2025/07/28 のログ
ご案内:「無名遺跡」にハーラさんが現れました。
ハーラ > 「これが王国の有名な無名遺跡か…いや無名なのに有名ってのもおかしいか」

無名遺跡の入口、そこに立つ一人の女冒険者。
明らかに異国の容貌と装備をした彼女は、松明を片手に一人遺跡の内部に入っていく。

「しっかし、行方不明になった冒険者パーティを探して欲しい、ねぇ?
はたしてまだ生きてるのやらどうやら…」

その冒険者パーティ、どうもメンバーの一人に貴族の子息が居たらしく、その親が結構な値段で捜索依頼を出していた。
最悪はその冒険者さえ見つければいいのだが、どうせなら他の冒険者も探してやって欲しいとギルドに頼まれ、
こうしてハーラのようなベテラン冒険者が派遣されることとなった。

「さて……痕跡はあるな。こっちか」

まだ新しい、人が通った微かな痕跡を手掛かりに、ハーラは遺跡の奥へと進んでいく。

ハーラ > 無名遺跡の探索が始まって、しばし後。
ハーラは一人で遺跡から現れた。その手には、ハーラの物ではない様々な私物。
冒険者パーティは全滅して生存者もおらず、その全ての遺体を見つけたハーラは証明になる物だけを持ち、後は埋葬して出てきたのだ。

「生存者無し、か……悲しいねぇ」

ハーラはため息を吐きながら、とぼとぼと遺跡を離れ帰還していった…。

ご案内:「無名遺跡」からハーラさんが去りました。