2025/09/22 のログ
リーリア > 「はひぇ……っ!?あ、ぁぅ……うぅぅ……っ」
(わ、私、とんだ勘違いを……は、は、恥ずかしい……っ)

物理的な距離と視点としての距離の違いを告げられると、みるみる顔が羞恥に染まる。
なんと言う事だ。これでは、まるで自分が只の甘えん坊の様ではないか。
そんな事はないそんな筈はない。故に致し方ない。少女は見栄を張り、物理的な距離を保ち続ける事を選択した。

「先生にも予測出来ないん、ですね……やっぱり、そう思いますよね?
 でも、罠に嵌ったという噂は良く聴きますし、必ず授業でも聴きます。不思議です……。

 ……っ!は、はい、お任せ下さい!先生っ!
 身体の大きさ分、私の方が魔力量は多いですからねっ。んむん……っ!」

男と共に首を傾げる。遺跡やダンジョン、罠との関連性は良い論文のテーマになりそうだと考えた。
二匹に関して少女をフォローする様な言葉を男が告げれば、杖先の灯りめいて、少女はぱぁっと笑顔を浮かべた。

「(は、はい……っ。声を上げない方が良いと思って、えへへ……。
  ご、ゴブリン……人型、小型の小鬼……なんですよね?
  先生が囮、私の役目は攻撃……なんですね。……それなら。先生、ちょっと失礼します)」

小鬼の存在を確信するとピリっとした緊張が背筋に走り、音を立てぬよう息を吐いて己を落ち着ける。
作戦を聴くと、少女は男の背に掌を当てると――そこから己の氣を男の躰へ少量注ぐ。

「(試してみたい事があります。先生、私の氣を目に集めて、討たなかった敵を視界に収め続けて下さい。
  収めるだけ、相手を見るだけで構いません。後は私が。お願いします……っ)」

男が立てた三本指の号令に頷き、小声で詠唱を始める。
玄室へと駆けた男の一閃で小鬼の首が静かに落ち、跳び上がり、残る二匹を飛び越え背後に回る。

「(……! いけ、ます……これなら……!
  先生、そのまま小鬼を見ていて下さいね……!!)」

男が玄室の入口を見やれば、そこに少女の姿は無い。
少女の気配は未だ玄室の外、小鬼達に気付かれない死角に在る。
ふいに少女の気配のする場所から眩い閃光が走ると、それに続いて入口から飛来するのは――四本の氷の矢だ。

少女が視覚から放たれたと思われる矢は、迷う事なく、相当なスピードで真っすぐ部屋を飛び進み
男へと注意を反らし入口側に背を向けていた二匹の脳天と心臓を背後から正確に――射抜いた。
二匹は静かにその場に膝をつき、そのまま倒れ伏す。
射抜いた氷の矢からは霜が広がり――二匹の心臓と脳を確実に凍らせ、死へと至らしめている。

「ゃ、やった……っ。やりました……っ!先生、私ちゃんと出来ました……っ!!」

男が再び入口側へ視線をやれば、少女がゆっくりとした足取りで入口から入って来る。
少女は後ろ歩きをし、男に背を向けた格好で歩み寄ってくる。少女の視線は、ずっと入口側を見ている。

影時 > 「甘やかなのは……事が済んだ後に、な?」

思い違い考え違い等、起こり得るもの。寧ろ今の段階で済んだことこそ僥倖に思うべきだろう。
ちらと見遣れば恥ずかしげに顔を染める有様に、下手な茶化し等の声は上げない。
そのかわりに、帰った後の“おたのしみ”めいたことを示唆するだけに留めつつも、互いの距離を認識する。
大体丁度良い。離れすぎてもいけないし密着し過ぎてもいけない。場所によっては後方からの急襲、奇襲も警戒すべきだ。

「ああ。迷宮の創造主、ないし管理者なら分かるかもしれンが、聞いたとて理解は出来なさそうだな。
 罠は致死的でもそうでなくとも、在ると分かればそれだけで気勢を削ぎうる。
 俺以外の誰かと組むとしたら、探れる奴は可能な限り一人入れておくにこしたこたァない。
 
 その点は間違いなく頼りにしてるともさ、リーリア。魔力を喰う術もあるからなあ……」
 
踏破済み迷宮における罠の再出現頻度、再配置の傾向――とか。論文になるならそんな表題になるだろう。
罠を探れる人材は、だいたい宝箱や扉の開錠、鍵開けの技能にも長ける。危機回避のためにも欠かしづらい人材である。
語りつつ、フォローの句に笑顔を浮かべるさまに二匹はぱたぱたと尻尾を揺らす。
毛玉達の術は優れたものがあるが、魔力消費が重いものがある。その意味でも魔術師の存在は大きい。そして――。

