2025/11/24 のログ
ご案内:「タナール砦」にミランダさんが現れました。
ご案内:「タナール砦」にミランダさんが現れました。
■ミランダ > 戦が終われば、また次の戦への準備が始まる。
戦えなくなった者を戦えるように、数は力。ましてやこちら側は単独で見れば力が劣るのだからより数が必要になる。
占領したばかりの砦で必要な物は飯に、酒に、女……と、医者。
医者が必要とはいっても限りがあるため、軽い怪我の者は自然治癒や――。
「はぁ、い。 御呼ばれしましたが」
必要な物資とともに運ばれてきた女、籠一杯に瓶詰の回復薬とともにタナール砦へ。
列を乱すような者に愛犬が吠え、軽傷者を順に並べながら片っ端から流れ作業で回復薬を手渡していくだろう。
一言、今回の勝利を称える言葉を添えながら。
「王都に戻ったらぜひご贔屓にー」
戦への協力ということで、無償奉仕に近い形ではあるのだから多少なりとも営業しても大丈夫であろう、たぶん。
■アマーリエ > 随伴させ、後続させた第十師団は一時的な砦への兵站の補助含め、長く駐留させるつもりはない。
長くてもニ、三日位だろう。長く居続けては補充の一団とぞろぞろと街道を幅いっぱいに満たしてしまう。それは良くない。
師団の中核に次ぐ兵力としては、少しでも早く移動するために騎兵の比率が高い。
砦での戦闘となると下馬するため、徒歩の歩兵や騎士との兼業とも言えなくもないが、砦に長居させるには向かない。
可能な限り早急に怪我人、要治療者、ついでに捕虜を護送しつつ、ヤる気のある傭兵以外は取って返しておきたい。
(……悪運ばかり良い癖にやたら突っかかるが来そうだから、早めに退散しときたいわね……、と?)
それに、と。内心で付け足す。
重傷を負って早々に王都に送られた砦駐留の将として、交替に任じられた者と顔を合わせたくはない。
軍師肌の気取った気難しい男だ。家柄ばかりではなく能力、は兎も角、死地でもなかなか死なないのは見事。
ただやはり面倒臭い。もとい、めんどくさい。大事なことだ。二度言わないといけない。
この職業、地位になってからどうにも溜息がちでよろしくない。
分かっていてもまた、つきたくなる息をんがくく、と押しとどめるのは、思わぬ吠え声。竜ではない。犬のそれ。……犬?
「めっずらしいわね。……えーと、あっち?」
砦に付属する見張り台のうえに、器用に足を揃えて留まる白い竜を見る。己が竜を見る。
ぐわわわ、とばかりに硫黄めいた匂いが籠った欠伸をする相方が、それとなく竜眼を向けてくる。うぬが気になるのはあっちであろ?と。
その眼が向く先を見つつ、ワインの瓶とカップを持ちつつ、立ち上がって赴いてみよう。見えてくるのは。
「ご苦労様。その格好だと……冒険者?」
恐らく補給の戦列に混じって到来したものだろう。
魔女めいた姿はこの戦域だと傭兵よりも冒険者と思う方が、重ねた知見としてしっくりくる。
何やら宣伝めいた言の葉におかしげに形のいい唇を撓らせながら、気さくに声をなげかけてみようか。
ご案内:「タナール砦」にミランダさんが現れました。
ご案内:「タナール砦」にミランダさんが現れました。
■ミランダ > 即席の机に後ろには馬車から降ろした小瓶の山。
それがあっという間に減っていく。
まさに湯水のごとく消えていく回復薬。
あぁ、あれ一本を精錬するのにいったいいくらの時間と手間が――。
笑顔を張り付けながら一本一本を手渡し。
受け取るついでとばかりに向けられる男たちの視線と軽い誘い文句は傍に控える愛犬がインターセプト。
ワン、ギャン。と一つ吠えて列の流れを途切れさせないようにするだろう。
そして、あっという間に在庫切れ。
後続の係の者をお待ちください――と一息ついてとばかりに作業台に頬杖をつこうか。
「……あら、どうも――………デッ……と、失礼を」
声がかけられて見上げれば、顔よりもさきに視線に飛び込んできた二つの山に思わず言葉がでかかって。
立派な騎士装飾にマント、先ほどまで並んでいたのとは違う背格好に雰囲気。
慌てて、とばかりに頬杖ついていた肘を正し――。
「――の相手をする薬屋が本業で。 回復薬はいくらあっても足りることがないからと御呼ばれしまして」
といっても、もう空ですがと後ろの空き籠を手で示し。
合わせるように愛犬が「わん」と小さく肯定するように吠えようか。
■アマーリエ > 成る程、薬草師ないし錬金術師。否、もっと素直に魔女と称して間違いないだろう。
どれも薬作りの達人だ。しかし、恐れ敬われるならば装束に由来する見た目通りの呼び方がしっくりくる。
半端混じりでも知識があるから、嫌でも分かる。
どんなに安物であっても、あっという間に減ってゆく小瓶の中身がその実、どれだけの手間暇を注いでいるか。
薬の値段が命の値段である。昔の体験は確かな教訓として身に残る。
どうしたって疎かにすべきものではない。酒を片手に一本一本渡してゆく姿を暫し、見届けて声をかけてみよう。
「……あー、良いわよ良いわよ。どうしたって目についちゃうし、その反応だってもう慣れたわ」
