2025/07/12 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に賢しい小鬼の群れさんが現れました。
■賢しい小鬼の群れ > 九頭竜山脈
様々な存在が闊歩するこの山脈でなにやら、悪だくみをする小鬼の群れが合った
たまたま、偵察していた小鬼が酩酊の効果を持つ薬草を持ち帰ってきた
それに目を付けた小鬼たちは多量にそれを採取し、水と練り込んで泥のように変える
大量に生成されたその泥を落とし穴に詰め込めば
かかったと同時に思考を侵す落とし穴の完成だ
小鬼が一匹わざと嵌ったところ、その脳では耐えきれずにあっという間に戦闘不能である
体躯の差があるため、人間などにすぐ効くとは限らないが足止め程度にはなろう
不覚に陥っている間に犯しつくしてしまおうという算段だ
落とし穴は数か所掘られており、小鬼たちはそれらを見張れる位置で下卑た目を向けている
数匹の群れではあるが、悪辣さは変わらない
獲物がかかるのを今か今かと森の中で待ち続けている
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に宿儺姫さんが現れました。
■宿儺姫 >
それが小鬼達にとって誤算だったのか、それとも想定通りだったのかは定かではない。
その森に侵入し、姿を現したのは──人ではなく、鬼だった。
それもたまたま現れたのではない──明確に、小鬼どもを探してそれは出現していた。
「──臭うぞ。小賢しい小鬼ども」
振り撒くのは怒りのオーラ。
制作段階で小鬼が嵌まった跡だろう罠の痕跡を見つけ、にわかに鬼は殺気立つ。
「憶えておるか?小鬼ども。
憶えてなくとも良いか。どうせその辺りに潜んでおるのじゃろう。
巣穴はこの近くか?洞穴を見つけ次第根絶やしにしてくれるぞ」
声を張り上げ謳うは復讐の祝詞。
かつて不覚を取らされ受けた屈辱を灌がんとする女鬼は、辺りに散乱する小鬼の気配を鋭敏に探りながら、まさに隠れ鬼が如く、森の中で己が復讐すべき矮小なる悪鬼どもを血眼に探す───。
見つかればその場で血祭りに、見つからなければ──巣穴を探し、何処かへの洞窟へと辿り着くだろう。
連中の中にも特に屈強な者がいることを知っている。殴り殺すのであれば、巨躯のほうが手応えがあろう、と。
■賢しい小鬼の群れ > 多種多様な存在が居るこの山である
人間を狙って、予想外の相手が来ることも、もちろんある
全てを捻り潰さんとするような怒気
それらを受けて…賢しいこの小鬼たちは、自分たちと落とし穴程度ではどうにもならないことを悟った
すぐに…がさがさがさ、と音を立てて、辺りから気配が散っていく
一目散に、巣穴の方へ
ただ、基本的な能力は女鬼の方が圧倒的に上だ
見つけて追い詰め、何匹かを血祭りにあげることは簡単であろう
木々を盾に…なんとか逃げた小鬼がたどり着くのは、彼らの巣穴の出入り口の一つ
内部が蟻の巣のように複雑な巨大洞窟である
逃げた、とは言っても…復讐に燃える女鬼の眼からは逃れられてはいまい
逆に、まんまと巣の場所を教えてしまったとも言える
その薄暗い洞窟は、女鬼に何を思い出させるか
そして巣の中では…逃げ込んできた小鬼によって巣が厳戒態勢に入り、かつて女鬼を嬲った巨躯もまた巣の奥で準備を始める
まだ女鬼と邂逅する距離ではないが…確実に後から出張ってくるだろう
洞窟は相変わらず暗く、鉄臭く
あちこちから雌の匂いと死臭、鉄の匂いが漂っている
そんな中、追いかけてくるのならば
相変わらずというべきか…熱烈な歓迎が女鬼を襲う
以前女鬼を苦しめた毒矢、雑な鉄球、毒草が練り込まれた泥団子
それら、直接的、間接的な攻撃が降り注ぐが…それらはまだ散発的で組織立ってはいない
女鬼を少しでも足止めしようとする、小鬼たちの基本的な防衛行動である
暗がりに目を凝らせば、怯えながらも欲望を湛えた目を光らせ…女鬼に攻撃を加える小さな姿は見えるし
