2025/12/13 のログ
■アビール > 「……あ。」
だが、ほどなく足を止めた時、だいぶ砦から離れて魔族の国側へとやってきてしまったことに気が付いた。
苦笑交じりに、今一度魔族の国のほうを見やってから
「わからないことを思い悩んでいても仕方ない、か。
少なくとも、砦奪還の仕事はしたんだから、今日は砦に泊って、明日は帰ろう。」
大切な妹が待っている王都へと。
そう心に決めれば、足早に砦のほうへと戻っていった。
取り取られを繰り返すタナール砦は、これからも最前線の洗浄であり続けるのだろう。
ご案内:「タナール砦」からアビールさんが去りました。