2025/07/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 狭間地区 「夏季の屋台通り」」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 タナールかアスピダか 戦場に戻る前の最後の賑わいを感じるように
 全身黒い出で立ちの怪力令嬢は足を運んで屋台を眺める。
 左右に連ねた通り、小規模なまるで前哨戦のように始まっている商いの市場
 ランプが下げられ、吟遊自身が祭りの調を出している。
 奉納や豊穣を祈るものではなく、商いの面が強い夏の推し。

 狭間地区だけに、混ざり合った市場は差別を消して差別を生む。
 メイラが腰に大刀二振りを差した姿でいるのは、きっと起こる出来事に対する前触れ。
 バラけた“連れ”を含めて見回り参加も兼ねている様子は、仕事モードらしい。


   「―――ぷはぁっ。」


 ゴルドを払い、樽をどうやったのか“冷たい土”で囲んで冷やしたエールを売りにした店
 喉を潤す代わりに一杯、唇は離れることもなく飲み干してからにしてしまえば、樽杯を返す。
 その飲み干した姿で、周りがやんややんやとする中、腰を下ろしているのは重なった“三つの体”だ。
 酔っぱらった老害よりも厄介な、兵の見回りか貴族学生か タダ酒を強請ろうとして頬に拳の跡をめり込ませている。
 実行犯は腰を下ろし、金を払ってエールついでに入った視界
 肉串屋台が見えると、さっさと腰を上げて三つのそれを引きずるやポイポイと隅へ放っておいた。 
 あぐっと一本ブロック肉が四つ串に刺さたそれを引き抜くころには、もうそれらの事は忘れているだろう。

ご案内:「王都マグメール 狭間地区 「夏季の屋台通り」」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。