同性――厳密には両性だが、それにしたって服の胸元をはちきれんばかりにするものは目立とう。
足元が見えなくなる勢いのものは、全く伊達ではない。
慣れたくないにしても体重移動、配分含め、感覚をアジャストするまで大変苦労した。
酒を持っている身というのはしまらないが、装いばかりは体形以上に注意を払うべきもの。見える仕草にン、と顎を引き頷いて。
「そうねえ。今は“このザマ”だけど、苦痛に満ち溢れるものね。
良い薬はどれだけあっても足りない位よ。……有難うね。ちなみにおいくら?」
空き籠を見遣り目を細めていれば、遠く遠く。否、割と近くから酷い声がし出す。お楽しみらしい。
ち、と舌打ちと共に肩を竦め、お手頃な木箱の上に手にしたものをごと、ごとと置こう。
空にした手で、おりこうそうな犬の傍に歩み寄り、しゃがみ込みながら飼い主らしい姿に問うてみよう。
良い働きには然るべき褒賞を。戦働きと同じ位にこうした後詰の働きは大事にしなければ、この地は持たない。
ご案内:「タナール砦」にミランダさんが現れました。
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■ミランダ > この一本が傷ついた兵士の治癒力を活性化させ少しでも復帰を早めるコトにつながる。
戦えるものを一人でも増やすために……。
とはいえ捌ききってしまえばこちらの仕事は終わりである。
あとは今日渡した兵士のうち何人かが店に来てくれればという取らぬ狸のなんとやらか。
そんな気の抜けたところで声をかけられたものだからか、おもわず失礼な反応を。
相手が許しているとはいえさすがにマズイと思っているからか魔女帽子に手を添えて。
「『お上』からの依頼ですので。」
言いながらわずかに眉を寄せて広げる手。
依頼……というよりは徴収に近いのだろう。
おまけに大量発注するから値引きしろ――というのは当然だろうか。
当然そんなものに抗えるはずがなく――店売りの7割ぐらいの値段と声を潜めて伝えようとするだろうか。
「……戦のあとのお楽しみのようですし、次の担当がきたら入れ替わりで……あら、珍しい」
風に乗って聞こえてくる乱痴気騒ぎの声に一つ。
言いながら愛犬が、わずかに尻尾をふる姿が目に留まろう。
初対面の相手には若干警戒するような相棒であるが――どこか気を許すような……。
この女もしゃがみこめば、相手には負けるもののなかなかの二つの山がしゃがみ込んだ拍子で軽く相手から覗けたりするだろうか。
ご案内:「タナール砦」にミランダさんが現れました。
■アマーリエ > 一流――かはどうかは兎も角、そこそこ懐具合が暖かな傭兵、冒険者なら自弁で用意しているものだ。
強力な回復薬。ないし、同様の効果を見込める回復魔術を書き込んだスクロール、符等を。
だが、兵士たちはそうではない。回復術も無限ではない。身分が高いもの、重傷者に優先して割り当てられる。
いわば優先順位で後回しにさせられた者からすれば、口から手が出る程に欲しがるものだろう。
「……多分、私が与り知らない処で依頼がかかったみたいね。
私もその『お上』のひとりよ。――此れを持っていきなさい。出陣料も込みにしておいてあげる」
具体的な戦力なら頭の中に入れておいても、記憶外で増える数ばかりは与り知りようもない。
後衛、本陣に控えてる副長あたりにでも聞けば、動員された者のリストとの照合が出来るのだろうが。
しかしこうもバラまき、配布じみた状況になっているのは毎度ながらとは言え、余りいいものではない。
立て続けに起こるまではないと思いたいが。そう思えば、ごそごそと。……胸元を漁ろう。
流石にないと思い出せば、腰に付けた鞄から一束の小切手とペンを出す。
伝えられる金額に、んー……と虚空を睨むように考え込み、さらさら、と金額を書き込む。
ペンは特製のインクによる偽造不可のもの。少なくとも店売りの八割、ないし九割位の額が書かれたそれを、握るように相手の手に渡そう。
「あのあたりばっかりは否定し難いのが困りものね。……滾っちゃうから。
ふふ、初対面だもの。おっかなびっくりよね。…………そっちも、でっ、かじゃない」
まあ、あの騒ぎは――頭の片隅にでも押し込んどこう。騒動になるなら命ずるまでもなく鎮圧の手が入る。
それよりも。頭に手を伸ばしてみれば、警戒しがちながら尾を揺らすぶち犬がよく見える。
警戒は仕方がない。慣れるか。手をより伸ばすか。
それを考えつつ、しゃがみ込む魔女姿を見遣れば、それはもう背丈の差もあってよく見える。良い眺めだ。
自前で抱えるよりむしゃぶりつきたくなるものが、やっぱりいい。
■ミランダ > 「……これはこれは、ご無礼を」
身分が高そうとはいえ、まさかそこまで上の方とは――。と青い目が驚きで丸く。
「……受け取らないのも失礼でしょうね」
続いてさらりと用意される小切手。 握るように渡されれば金額も確認せずくるり、と手を回して何処か――へと。
魔術をたしなむ者であるからか、小回りの利く収納法もお手の物である。
「冒険者界隈でもよくありますし――……そういった物もお店では扱ってますから理解はできますよ?