「(それでいい。少なくとも、俺を伴っている場合なら間違いない。
  俺一人で押し入ってもよくはあるが、それではお前さんのの学びにならんからな。
  今回の配分は認識通りで相違ない。……ふむ、なるほど。――了解した。それでやってみるとしよう)」

念話を介して、突入前に声なく打ち合わせる。下手にひそひそ話をして聞き返すよりずっと明瞭で危なげない。
切り込む前、羽織を纏った背中に触れる掌がある。
着込んだ上着と軽鎧越しに流れる氣を、軽鎧は吸収することなくその意を汲むように装着者に透す。
さながら“しるし”のよう。云われた通りに己が気を巡らせ、眼に受け止めた氣を運べば、一瞬薄青色の眼光が生じる。
その上で、いざ。――突入する。切り込む。足音もひそやかな抜き打ちは、死を呼ぶ風の如く。

「――心得た!」

事を起こしたとなれば、続く念話への答えは肉声を以て。それで残敵の注意を惹き付けつつ視る
すると、どうなるか。その答えは四条の氷矢を以て為される。魔術投射は、見事なまでに正確に残敵の急所を射抜いて仕留める。
その絡繰りとは、成る程。入り口側に目をやり、血振りした刀を収めつつ見遣ろう。

「お見事。……なァるほど、俺が見た先を射抜くように仕掛けたと見たが如何に?」

残敵は――なし。罠の類も、なし。残心を経て漸く息を吐き、後ろ歩きで歩いてくる姿を男は見よう。
事が済めば顔を出す二匹が不思議そうに、少女の後ろ姿を見る。こてりと不思議そうに顔を傾けてみせて。

リーリア > 「せ、先生……っ。も、もぅ……っ」

男の言葉に、先程まで以上に顔が真っ赤になる。
やりとりこそまるでご褒美を約束された子供と親のようなのだが、
少女の――恐らく師の頭の中にもある"甘やかな"情景は、そうではないものだろう。
少女は何度も咳払いをした後で自身の頬を叩き、気を入れ替えようと必死になる様を見せた。

「創造主……とても理解はし難いですけど……作った主が居るんです、よね……。
 そうですね、私はまだ探知に関する技術は何も持っていませんし……はい、胸に留めておきます。先生っ」

胸を持ち上げる様に腕を組みながら思案する少女の表情は険しいが、その瞳は輝いている。
今この場に居ない、罠に関して詳しい者とパーティーを組む場合どう活かし、生きるか。
思考を巡らせ、案をストックし、実践する日が待ち遠しい。

「(せ、先生ぇ……っ。ありがとうございます、やっぱり……優しいです……♥
  はい、頂いた機会……無駄には致しませんっ。今日の授業の大きな収穫とさせて頂きます……っ)」

少女にとっては、これが初めての実戦となる。
だが、少女の身体は震えは無い。それどころか、幼げな顔には薄い笑みすら浮かべていた――


――――


「……ふぅ。せ、先生こそ、流石……お見事、でした……。
 ま、全く見えませんでした……あんなの、敵対したらと思うと身体が震えます……っ。
 斬られた事に気付くのと、命を手放すの、どっちが先になるかわかりません……っ」

ぶんぶんと男が刀を振り抜く所作を身振り手振りで真似ながら、少女は興奮した様子で師を振り返り見上げ、笑った。

「さっき、此処へ向かう途中……先生、氣を使って索敵をして居ましたよね。
 私も道中真似たんですけど、とてもすぐに出来そうにはなくて……なので――」

男の問いに、少女はぽつぽつと答えていく。

1,この実習の意義を、"用意周到準備万端を実践すること"と定めていたこと。
2,「二人な為に成せなかった」「不出来な為に頼りきった」は厳禁と定めていたこと。
3,故に、囮と掃討に役割を分けた上で、師と共に「警戒・索敵」を自身でも行う必要があったこと。
4,己の武と氣の練度は未熟であり、一度のミスで危機に陥る可能性が高いと判断したこと――

「……なので、相手に気付かれない場所から安全かつ確実に攻撃をし、
 自分の視界では背後を警戒する……これを並行する為に、先生のお目目をお借りしたんです。
 ご推察の通り……先生が視た敵対象を、自動で射抜く術式でした。今日の為に用意しておいたんですっ。

 氷の魔術を選んだのは……杞憂かも、しれないんですけど……。
 獣みたいに、血飛沫や血の匂いで他の仲間を呼び寄せちゃったら怖いなって……
 なので、一番得意な氷魔法で体液をすぐに凝固させて、静かに掃討したかったん、です。
 脳と心臓があるなら、止めればそのまま眠るように終えられますし、
 何より……わ、私……血が、とても……苦手でぇ……」

