2025/08/10 のログ
ご案内:「タナール砦」にシアンさんが現れました。
シアン > 戦の匂い、血の匂いが吹き荒ぶタナール丘陵地帯はタナール砦。
日夜、剣撃の音、撃鉄の音、怒声に気勢に悲鳴が飛び交う戦場も夜更けとなれば、
急な夜襲でもなければ大人しいもので今夜は非番の兵士が酒を飲む余裕もあった。
今のところ人間側に奪取されているそこな一角。

「俺だって来たくなかったわ、こんなとこ」

日頃から討伐すら億劫で雑用みたいな仕事ばっかりしている冒険者が、珍しく、実に珍しく、
こんなところを歩いているものだから顔見知りにそんなこと誂われては顔を顰めた。

「しゃーねぇーだろがよ、成り行きだ、成り行き」

隊商の護衛任務についていたのだが道中の落石だの魔族との諍いだの何だのとトラブルが続いてしまって元来のルートから外れに外れてこんなところまで来てしまったのだ。タナール丘陵地帯を夜更けに走るのは自殺行為に等しい故しかたなくタナール砦に一晩軒を借りることになった旨話しつつ、隊商からの宿代としてどっさり持ち込まれた酒を詰め所において、でっっっっっかい溜息。

ご案内:「タナール砦」にジーラさんが現れました。
ジーラ > 石畳にところどころ置かれた獣脂の燈が影をゆらゆらと濃く落とす。
聞けば道に逸れた隊商が雑ざり込んだという。――結構な「宿代」を持ち込んで。
詰め所に一通り運び終える迄を扉脇の壁に凭れ、豊満な胸元にてゆったりと腕を組んで待つ女は、
所謂、運び入れの見届け人だ。丁度今宵が、非番で手空きであるがゆえ。

「成り行きにしちゃあ随分とお誂え向きの“土産”を持ってきたもんだ。
 ――ああ、アレフ。こっちの酒はひと樽、救護室に運んで。消毒にも使える。」

女は他の傭兵へと顎で荷をしゃくって示し、指示を出す。
或る程度荷が詰まれれば壁から背を剥がし、書面に数を数えて雑に書き記しながら――。

「せっかくお越しいただいて申し訳ないが、持て成しは期待されちゃあ困る。
 ま、雨風砲弾――…ワイバーンの小便が降りそそがないだけいいと思うんだね」

怜悧な蜂蜜色の双眸を持ち上げ、“客人”へと告げた。

シアン > 松明に揺れる影にひっそりと、行き交う兵士達に紛れてこっそりと何かしろが混ざっていても何ら不思議ではないそこ。故に。
幾人かの者達は非番であっても目を光らせている。
持ち込まれた酒たちは門前で検査され、入り込んだ者たちも門衛たちで一度裸にひん剥かれて検査も受けたが、用心に越した事なく……
彼女もまたその用心深い一人なのだろう怜悧な形の瞳に鋭利な光を帯びさせながらの一声に、化粧で彩られた金瞳が向く。

「なぁに。頑丈な屋根もあるし壁もある、屈強な野郎どもも周りに居る、上等すぎる寝床だよ」

どっかりと、そこらの椅子を借りて尻を落としてから足を組めば肩を竦めて見せる。
立入禁止を言い渡されようものなら必死こいて夜中の紛争地帯を駆け抜ける羽目になるのだから今の境遇は上々である。

「……どっかで会ったか? なーんか見覚え……いや聞き覚えだったか、その髪の色に目の色……。
 誰だっけな。あー。間違ってたら悪ぃんだが。ケヴィンの奥方?」

じいっと、その姿を見遣っては訝しげに眉を潜めてから首を傾げること暫し。
あれでもないこれでもない、と思い出を探って、とんとんと指でこめかみを叩きながら唸ることもう暫し。
彼女の姿にどことなく覚えがある気がしたが確か以前知り合った傭兵が奥方をまぁ自慢するの何の……
耳にたこが出来るんじゃないかって勢いで聞かされた事を思い出しては、

