2026/01/18 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に宿儺姫さんが現れました。
宿儺姫 >  
九頭龍山脈の中腹。
ぽっかりと穴を開けた洞窟から慌てふためき逃げるように転がり出る一団があった。
それぞれが冒険者と理解る服装をし、その手には折れ…あるいは曲がり、砕けた武器を持った数人。

それを追うでもなく、のっそりと暗闇の奥から姿を現したのは一匹の雌鬼である。

「寝込みを襲っておいて逃げ出すとは、不埒な奴らめ…」

おそらく賞金目的で討伐に赴いたは良いものの、手持ちの武器では文字通り刃が立たず。
恐れをなして逃げに転じたのだろう。
情けなくとも生き残る嗅覚には長けた連チであったのだろう。

「…しかし逃がしたのは不味かったか…? 居心地の良い塒だったのじゃがな」

ふぁ、と大欠伸を一つ。
振り返るは今自らが這い出した洞窟。
強敵が訪れるのは吝かではないが、居場所が割れ、有象無象に集われるのは好かぬ。

いい加減どこか定住の地を探そうか、などと考えなくもない。
この容姿ではよくて魔族の国側のどこか、あるいは故郷である八卦山か……。
今更誰も待たぬ、気に入らない妖仙どもの巣食う故郷に戻る意味もないとなれば自然、向こうとなるのだが。

宿儺姫 >  
別段、根無し草に困ることもないか、と思いはするが。
いや、困る。
好物の酒は、人を介してしか手に入らない。

以前は強欲な商人との取引で、奴隷闘技場で闘うことの報酬に酒を得ていたが。
気づけばその商人もいなくなった。何やら悪事が裁かれたか、雲隠れしたか。
奴隷などという身分には然程も興味もなく、闘争に明け暮れ酒が飲める良い環境であったのだが。

「ううむ」

見上げるは陽の傾きかけた空。
雲行きは良くはない。
濡れることを苦とは思わないが、やはり塒は必要だろう。

「一先ず新たな洞穴でも探すとするか」

なにせ山である。自然洞窟など文字通り山程ある。
住みやすい穴は大概魔物が巣食っていたりもするものだが。
それは力ずくで追い出せば良いだけのこと。

ゴブリンの巣穴は、汚すぎるので論外だが。