一歩、二歩、ふらふらとした足取りで師へと縋ってその袖を掴む。
話している内に理性で押し込んでいた恐怖が蘇って来てしまったようだ。
戦闘行為も、魔法を直接生物へと放ち、命を奪った事も、これが初めての経験だ。
"知識と理性で構築した推論を実証する"と自分に言い聞かせ、何とかこなせたものの――

「せ、先生……冒険者って、大変……なんですね……こんなことを一日中、毎日……
 各々目的があるとはいえ、続けるなんて……は……はぁぁぁ……」

次第に腰が抜けてしまい、その場でぺたんと座り込む。
遅れに遅れて、ぶわ、と顔面に脂汗が滲み、疲労感が襲い掛かって頭を揺らした。

影時 > 「――そういうの、好きだろう?」

おうおう、と。先刻以上にのぼせ上がったように顔を赤らめる姿に、両肩を震わせて笑ってみせよう。
そんな飼い主の素振りと少女の会話から、何かを察したのか。
襟巻の中から上半身と尻尾の先を出す二匹のシマリスとモモンガが、顔を剥き合わせて肩を竦める仕草。
“やってるでやんすねー……”と云わんばかりに見えたのは、若しかしなくとも気のせいではないかもしれない。

「……作ったか、作り直したか。いずれにしろ現状を構築した誰かは居ただろうよ。
 俺のように前線も張れて罠にも敏い奴だと、さらに数は限られるか。
 まぁ、行き場所次第だ。報酬の分配とか含めて、事例は調べておくにこしたこたぁない」
 
つくづく大きい。腕組みに容易く持ち上げれる処に目線を誘導されながら、改めて少女の顔を見る。
己のような手合いの実力者、技能者は多くない。魔術で探知も罠対策も網羅出来る術師もまたそういないのと同じ位に。
故に事例、編成例等を紐解いてみるのも良いだろう。
そう諭しつつ、震えが治まったらしいさまを見る。見える顔は心の支えになるものあってのこと、だろうか。

「――――どういたしまして、だとも。
 とは言え、駆け出し戦士の真似をやるように、とかはいかぬもんだ。なまじ癖が出ちまう。
 
 気づいてたか。氣をものに篭めた際の反動、反力の手応えから探る技でな。気づけたなら大したモンだ」
 
危ないぞ、と。ぶんぶか身振り手振りする様子を嗜め、実力者ならでは、のむつかしさを零す。
なまじ使い慣れた業物があり、鎧袖一触しうる程に隔絶した力量差の敵が居るなら、こうもなる。
“仕損じる”ことを避けるために備え鍛えているのだから、是非も無い。
弱敵ではある。だが、小鬼のような手合いはずる賢い。下手に生かし、逃がせば必ず禍根が残る。
そっと溜息を洩らせば、ぽつぽつと答えられる内容に耳を傾ける。氣の気づきに、論立てた内容は――、

「……はは、全く。全く、大したもんだ。
 気付きを踏まえ、確実を期すための工夫、術の選択、……成る程、確かに魔術師らしい。
 敵に気遣いは、とは……云うまいよ。常より惨たらしく遣るのが万事正しいという道理もない。
 結果として、あの手合いの魔物に対する対処としては至極的確であり、俺には文句のつけようがない。
 
 ――初めてだというのに、少し役割を強い過ぎたか」
 
そう、初めてである。初めてであるのだ。緊張を過ぎれば押し寄せるものは、重い。
ふらふらと近づき、縋ってくる姿を離せない。振り払う気にはならない。
ぺたんと座り込み出す姿を見れば、釣られて膝を曲げてしゃがみ込もう。
左手で腰の刀の柄を外に押しやれば、摺り足に己の方からも一歩近づきつつ、その背に右手を廻す。
鎧と手甲越しの抱擁はごつごつとして、当たり所によっては痛いかもしれないが。

「……然り。大変じゃアないことはない。特に此処は死と隣りあわせのセカイ、その入り口、とば口とも云える。
 少し落ち着いたら、進行を再開する。最奥含め、あと二区画見なきゃならん」
 
戻るか、止めるか、とは言わない。今は少しだけ息を整えるだけだ。

リーリア > 「~~~~~~っ!! せ、先生ぇぇぇ……っ」

すっかり調子を師に奪われてしまい思わずその腕に抱き着いてしまいながら、
内心では『全く悪くない』と満足気に頷く自分が居る事を感じつつ、二匹の視線を受ける少女であった。

「そうです、よね……パーティはほぼ完全分業で、
 分ければ分ける程個々の能力は最大限活かせるようになるって、習いました。
 でも、人数が多ければ多い程、統率は取りづらくなる……とも……。
 んん……なるほど。行き場所次第、ですか。確かにそうですね……。
 固定パーティというのもフットワークが軽くなって良いのかなって思ってたんですけど、
 生活を視野に入れて報酬を考えるながら、仲間選びも一つの技術と言えるのかも……」