……あらやだ。お見苦しいものを」
相手の身分が思っていたよりも高いからだろうか、言葉遣いも若干丁寧に。
大丈夫だと思いますよ?なんて相手の伸ばした手を相棒の頭へと導こうとし――軽く触れながら撫でさせようとするだろうか。
主の意図をくみ取って、相棒の頭が垂れて撫でやすいように、と。
■アマーリエ > 「今のところだと、きっと私が一番上じゃない?
……おっと、申し遅れたわね。私はアマーリエ。アマーリエ・フェーベ・シュタウヘンベルク。お見知りおきを」
後送された砦の指揮官を除けば、この場で最上位の地位を持つのは恐らく己だろう。
それ以上の位、地位を持ってこいとか言えば、王かそれに次ぐ者くらいであろう。
その身分でも万事どうにかしがたいものがある。金、というものだ。だが、示された額ならば己が裁量で差配出来る。
歳出の使途は不明瞭にしない。あとできっちりと帳簿に記載し、明確にしておく。
銀行を通して計上されるならば、加えて確度も担保されるというもの。
渡した小切手が、手品よろしく何処かに消えるのは――嗚呼、と思い当たるものがある。
種も仕掛けもある、というもの。口元を隠すように笑って、気を取り直すように名乗ろう。
「知ってるわ。でも、現役の頃はもうちょっと皆慎み深かったとは思うけど。……傭兵の流儀って難しいわね。
ああいいからいいから隠さないでね。はしたなく顔突っ込みたくなるの見るのって久しぶりだわ」
とはいえ、とはいえ。身分は高くとも口走る内容はやや胡乱げかもしれない。いつものことだ。
垂れる魔女の相棒のわんこを見遣れば、そうっと、そうっと。
刺激しないように耳の間の毛並みに触れて、わしゃわしゃわしゃ。竜の鬣と比べようもない柔毛を無心に楽しむ。
その手を止めないまま、ぢー、と。
魔女の胸元を暫し凝視して、こう、と。胸の谷間に顔を埋めるような仕草でもしてみせよう。
戦っている時は兎も角。緊張が抜けたような普段は、割合こんなものだ。馬鹿を遣る位なければ世の中やってられない。
■ミランダ > 「……ミランダ。 立派なご家名はないのでそうお呼びいただければ」
軍の、この場の最上位者に先に名乗らせるのも不敬だろうか。
こちらはただの魔女であるとの自己紹介。
後日小切手の換金をしようとして金額に少し気後れしたりしたのだが……それはまた別の話。
そのあとのなんとも正直な言葉にはぽかん、と一瞬呆気にとられるが。
一拍遅れて、あぁとばかりに自分の両手を合わせて。
「さっきの小切手は「そういう」のも込み、でして?」
気が付かずに申し訳ないとばかりに軽く頬を緩ませようか。
相棒の頭に相手の手を誘導した後は――自分の指を一本。
ローブの襟元にひっかけて軽く胸元を晒してみつつ。
どうします?とばかりに小首をいたずらっぽく傾けようか
■アマーリエ > 「ミランダ、ね。よろしく」
仰々しい長い家名でもなく、ただの名。姓がないというのも世の中決してありえなくもない。
冒険で深めた知見、知識はただの貴族の出で済ませない程のものを将たる女に与えている。
見た目通りのモノ、といった具合だろう。だが、不必要に恐れることもまして嫌う所以もない。
「……――まっさかぁ?