「いやな、昔、昔ってほど昔でもないんだがまぁ前にだ、ちっと仲良くなった傭兵がまー奥さん自慢凄くてさ。
 これまた語りだしたら止まんねぇでやんの。でさ、その奥さんの容姿があんたそっくりだったもんだから」

眉を潜めたまま首は傾げたまま、そんなことをぽつりぽつりと零した。

ジーラ > 傭兵に雑ざっても見劣りしない筋骨隆々たる男の弁えた言葉に軽く眉をあげ。

「そう言って貰えりゃ何よりだ。
 ベッドは部屋覗いて空いてれば勝手に使えばいいし、空いてなきゃそこら辺で好きに寝な。
 見たところお上品なお兄サンってわけでもなさそうだ。 
 廊下の先の倉庫――彼処にある寝藁と毛布で十分でしょ。必要なら後で案内する。」

荷箱を一通り確認すれば、入庫品を記した紙を卓上に置き、
伝えるべきを手短に伝えれば、何やら男が此方を訝しく凝視しているのに気付く。
ん?とでも言いたげに女が今度は表情を訝しくさせ。

「……?さぁ。 私はアンタみたいな目に賑やかな奴に見覚えはないけれど。
 ――――…何。 アンタ、ケヴィンの知り合い?」

そして、瞬く。思わぬ名が男の口から出てきたのに驚いたように。
夫は無駄に顔が広い。傭兵としての任務に冒険者が共同戦線を張る事もしばしばだ。
顔見知りがいたっておかしくはないが、それにしても。
男の言葉を聞くにつけ、女が思わずに額を抑えて、呻く。

奥さん自慢とやらで見ず知らずの己の容姿に見当が付くなんて、どんだけ惚気たのか。
思わず渋面を作るも――まあ、満更悪い気はしないのだけども。 

「――――――――――…まったく、あの人は。…何を話してるんだか。
 何を聞いたか知らないけど、御名答。そのケヴィンの奥方だよ。」

シアン > 今この瞬間に敵地から飛竜共がやってきて爆撃かましたとて、面倒臭ェ等と呟いて顰めっ面で済ませそうなぐらい堂々としている。
折角だしと酒を勧めてくれた顔見知りに遠慮を掌で返しつつの、

「ご明察でお上品にゃ程遠い稼業な、冒険者のお兄さんよ。
 戦場にゃ滅多に居ねーが心得がねーわけでもねーから寝るときゃそこらへんで寝るさ。
 新兵よろしく緊張を酒で誤魔化して酔っ払って粗相みてぇな心配もご無用ってな」

一杯ぐらいは飲みたいところではあるが……何て冗談めかしつつも軽く肩と喉とを揺らして笑気を吐く。

「言った後でなんだが。ナンパみてぇなこと言っちまったな。ナンパじゃねんだマジで。
 そう。そうそう。そうだ、やっぱケヴィンの奥さんだ」

艶やかな程の、髪色、人のことを言えたものではないが珍しいほうの金の瞳に、整った鼻先とそこに茶目っ気のように散るそばかす――……
他にも色々と色々と色々と。会った事もないのに、顔見知りだったか? と思わず思い違いを起こすほどによく聞いた容姿。
正解と聞けば手と手をぽんと合わせてから喉に支えていた魚の小骨でも取れたみたくすっきりとした心地に顔の検も取れる。

「それはもう。うん。そりゃあもう。すんげえ聞いた。耳にたこが出来るぐらい聞いたわ。
 あんまりに熱心に喋るから口挟む余地もなかったが今度叱っといてくれ」

うんざり、とでも言わんばかりに顎に皺を作って、から直ぐに緩い笑みを浮かべ直すから言うほど不快ではないとはすぐ解るか。
くつくつくつくと喉をしきり笑気で揺らしているから語調もよく震える。