男の言葉に何度も頷く。思考を固める事は、危うい面の方が多いのかもしれないと感じる。
少女は男の様な余裕が無い。当然、男の視線が胸部に注がれている事には気付く事が無い。
気付いてしまっていたら間違いなく気が緩んでしまっていただろうから、結果的にはオーライだったが。

「う、うぅ……でも、視えただけ、でした……あんな風に一か所に氣を集めるのはまだ私には……。
 先生に私の氣を渡して目に集めて貰いましたが……私自身はあれ、まだ出来ないんです」

故に、少女→男は可能でも、その逆は不可の戦法だ。未だ粗が目立つ。
師は褒めてくれたものの、悔しさが消える事は無い。少女は次もまた、常に工夫を凝らす事だろう。

「はぁ、ふぅ……はぁ……すみません、先生。ありがとう、ございます……。
 は、初めて……魔法で生物を殺し、ました……知ってはいた事でしたが……
 本当に、殺す力があるんですね……包丁で人を刺した時も、似た気持ちになるのかな……」

屈み、背を撫で抱いてくれる師にほんのりと頬を染めた笑みで返し、
呟きながら呼吸を整えると――少女は再びヨロヨロと立ち上がる。

「ん……っ。もう、大丈夫です。進みましょう、先生。
 今日という一日を、出来る限り身体に、心に、刻みませんと……っ」

少女は眉を吊り上げて気合の籠った笑顔で以て男を見上げ、
力強く杖を握り宣言する。"前進"を、当然であると宣言する。
視線を玄室の奥へと向ければ、その先には、未だ見ぬ道が闇を拡げて待ち構えている――

影時 > 「はっはっは。そーゆー、な。そういう張り合いの付け方もある、とだけ覚えときゃあいい」

腕に抱きつかれれば、その分だけ心地よさは己にもある。
がちがちの重装甲では己が身軽さは確保できない。だから、少女特有の柔らかさは上腕であれば良く感じられる。

「理屈の上、机上の論であれば然り。
 だが、役割分担も不意を突かれると得意不得意の脆さを露呈しちまう。
 頭数の多さは統率もそうだが、お、気づいたな。そう、報酬の分配の面でちと面倒になりかねん。
 人選はいついかなる時でも大事だぞ。……例えば俺とリーリアなら、あと二人位入れると良い具合か。」
 
“頭数に入っていない!?”と云わんばかりに、肩上でぴょこぴょこ跳ねる二匹がある。
人数ならぬ齧歯類数は別枠計算であるというのに。彼らをへいへいと頭を指先で撫で、宥めつつ言葉を紡ぐ。
余裕のあまりに少女の胸元にうつつを抜かすことができるが、パーティは多過ぎてもいけない。少なすぎてもいけない。
多過ぎるのは運用的にも問題がある。多人数での閉所の戦闘はどだい現実的とは言い難い。
今の自分達の組み合わせならば、あと二人。例えば前衛に射手、ないし回復役が入ると良い具合になりそうだ。

「なァに。――手解きして間もないとはいえ、かくも応用が出来るだけでも十二分に先がある。既に実用的だ」

もとより、こういう使い方もあるのか、と。気付かされた遣り方である。
他者に己が氣を篭め、預けて合力するやり方は覚えがあるが、魔術と合わさるとこのように発展性があるのか。
併せて気になるのは、少女⇒他者が成立するかどうか。今回の実用例の逆が成らぬ点も研究、研鑽の域に入るだろう。
だが、今の時点でも間違いなく実用的だ。男の、忍者の速度域に合わせる場合、此れならば十分に追従出来る。

「……気にするな。その認識を得た、得られただけでも大変大きい経験だ。
 刃も魔法魔術も人を殺せる、害するチカラがある。だが、それだけではないチカラだ。
 努々使い方を誤るな。今の感覚、体験を忘れぬ限り、間違った使い方をしようものなら――君は躊躇うだろう」
 
そう、殺せる力、害せる力だ。同時に守れる、救える力でもある。
その大きさ、可能性はハガネの刃より勝る。今の気持ちを忘れない限りは、過つまい。
屈んだ姿勢で抱き締めれば見やる笑みを認め、立ち上がろうとする気配に腕を緩める。のっそりと立ち上がって。

「ン……そうだな。急ぎはしないが、その分注意深く先に進むとしようか」

見える笑みに頷き、再び先導すべく進行方向を塞ぐ扉に向かう。
罠の有無、待ち伏せの有無を確かめれば開き、新たな廊下を通じて前に、更に玄室を超えて奥へ。
立て篭もる小鬼の兵と魔法使い、最奥に鎮座する大柄の個体とそのしもべを倒し――経験を得て帰途に就こう。

今回の探索で宝物の類はなくとも、勝ち得た経験こそが初めての冒険の宝となろう――。

ご案内:「無名遺跡」から影時さんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からリーリアさんが去りました。