2025/09/14 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉宿?」にレフェーリアさんが現れました。
■??? > 「……やあ、いらっしゃい!ここに気が付いたあなたは運のいいお方!温泉宿へようこそ!」
呆気に取られた様な女性の元にやって来たのは、変に明るい表情を浮かべた身なりのいい男だった。
夜に備えて野宿の準備を行う為に、手ごろな洞窟の中へと足を踏み入れた所に出くわしてしまった訳である。
もっぱらこんな場所で出会う他人は彼女と同じく素材や魔物を求めていた冒険者、或いはそんな冒険者や移動中の相手を狙う山賊や盗賊、はたまたそれらを取り締まる巡回兵や討伐隊の類と思っていたのに。
ランタンを掲げた相手を前に身じろぎしている間に、気が付けばぐっと距離が縮まって肩に手が掛けられる。手持ちの篭には薬草が詰まっており、本日彼女は採集を続けていたようだ。
「ビックリさせてしまいましたか?これがウチのスタイルですから、どうぞ、さあどうぞこちらへ!」
半ば強引に肩を押されながら洞窟の奥へ奥へと通されていく。今更振り払ったならば夜の山で野宿なり場所探しからやり直さなければならない。
しかし、このまま受け入れたならば何が待っているのかも分からない状態。
暫く入り組んだ洞窟の細道に足を進んだ先に、待っていたのは石造りの洞窟には不釣り合いな鉄板の貼り付けられた重厚な扉。
「我々はあなたを歓迎しますよ……」
殆ど問答無用で扉に手が掛けられ、軋んだ音と共に開いていく。
言葉の通りに客である自分を迎え入れる為の門のようにも、或いは中に入り込んだ…受け入れた相手を逃さない為の蓋のようにも思えるもので。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉宿?」からレフェーリアさんが去りました。