洞窟の中は平野と比べてどうしても狭いため、小鬼たちの位置もわかりやすい
■宿儺姫 >
辺りに在った気配が散る。
矮小なる小鬼どものこと、中途半端な群れでは襲いかかることもしない。
以前とて、狡い罠にかからなければ連中は姿を現さなかっただろう。
「くく…逃げるか。良い、良い。
貴様らが逃げるとなれば、より強き味方のおる場所以外にあるまいよ」
そんな奴であるからこそを括り殺さねば気も晴れぬというもの。
辺りには連中の張った落とし穴の罠も散見される。
よほど気をはらねば気付かぬまでも、罠が在るだろうことを知って進めば女鬼よてそう簡単にかかりはしない。
そうしてたどり着いたのは不覚暗い洞窟──風の吹き込む音が内部の複雑さを語る。
「本能的に逃げ込んだか…それとも誘い込まれたか。
──どちらでも良い。小鬼風情の小細工など正面から蹴散らしてくれるぞ」
そう息巻き、踏み込む。
据えた匂いが鼻をつく。かつての自分以外にも、多くの雌がこの巣穴に連れ込まれ、凌辱の限りを尽くされていることだろう。
いわば、自分とて他の誰かに小鬼の興味が向いたことで脱出叶ったに過ぎない。
──それを否応なく思い出させる。腸が煮える思いが沸き立ち、進む一歩にも力が籠もる。
道中──いくらかの小鬼は荒ぶる鬼の爪に引き裂かれたか。
かつて女鬼を参らせた罠の数々も二度目となれば、少々の手傷を負わせるに留まる。
麻痺毒の類は即座に傷口を切り裂き血抜きすることで効果を抑え、多少動きが鈍くなれど構わぬと力任せに進軍する。
それらの僅かな功績は、女鬼の進軍を多少なりとも妨げ、奥で迎え撃たんとしているその準備は、女鬼の到達までに完了することとなるだろうか。
■賢しい小鬼の群れ > 小鬼たちは自分たちの非力さを良く分かっている
余程の状況であれば小規模の群れでも姿を現すが、基本は奇襲が主だ
そして、奇襲が役に立たない相手ならば逃げることに躊躇いなどあるはずもない
そうして巣穴に現れた暴虐によって何匹かの小鬼が洞窟のシミとなった
逆に小鬼の側も、それによって戦意…というより欲望が漲る
死んでいった仲間を悼むのではなく、減った分を必ず償わせてやるという意思である
手傷を負わせ、死んでいった小鬼たちが作った時間によって鈍重な巨躯も準備が整う
女鬼が進軍していけば、少し開けた場所にたどり着く
そこに待ち構えるのは、以前に女鬼の角を叩き折った巨躯である
相変わらずの鉄鎧と鉄塊、以前と比べ更に筋骨隆々になった体で女鬼と向かい合い
以前と違うのは……似たような巨躯がもう一匹
こちらは両手に鉄塊を持った個体が現れたことである
この巨躯二匹が主を護る…いわゆるエリート
主を除けば、巣の直接的最大戦力とも言えるだろう
…そして、女鬼の後ろから
入り組んだ巣の横穴より、わらわらと小鬼が出て来る
小鬼にしか通れないような細い通路を通り、あるいは新たに掘って挟み撃ちである
出入り口はどちらも小鬼と巨躯にそれぞれ塞がれており
小鬼の方は、毒矢や毒が塗られた鉄剣などで武装している
火の灯りなどない地の底の洞窟で、それでも爛々と光る眼
その多数の眼は欲望に塗れており…明らかに、女鬼を『雌』として嬲る気に満ちている
当然ながら、巨躯は…女鬼の事を覚えてもいる
極上の雌であったが他の雌に気を取られている間に逃した相手
ぐおおおおおおおおお…!!
そんな思いから
雄たけびを上げ、まずは巨躯二匹が女鬼の正面から迫り…鉄塊を振り下ろす
十分鍛えられた、小鬼という言葉が似合わない重い攻撃である
同時、小鬼たちも背後から、女鬼に向かって種々の攻撃を放つ
あるものは糞団子を投げつけ、あるものは鉄剣で切りかかる
これらは大きな傷を与えられる攻撃ではないが女鬼の注意を、体力を削ぐためのもの
物量にあかせた飽和攻撃が次々に女鬼に襲い来る―――
■宿儺姫 >
狭い洞窟の先には開けた部屋が在る。
そしてそこには、その大きさに相応しき巨躯の姿があった。
「久しいなデカブツ。憶えておるぞ。
貴様じゃ。随分と手酷い目に遭わせてくれたな?
