2025/10/12 のログ
リゼ > 辺りに一旦魔物の気配はなし。
平坦な岩を見つければ刀を脇に置き、形の良いお尻をそこへと下ろす。

「(まあ、別に名つきが討伐できなくても報酬は高めだったし、いいか)」

手っ取り早く冒険者としての礎を築くための名つき狩りだったが、今となっては然程名声に急ぐ必要はない。
むしろ最近では札付きの人間を探すほうが金銭的には高いということもあり、賞金稼ぎとしての生活も板についてきた。

「…それでもギルドに報告が上がるくらいに群れを成すほど数が増えている、ってことは、何かありそうね」

頬杖をつきながら視線を向ける。ゴブリン達の死体。
一匹一匹は大したことはないといえど、新米の剣士や冒険者にとってはそれなりに強敵となる。
こうしてある程度慣れた面子が数を減らしておくに越したことはない。

リゼ > 「…さて」

立ち上がり、刀を携え直す。
報告にあった大きな群れは20頭余り。

普通のゴブリン程度なら武装していたとて物の数にはならない。

再び移籍での小鬼狩りを続け、その日は都合22匹を仕留め、帰路へとつくのだった。

ご案内:「無名遺跡」からリゼさんが去りました。