2025/09/28 のログ
ご案内:「タナール砦」にレックさんが現れました。
■レック >
砦は崩落した。人間は敗北した。
しかし彼は生き残っている。捕まりながらも生き残っている。
「うぅ……」
手足を拘束されたまま、牢屋に残される。男などほとんどの場合で殺される。だが彼が生き残った理由。それはその特異性。
甘美な魔力の香り。それに利用価値があると判断され男だというのに生かされた。
「救助は……無理だろうなぁ。ここの隊長変な人だったし」
しかも彼はここの権力者には嫌われていた。
助けなんて来なさそうだ。そうつかまりながらぼやく。
■レック >
実は彼は騎士見習いではあるが魔族に対して敵意があるかというと実はそこまではない。ただ戦う相手だから戦うだけ。戦う必要の無い場ではあえて戦いに行く事はない。
これは人間だって同じだ。下手な魔族よりもよっぽど嫌悪感を抱く人間なんてゴロゴロいる。だからこそよくも悪くも彼はその人そのもので判断していると言える。
だからこそこんな場でもなんとか交渉のできる相手が来ないだろうかとかそんな事を考えてしまう。
それが通じない可能性は十分にわかっているが、少なくとも言葉すら交わす事なく殺しに来る相手よりはマシだ。
「って、そんな都合よくいくわけないよなぁ」
ないよなぁと。なんとか逃げ出せると良いんだけどななんて思っている。
ご案内:「タナール砦」からレックさんが去りました。