く見える体躯で上目遣いに

餓魔&卑鬼 > 直撃していれば、滑っていなければ丈夫で伸縮能力に長けるとはいえ頑丈どまりの表皮。筋肉が鍛えられていようと情けない水風船が弾けた、つぶれたように汚い汚物の塊になり最悪核を破壊されていた一撃だ。

そこからの相手の交渉話術に妖怪の眼が細くなる。それは値踏みをする様に女の話を聞くとともに、手から射出された何か。
魔力の類か、それが地面に小さな穴をあける。粘液を受けずに遠距離から打ち出し続ける事が出来るなら確かに有効ともいえる。
そして女の語る戦術は実行し得る。何せ速度に目が追いつかなかった以上に未だかつて、打撃でここまで自分を傷つけた相手は久しくいなかった。

いくら粘液で弱体化させても、即時の行動不能に追い込めないなら意味が無い。
弱体化させてもまだ強烈な一撃を続けざまに打てるというなら自分との相性は良い様で悪い。
この蛙の妖怪が300年を超えるまで生き続けていた最大の要因。
それは引き際を弁えている事だった。

「ぐげげ♪――悪くねぇが、妖怪の相手をするってことはわかってんだろうなぁ?
妖怪の欲望を満足させるって事がどういうことか。」

ねっとりとしたいやらしい視線だ。
肌の表面に付着した粘液交じりの太腿や衣服を侵す
粘液でボディラインが浮き上がるシェンヤンのチャイナドレス。
それに場違いな具足が雄の興奮を掻き立てる。目の前の雌を好きにしていいと言うなら悪くはない交換条件だ。

少し考えた結果、四つ足のように地面に構えていた蛙の妖怪が立ち上がる。
その腹部にある小さな男性器がみるみる内に膨張を見せつつ、伸縮自在の棒のように。それは触手のように長くなり、地面を這う蛇の様にゆっくりと大地を這って女の目の前。
ヘビが鎌首をもたげたように目の高さまで先端が持ち上がると、女の唇付近でピタリと動きを止める。

「良いぜ。俺達の欲望をお前で発散してやる。
その後は――まぁ餌がある内はおとなしくしておく。餌にしろ、女にしろ、だ。
ただ、速度についていけねぇのは本当だかんなぁ。保険を掛けさせてもらうぜ?契約は守る、妖怪ってなそういうもんだ。」

隠形の様に気配を消している卑鬼。それが音を立てずに、いつの間にか女の背後に寄っていた。
もちろん、気が付かれていたのかもしれないが。
その卑鬼と餓魔のお互いの声が重なると不可思議な音の波長が生まれ、鼓膜から女の脳を甘く揺さぶり、その契約に従う行動を刻ませようと洗脳の様に入り込んでくる。
抵抗さえしなければ性行為の途中で急変して蛙妖怪を殺戮する、という恐れもなくなる。

【【契約を順守せよ】】

女の見立てで一部違いがあるとすれば、精神的なエネルギーを食うというのは間違いではないが実物的な食糧を必要ともする。
ただし、それも相手の目くじらが立たない程度の獣を仕留めるくらいに落ち着くはずだ。
暫くは、だが。

「よし、じゃぁここでも良いが、女。お前の家でハメようぜ?
お前の家を俺達の精液の匂いで塗り替えてやるよ♪」

桃花 > 全く脅威を与えられない力量差なら、そもそも妖怪に蹂躙されて終わっていただろう
だが、傷を与えられたこと、そして契約という形を持ち掛けたのが良かったか
夜中の辻にしか現れられない、人の後ろにしか存在できない…など妖怪は、在り方に引きずられることが多い

「わかっておるとも。先に音をあげることはない
満足させなければ、お前は人を襲うじゃろ?なら、満足させるしかあるまい」

ふす、と息を吐く

…滅することはできただろう
例えば、こうして話して、油断している時に先ほど告げた連撃を叩きこめばいい
だが、それはそれで…妖怪というのは自然的なものでもある
今は口約束程度でも、もちかけた契約を一方的に破るというのはしっぺ返しの可能性がある
こればかりは、呪い返しでも防げない。約束とはそういうものだ

下卑た視線を受けて、身体がずく、と疼くも…今はそれを前には出さず
盛り上がって来る蛇のような陰茎に視線を一つ
これは良い"経験"と"採取"となるだろう

「達?―――ああ、そういうことか」

流石に、小川を出て警戒の強い背後に寄られれば存在を察する
仲間がいたのか、と思うのも束の間
浴びせかけられる、脳を揺さぶる奇妙な音

「―――っ、わかっておる
だが、これは契約。お前だけではなく、"お前ら"もそれを破れば…相応の報いがあるぞ」

頭の中に響く声。言われずとも守るつもりではあったが…
洗脳によって、妖怪たちが契約を守る限り、いきなり襲うことはできなくなった
元々獣は増えすぎれば間引いていたため、過度でないなら契約破りにもならないだろう
洗脳を受けながら、きっ、と相手を睨みつけた後
行為が終われば、軽く頭を振って

「契約が終わって、それでもまた暴れるなら今度こそ滅してやろう
その時には用もなくなっているだろうからな

―――しかし。…はぁ、蛙の癖に場所に拘るのか。
別に構わんが…妖怪には過ごしにくいかもしれんぞ」

思考を先回りしたように一言付け加えてから、ため息を一つ

特に神聖さを重視しているわけでも管理を徹底しているわけでもないが、仙境は基本的に清浄なもの
実際、彼女の領域も…穏やかで甘い空気が漂う、邪なものには少し居心地が悪そうな空間だ
ただ、拒否する理由もない。
疼く体を抑えつつ…普段は迷い子を誘う、仙境への直通の穴を繋げて飛び込んでいこう…

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