「一部じゃ結構有名なんじゃないか? ジーラ・オルツィクといや武勇の方もそれなり聞くが……ケヴィンのせいでさ、かわいいのなんのって、くく、ふふふふっ。ああ、悪い、申し遅れたな、シアン・デイエンだ」

どんな話をしていたものやら伺えそうな話っぷりに交えて、自己紹介。
宜しく、と、座ったばかりだったが尻を持ち上げれば一歩二歩と歩んでから左手を差し出す。

ジーラ > 話が早くて助かる。女は軽く頷くことで首肯して。

「アンタらが運んできた酒だ。
 大人しくしてるなら一本二本飲んだとこでこっちは構やぁしないけど、
 食糧と水に余分は無いから、食い扶持は自分で用立てなよね。」

今は比較的穏やかな夜とはいえ戦場という極限下、食糧と水については些細な横領すら諍いに発展しかねない。
この相手だ。弁えているだろうが、念押しと付け加えながらに――
ナンパ云々の弁明に、女はふ、と息抜いて軽く笑い。

「確かに突然何を言い出すかと思ったが――… 成る程、そういう話。
 あの人、普段はニコニコしてるくせに酒が入ると煩いくらいに喋り倒すでしょ。面倒かけたね。
 ていうか、――――…会った事無いアンタに面が割れる程に喋ってるの?あの人は……」
 
はぁぁぁ、と首を振りながらの顰め面で嘆息の様は、夫という緩衝材を得て女の怜悧な瞳を僅かに和らげたかに見せ。
男の漏らす笑い声に、実に厭そうに渋面を象るものの――その後の運びが如何にも不穏。
かわいいのなんの、なんて言われればさしもの女だって赤面する。

「ッ… ちょっと、――――…ッ…ホントに何聞いたの?
 アンタもアンタだ。話半分に打ち切って放っとけばいいのに… ――…もうっ。」

目尻をほんのりと色づかせ、舌打ちせんばかりに苦虫を噛み潰す表情は
確かに――可愛らしい、片鱗をささやかに覗かせていたやも知れない。
そんな前置きがあっては握手を宜敷くするのも気恥ずかしい。握る代わり、ぱしんと掌を打ち鳴らす事で返し。
ふいっと踵を返しざま、掌で相手を邪険に払う仕草。顔を見られたくないのだろう。

「――案内する。さっさとついてきな! 置いてくよ!!」

シアン >  
「日の出には発つから酒入れちまったら飲酒運転ならぬ飲酒護衛だ、そりゃあ、ちょっと、なあ?
 後ぁ余計な心配かけたくもなけりゃ余計な疑い持たれたくもねぇんだ」

余計な心配と疑い。夜更けに入ってきて日の出にはもう居ない隊商達とその護衛の、後に、飯や水や酒が失くなっていたら“そうなる”から飯も水も酒も手を付けないという弁えを念押しに頷いて見せる。
酒が入ると云々のあたりはその首肯がさらに二度三度四度五度……
本当にどれだけ喋り倒されたものやらを如実に語る首振りの回数と速度であった。
終始緩ぅい笑みばっかりの、厳つい面構えに反する表情の男であるが、
彼女の態度が軟化すればそれは一層。
後の運びの彼女言うところの“不穏”のあとには、また、一入。

「ん~~~。いや~~~。さすがにそりゃあちょいと話盛りすぎなんじゃないかってぐらいの事を色々。
 只まあ成る程あいつの話もそんな的外れでもないっつーかあれだな、まーじでカワイイのな?」

先程よりずうっと険しくなってしまった、けれど、目元にうっすらと差した赤色といい雑になった手振りといい……
ぱしんっ! と結構ないい音を立てて弾かれた掌をひらりひらりと表情と同じぐらい緩々と揺らしつつ笑気は絶えず。
確かに『可愛らしい』ものだから誂いも多分に含んじゃいるけど『カワイイ』ってしきり零しはじめる始末である。