私の裁量で出せるお金であっても、“込み”にしちゃいけけないもの位わかってるわよ」
気付いた、汲んでくれたのか。そうとも取れる言の葉に、念のためと釘は一応刺しておく。
“買う”という言葉には色々意味を篭められるが、あくまで買ったのは回復薬を振る舞う働きに対して。
魅了されるばかりの襟元から晒される色と形に、ずくりと疼くものを抑えながら、ぽふぽふと毛並みを撫でて放そう。
「込みにしちゃうなら、騒がしくない部屋と暖かな食事を――なんていかがかしら?」
権力は濫用するためにある、という馬鹿話もある意味では間違いない。
身分故に宛がわれる部屋、配膳される者等と。金銭の扱いよりも緩く扱えるものなら、割とどうでもなる。
何より、傭兵らとは違ってこう見えて自分は慎み深い。
犬の体温が残る手指を相手の胸元まで這わせ、擽るように悪戯交じりに指を一本、沈めてみようとしながら問うてみようか。
■ミランダ > 相手のご身分と気前のよさ。
後続の交代がいつくるかの時間――。
いろいろ、いろいろと考えながら相手と相対する。
「あはは、流石に……ですわね」
ローブの襟元に指をひっかけたままの軽口を。
隊長への売り込みと周りから向けられる好奇の視線に少し苦笑いをしつつ――。
「……ただ馬車を待つだけなのも勿体ないですわね」
ローブの材質は滑りやすい材質。
おまけに魔女の出るところが出ている体型はゆったりしたローブとはいえ隠し切れることなく出っ張っている部分は肌とローブがぴちっと張っている。
そこにくすぐるような指の動きに小さくだが甘い声が、誘うように吐かれて。
「……食事よりも、先に?」
ひっかけていた己の指を離しお預けとばかりに素肌を隠そうと。
やり取りに若干の楽しさを覚えながら唇を緩めようか。
■アマーリエ > この身分なら己が取り分、資産として運用できる収入がある。決して少なくないものが。
使わぬなら己が住まいの維持費以外は、気ままに出来る雑費として計上される。
運営こそ親族に任せているが、貴族して統治する本来の領地からの収入も一部ある。
気前よく出来る時は、割とどこまでも自由にできるものだ。気侭すぎてつい、ということもまれによくあるが。
「……ね? 見られて困る程じゃあないつもりだけど、好きなムードじゃないわ」
どうしても人から見られる立場だ。それに巻き込まれせるのは、少しばかり心苦しくもある。
色々な感情、陰口交じりでもありそうな囁きを聞き流しながらひょいと肩を竦めよう。
そうしつつ、指が触れる感触を確かめる。温かな肌身とローブの生地の感触。
肌を晒す仕立ても相まって、思いっきり捲りたくなるのは――女でも催したくなること、請け合いだ。
「それはそこのわんこ君次第かしら。ね? お肉あるわよ」
お預け、とばかりに隠される仕草にそっと指を戻しつつ、膝を伸ばして立ち上がろう。
端が擦れたマントを叩きつつ、ぶち犬の君に問うてみよう。
彼だか彼女だかはさておき、連れて行くなら当然、釣れ沿いも忘れない。食事も勿論出す。
人差し指を顎先に当て、とんとんと叩き、考えつつ、食事を先にするかどうか尋ねてみよう。
それを聞けば、砦の指揮者に宛がわれた自室にでも魔女を連れて行く心積もりで。
■ミランダ > 「今日は番犬モードで、ね」
お肉という単語に反応した愛犬が嬉し気に尻尾を振った。
相棒が食事にありつている間に――こちらは、食事かもしくは肉体を貪るのか。
はてさてどうなることやら、と魔女は少しばかり楽し気にこの砦で一番の部屋へと誘われることだろうか。
ご案内:「タナール砦」にミランダさんが現れました。
ご案内:「タナール砦」にミランダさんが現れました。
■アマーリエ > 「可愛いわね。骨もあった方が良い……?」
竜を随伴させ、戦友として遇する師団だ。彼らの食事にも抜かりない。
おこぼれ的でもあるが、犬に与える、振る舞う分を捻出する位全く事欠かないだろう。
随伴させる炊事班に頼めばその分、しだんちょーのまた気紛れだよ……、といった具合で分けてくれよう。
嬉しげな様子を見ながら、魔女と彼女の愛犬を伴って、砦の中に赴こう。
あとは――食事か、その前にか。お愉しみと洒落込もうではないか――。
ご案内:「タナール砦」からミランダさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からアマーリエさんが去りました。