2025/07/13 のログ
ご案内:「平民地区冒険者ギルド」にケストレルさんが現れました。
■ケストレル > 平民地区の一画に居を構える冒険者ギルド
酒場と宿屋が併設されているためか、夜になると様々な冒険者たちで繁盛し賑わいを見せる
今宵も夕暮れから今に至るまで、わいわいがやがや、ソロから連隊まで多種多様な冒険者たちが賑わっていた
「よーし、それじゃあゴブリンの討伐を祝して乾杯~!」
その中に、数人の冒険者が丸テーブルを囲んで宴を始めていた
人数は5人、1人を除き4人は装備も顔立ちも見るからに新人といった風で、初々しさに満ちている
乾杯の音頭と共に掲げたジョッキをそのまま呷り、新人荷は見えない冒険者――ケストレルはふぅ、と息を吐いた
「これでまあ、お前らもいっぱしの冒険者としてやってけるだろ
とはいえ、油断は禁物だぞ? 今回は上手くいったが、ゴブリンはもっと賢く狡猾な奴も居る
自信をつけるのは大事だが、慢心まではしねえようにな
油断したらたちまち男なら惨殺、女なら孕み袋だ、肝に銘じとけよ」
ゴト、とジョッキをテーブルに置き、表情を険しくして同席する4人へと声を掛ける
達成感と疲労感からか少し緩んでいた新人冒険者たちの顔が少しだけ緊張を見せた
その反応を見てから、一転、にぱっと笑みを見せるケストレル
「……ま、それだけ覚えといてくれりゃ文句はねえ、今夜は目一杯自分たちを労ってやんな」
表情から強張りが抜けた冒険者たちに料理と酒を勧め、自分もグイグイと飲んでゆき
少ししてから、ちょっと夜風に当たってくる、と席を立った
■ケストレル > 飲み過ぎたかねえ、と嘯きつつ酒場の二階へと向かう階段を上り、中二階のバルコニーへと出る
宵も更け明かりの灯ったた平民地区を一望でき、心地良い風が吹いていた
「やれやれ、何事も無く済んで良かったぜ」
ギルドからの要請で、新人冒険者のパーティの先導役としてゴブリン討伐に同行したのは昨日の昼の事
そこから丸一日、本格的な討伐は初めてという冒険者たちの指導やら討伐の下準備やらで、
新人4人よりもよほど忙しい時間を送ったケストレルだったが、その甲斐あってか無事に依頼を達成出来た事に安堵の息を吐いた
「冒険者一本で行くとなったら、こういうのも増えるんだろうなあ……」
これまでも時々は新人教育めいた同行を頼まれる事もあったが、正直ケストレル自身は自分がそう言った立場にあれる冒険者だとは思ってはいない
ただ、能力的に支援向きである自覚もあるだけに、今後こういった頼みが増えることは想像に難くなかった
後輩が出来る事自体は嬉しいが、と自分が離れてもなお楽しげに盛り上がっている宴の席を遠目に眺めて、小さく肩を竦める
■ケストレル > 夜風に当たりだいぶ酔いも引いてきた
そろそろ宴の輪に戻るのも良い頃合いだろう
「明日は昼まで寝てるつもりで今夜は飲むかあ」
どうせ宴の飲食代は自分持ちである
折角だから新人たちに冒険者の打ち上げがどんなものか、最後まで教えるのも悪くないだろう
そんな事を思いつつ、ケストレルはギルドの中へと戻って行った――
ご案内:「平民地区冒険者ギルド」からケストレルさんが去りました。