「はいはいはい、ご案内されますとも、んふ、ふふふふっ、いや、いやいや、ごめんって、でもさぁ……」

あからさまに顔を背ける仕草に、まるで覗き込むように隣へと立ってから腰まで屈めようとするが実際に覗き込む前に腰の位置は正す。
置いていかれないように歩調を合わせて、かつこつ……とは石造りの床を革の長靴のくせ鳴らさず足音僅かに追従して言い訳つらつら。

ジーラ > 「ふぅん?見上げた心がけだ。 少しばかり“油”が入った方が剣戟が冴えるって輩も此処にはいるけどね。
 ――まあ、此処数日は西方の防砦のドンパチが騒がしいから、日の出ならまだ、魔族の目も掻い潜れると思う。
 ケヴィンも今そっちに出てるし、遅くても二、三日中には落ち着くだろうけど。」

茶化す言葉に交える、共有すべき憂慮の払拭と戦況。
神聖魔法の使える女は前線に出ない時は衛生兵として負傷者の癒しも担う。
残留し次の襲撃に備えて戦力を整えるのが女の役割であり、夫と離れている理由だ。
それにしても。夫には後で重々に説教せねばなるまい。
夫が何某を吹聴したお陰で、傍らでニヤけている男が非常になんというか、鬱陶しい。

「だから何の話だって――…ああもう、ッ…アンタも酔っ払いの与太話いちいち覚えてんじゃないよ。
 ケヴィンに何を聞いたか知らないけど、~~~ッ、それ以上可愛い可愛い言ってるとその腑抜けた口縫い付けるからね?」
 
ドスを利かせた低律とともに、ぎ、と剣呑に睨むものの。目許が仄赤いとあっては脅しも威力半減だろう。
此方を覗き込んでこようとする態とらしい仕草に、遠慮の欠片も無く寸止めにて裏拳をかまし、

「――黙りな。」

相手に顔を断固として覗かせぬつもりで背歩調速めてカツカツと大股に歩むものの。
ラベンダー色の頭髪より覗く耳朶の先端が熱に色づいているあたり女の情動は分かり易く。
暫く通路を進んだ先、元々の機能としては広間だったのだろう、
倉庫の錠前を外して室内へ招けば、顎でしゃくり。

「此処に毛布があるし、この中でも寝れるでしょ。
 ニヤニヤ無駄口叩いてないでさっさと明日に備えてさっさと寝なよ。」

シアン >  
西方の防塞。戦乱の状況。軽口に笑いながら、偶に覗ける窓辺から西へと目を向けつつ情報を頭に入れていく。
彼女の旦那であり友人……というにはそう深い仲でないとはいえ知人というにも親しくなくもない彼が居るらしい
方向にそれはもう長~~~い説教をされるだろう事へ『ご愁傷さま』と面白おかしそうに手を振ったりしていた。

「まあまあ、一応フォローもいれておくとだ、冒険者にしろ傭兵にしろ家庭を持つってのぁ結構憧れ的なもんもある。
 そこにきてこんなカワ、キレイな奥さんを見つけたってんなら自慢したくなるし止まらんのもそうもなるってもんよ」

お説教の遠因であることは棚に上げて、ぺらぺらと、『可愛い』と言いかけて『綺麗』に言い換えたのは間的にちょっぴりわざとらしいものの、ぺらぺらと。常なれば、普通の男だったら背筋から何から震え上がりそうな迫力であろうが、今ときたら『可愛い』がまた出かけるぐらいには耳まで赤らんでいるのを耳へと視線を彼女にもよーくわかりそうなぐらい目を向けて悪戯っ気に八重歯まで見せて笑いつつの。

「ケヴィンもいい嫁さん見つけたもんだ、フリーだったら、ッククク、ここ人目もねぇし襲ってたわ」

当てる気さらさら無いのを見抜いているからって、照れ隠しであるの分かりきっているからって、裏拳が飛んできても微動だにしなかった。黙れと言われたってあれやこれや言ってくるのだからそりゃあ鬱陶しいだろう様子は元広間に付いてからもだったが、

