2025/10/15 のログ
ご案内:「タナール砦」にサロメさんが現れました。
サロメ >  
魔物から奪い返した砦の指揮所にて、灰髪の女は椅子にかけたまま、勝利にその表情を緩めてはいなかった。

──アスピダからの補給が途絶えて以降。
大掛かりな魔族の国への侵攻計画自体が頓挫している。
翼竜を用いた偵察・奇襲部隊を備える、ある種大掛かりな対魔族特化である第七師団はやや動かし辛い状況にある。

今宵のように、高位の魔族や魔王クラスの存在が確認された場合にのみ砦に赴く…そんな状況になって久しい。

「──城塞都市の状況が好転しないことには、か」

膠着状態のかの都市をどうにか出来なければ、その補給経路に頼らざるを得ない規模の大きな師団は動きにくい。

砦の外…戦場となった場所で敗北した高位の魔族女達を師団の男達が変わるがわる犯し、罵声を浴びせている。
決して清廉潔白でないこの師団の存在を支えているのは、人間の敵たる魔族との戦いの優位性を持つこと。
それは前師団長の頃から何も変わっていない。