2025/07/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド併設酒場」にケストレルさんが現れました。
ケストレル > 「それじゃあ今回の冒険成功を祝してぇ……カンパーイ!」

――夜の冒険者ギルド
併設された宿屋と酒場の片隅で、依頼後の酒宴を開いている一行が居た
その中で音頭を取るのは面子の中でも最も歴の長いケストレルである

めいめい好きな飲み物の入ったジョッキを掲げ乾杯をすると、あっという間に飲み干して
二杯目を注文した後は、思い思いに駄弁り、食い、そして飲んでオートで盛り上がる
至って普通の、よくある冒険者たちの姿だ

「やー、やっぱ夏は迷宮探索からの打ち上げだわ、最高だな!
 むさっ苦しい野郎しか居ねえってのを除けば、だけどよ」

そりゃあお互い様だ、と連れ合いたちが笑う
同年代の男たちばかりで集まった、気心の知れたパーティで最近出現したばかりの迷宮へと挑んだ
そして見事踏破し、迷宮内で見つけたお宝を即行鑑定して貰って換金し、飲み代に充てるという
これもまた、よくある冒険者の姿だった

ケストレル > 宴が始まって1時間ほど経過した頃
5人パーティの一人は飲み過ぎを自覚して早々に宿へと引き上げていった
一人は酔い潰れてテーブル下で鼾をかいている
その場に居る三人のうち、二人は飲み比べを続けており、ケストレルはそれを眺めながらチーズを齧っていた

(ホント……やっぱりこっちの方が性に合ってんだよな)

同時にジョッキを空にしてテーブルに叩きつける様に置く二人の代わりに、給仕へ追加の注文を告げる
ギョッとしたような顔で此方を見る二人を無視し、チーズを一欠けら口へと放り込むと、自分のジョッキに残っていたエールを一気に呷った
なお5人の中で最も飲んでいるのがケストレルである

「はー……いい気分だ
 初めにも言ったけど、男所帯なのだけが釈然としねえけどなぁ」

席は5つあって、二人抜けているようなものである
どうせならナンパでもして空席を埋めようかと、意固地になって飲み比べを続ける二人から、周囲へと視線を移す

ケストレル > 見回してみれども一人で暇を持て余していそうな異性は見つからず
まあ仕方が無いかと割り切って、酩酊状態の二人を煽る様に飲み比べに参戦した

結局、最後まで飲んでるのはケストレル一人で、酒場の床には大の男三人が転がっていたという――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド併設酒場」からケストレルさんが去りました。