「……」

悪戯な口元も、置いてかれないようにちょっとばかり早足になったりする気の抜けた具合もそのまま瞳だけがぎょろりと四方を巡った。
部屋の広さ。部屋の高さ。扉の位置と窓の位置。“何か”があった折すぐにでも動けるように確認する手慣れた様子。気を緩めきっているように見えて締めるべきところは締まっているらしい様子。襲うの何の言ってるが実際襲えたって少なくともこんな戦地で盛るほど腑抜けてもいないらしい。
案内のお礼と部屋の提供ともども礼を告げながら掌がまたゆらりゆらり。

「ありがとな、そんじゃあ短い間だが世話んなる。多分朝は顔会わす余裕もねぇだろうから、今のうちに。
 元気でな? また何れどっかで会おう、ケヴィンにも宜しく言っといてくれ」

ジーラ > これ見よがしに可愛いが綺麗に置き換えられたのには呆れた眼差しを送るものの。
元はと言えばぺらぺらと喋った旦那の罪科であり男を糾弾するのも筋違いなのは分かっている。
それ以上に此方も醜態を晒したくないので、照れ隠しの言葉は随分とぶっきらぼうに雑になったが。

「はいはい、懇切丁寧なフォロー痛み入る。
 愛する旦那にさんざに自慢して貰えたようで嬉しくて涙がでそうだ。」

よく回る弁舌に、笑い雑じりの様子に、これ以上言ってくれるなとばかりに適当にあしらっては、
倉庫に積んである寝藁とシーツを教える。倉庫の在庫も枯渇気味であるし、
此処なら、床に転がって寝るよりは多少快適に眠れるだろう。
また攻勢が開始されれば此処だって傭兵達や傷病者であふれかえるだろうが。

それに――そう。此処で色にかまけるようじゃ三流だ。
部屋に入って男が目を配る、その顔つきで――ああ、成る程。
深い仲では無いにせよ、夫はこの男を多少なりと気に入ってたのだろう、と思う。
あの人は人を見る目がある。それなりに信に足るところがあったのだとは短時間に察せられ。

「はっ…そりゃあ人妻でよかった。 
 それじゃ、道中気をつけて行きな。アンタに暁光の導きのあらんことを。――おやすみ。」

告げられる礼に気安く返し。女はその場を後にする。男の道行きが如何なるものになろうと、女は知る由も無い。
ただ、――今この時だけ、何れ何処かで、を願うのみ。
いつか互いの道が交わるなら、互いに生き延びた証なのだから、と――。

シアン > 初対面、詰所で一言二言交わしたときが一番表情が穏やかだったかもしれないというほど、今や、彼女ときたら眉は寄っているし目尻が釣り上がっているし物言いもぶっきらぼうだしという有様だったが……二度と会いたくないとまでは言われまい仲になったんじゃなかろうか? 何てそんな疑問は去る後ろ姿越しにかけられる挨拶が回答のようなものだった。

「ふはは、いやあ、残念な話だぜまったく。
 あんたにも、暁光の導きとやらを願っておくぜ。おやすみ」

もう一言もう二言ぐらい可愛い云々綺麗云々言いたくなってきたがようやく口に蓋をする。
示された物資、寝藁と毛布を取っては部屋の隅の隅へと持ち寄ってから座り込めば背中は壁に預けて毛布を頭から被った。
照明もなく灯を付けようともしないから部屋に入ってすぐ暗がりに慣れていない目だと、
部屋の隅っこに毛布被った何かがあるが片付いていない荷物だろうと思われるような寝方。
数時間ほどそのまま微動だにせず数時間後には寝ていたかも怪しい動きですんなりと動き出して発った後の話は……
次に会った折の土産話になるぐらいにはこれまたトラブル続きであったりしたのだがそれは何れの話。

互いに生き延びた証を無事な姿で示すときになるだろう――……。

ご案内:「タナール砦」からジーラさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からシアンさんが去りました。