2025/08/03 のログ
ご案内:「王都マグメール平民地区 酒場」にヒユルさんが現れました。
ヒユル > 暑さに追いやられるように、道を歩いていた足取りはどんどんと端っこの方に寄っていく。ほんの少しでも日陰が肌に差し掛かれば、それだけで刹那の天国を感じられるくらいだ。とはいえ、涼を得るという話には程遠く。本格的に危機感を感じた所で、視線の先に酒場の看板が見える。休もうか、とか助かった、とか思う前に気がついたら扉を押し開けていた。

「はあ、あっついなあ……。こんにちは、席空いてる?」

店員の案内で隅の方のテーブル席に案内してもらう。注文を済ませ、ようやくひと心地着けたとばかりに息を深く吐いた。こうして避難先で改めて窓を見れば、外の容赦ない日差しによくぞここを歩いてきたものだと我ながら感心し。同時にげんなりとする。
まだまだ、日の高い時間は続きそうだ。

「これは……宿屋探す前に行倒れちゃうな。もう少し暗くなるまでどこかで時間潰そうか……」

ヒユル > しばしぼんやりと、外を眺めながら飲み物を楽しむ。外に出る勇気がなんとか出た所で、ごちそさま、と代金を置いて再び熱射降り注ぐ外へと出ていった。
ご案内:「王都マグメール平民地区 酒場」からヒユルさんが去りました。
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド 併設の酒場」にアリージュさんが現れました。
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド 併設の酒場」にケストレルさんが現れました。
アリージュ > 冒険者ギルド、其処は様々な冒険者が集まる。
 依頼を受けたり、依頼を熟したり、仲間を集めたり、仲間と別れたり。
 出会いがあれば、別れもあるし、十人十色なドラマがあるわけで。

「かんっぱーい!」

 今回の場所は、酒場であった。
 其処には、にへーっとした綻んだ笑顔を作る、緑色の服を着る魔導士が一人。
 その手には、小さな樽の様なジョッキに並々と注がれるエールはキンッキンに、冷やしたやつ。
 アリージュが自分で。
 今回は、冒険の成功を祝っての祝賀会だ。
 先日、か弱い女魔導士と共に出かけてくれた冒険者と、オークの巣を壊滅させて戻ってきた。
 二人で行ったからこそ、素材の値段も報酬も半分だから、普通でいえば破格の金額。

 だからこそ、おめでたいし気分が良いので。お大尽と言う感じで、酒と肉との酒池肉林。
 ジョッキを向ける相手は、当然ケストレル君だ。

「いやー、思ったより、楽だったねー?」

 にっこー、と笑いながら同意を。



     ―――回想が、此処で入る―――

回想 > 酒場の状態から、少しさかのぼった時。
 準備を行い、依頼の場所、オークの巣の近くまでやってきた、アリージュと、ケストレル。

「あ、ケスト君、先に魔法の守りつけるから少し待って。」

 オークの巣を襲撃するのだから、何も、蛮族のようにヒャッハーしなくても良いだろう。
 準備をしっかり行い、安全マージンを作り、襲撃するのがスマートな襲撃だ。

 という事で。
 あらかじめ、魔法で防御を強化すれば、と、アリージュは提案する。

 「――ウロボロスサーキット、起動―――」
 「―――サークル構築―――」

 竜の言葉で、アリージュは己の中の魔法の回路を起動し、その中に魔法陣をくみ上げる。
 こうすることで、詠唱と言う行為を省略し、魔法を使う事ができる、アリージュの竜語魔法。

「とはいえ、ケスト君とは初めてだし、身体強化系だと感覚が変わっちゃうし。
 連携するにあたって、その辺りは、一寸……かな。
 よし!」

 ―――フォースフィールド――― 魔法の物理防御膜を作る魔法
 ―――アイアンスキン―――  本人の肉体の強度を上げる魔法
 ―――カウンターマジック――― おなじみ、魔法抵抗強化の魔法。
 ―――マジックバリア――― 魔法防御を増やす魔法
 ―――トルネードバリア――― 本人の周囲を風の刃で守り、近づくものを切り裂く魔法

 ―――マイティシールド――― 物理、魔法、両方を防ぐ魔法の膜。

 を。
 一瞬でかける。

「よし❤」

 最低限でいいよね、とキラキラした目で見やります。