──もう一匹いるようじゃが、ふむ……貴様らの奥にまだ"何らか"がおるか」
てっきりこの武装した巨躯のゴブリンが群れの主であるかと思っていたが…。
同じような体格がもう一匹…となれば違うだろう。
こういった群れを統率するのが拮抗する二匹というのは考えにくい。
背後にわらわらと現れる小鬼の群れ。
閉じ込められ、囲まれることにも女鬼は動じない。
戦いの狼煙となる雄叫びが洞窟に反響すれば、それに応じるかのように。
「オォオォオオオオッッ!!!」
女鬼もまた咆哮をあげる。
洞窟の薄暗さを照らす翠の雷光を迸らせながら、一先ずは目の雨の、物騒した巨躯へと飛びかかった。
その、己を雌の肉として見ていないかのような視線が気に入らぬと、言外にそう叫びながら。
降りかかる鉄塊を屈強な肉体で正面から受け止め、ぐふと血を吐き零しながらも、怯まず、膨れ上がった筋骨振りかざす剛腕が放たれ、装備の上から巨躯を強かに叩きつける。
背後から襲いかかる矮小どもの攻撃は意に介さぬ。
腹を鉄剣が掠めようが、矢が肩口を抉ろうが。
女鬼は避けることなど知らず、眼前を撃滅させんとただ暴れまわり、その余波に小鬼は蹴散らされる。
──人間とさして変わらぬ肉体構造は毒の侵入を許し、少しずつその力を奪ってゆく。しかしそれの承知の上。
活動限界が来る前に小奴らを全滅させればそれで良いという、狂気を孕んだ戦狂いはただ只管に巨躯を狙い、殴り、蹴り、叩き続ける。
巨躯の攻撃は人間ではれば一撃で昏倒するか潰されるかといった威力。
さしもの頑強な女鬼も一撃一撃毎に身を削られる程のダメージを受けていた。
それは女鬼が避ける防御るを知らぬ故であったがそれでも攻撃一辺倒…やがてその身体の動きが鈍るその時までに、小鬼達が尽きるか否か──。
そして、その時は間もなくやって来るのだろう。
■賢しい小鬼の群れ > 狂気を孕んだ衝突
雄たけびを上げて…片方は復讐を、片方は煮えたぎった性欲をぶつけ合う
この極上の雌は再び捕えて巣に捧げなければならないという本能のまま、命を捨てて女鬼の体力を削る
かつて小鬼だったものが飛び、またも洞窟のシミとなり
巨躯が内臓に損傷を受けて吹き飛ぶ
それでも、それこそ蟻のように湧いてくる小鬼と頑強自慢のエリートが雲霞のように女鬼にまとわりつき
しかし、延々と続くと思われた狂気の衝突。
先に動きが鈍ったのは…小鬼たちの方であった
無制限と思われた小鬼も散発的な攻撃のみとなる
数が減り、組織的な攻撃が難しくなったのだ
以前女鬼を凌辱した巨躯は片腕を捥がれ、もう片方は血反吐を吐いて…生きてはいるようだが今は動かない
多数の傷を負わせたものの、以前のように強烈な罠に嵌めてからのアドバンテージが無い故であった
けれど、女鬼にダメージを負わせたのは確かだ
……そして、巣にはまだ、女鬼が察した通り"何らか"が居る
ずし、ずし……!
巨躯が現れた側の出入り口から、重い足音と共に…また大きな姿が現れる
人骨で編んだ王冠を頭にかぶり、ひときわ大きな鉤鼻を持つ…今の巣の"主"だ
特異個体であるのか、巨躯よりもさらに太った腹と…膨張した腕や足の鉄のような筋肉
更には、より洗練された鉄剣を持ち、明らかに戦闘慣れした雰囲気を醸し出す
弱ったところに、などと…人間同士の争いなら謗りを受けることもあろう
だが、ここは彼らの巣。そんな誇りなど微塵もない
手駒を使い、弱らせたところで…巣の主が直々に女鬼を仕留めに来たのである
姿を現した主は、すぐに意外にも俊敏な動きで女鬼へ突進
剣を横なぎに振り回し、鉄塊に劣らない威力で女鬼の体を打ち据えようとする
剣は切れ味こそないもののより強い鉄となるよう精錬されており
それを、凄まじい膂力で振り回すのだからその威力は当然巨躯以上の一撃となる――
■宿儺姫 >
「ぜぇ…ぜぇ……!、っ…くく……!
どうじゃ…たかが雌肉一匹と侮ったか…?」
小鬼達の物量先述も鈍り、
女鬼の周辺には屍と、倒れ伏した巨躯が二匹。
ただただ肉体の強さのみで渡り合い、それらを下した。
ザマを見ろとばかりに笑みを浮かべる、そんな女鬼の下へ、それは現れる。
「…貴様がヌシか。
なかなかの群れじゃったわ。築いただけの力はあ───」
──悠長に言葉を投げかけたのは勝利からなる一種の慢心か油断か。
否、毒に侵され鈍った反射神経では、その巨体に見合わぬ俊敏さに反応できなかっただけか。
振り抜かれる鉄剣。
それは女鬼の身体をくの字に折り曲げ──。
「(折れ───…!?)」
真横から薙がれる形となり、右腕がボキン、と鈍い音を響かせる。
巨躯の振り回す鉄塊を受けてすら耐えていた女鬼の屈強な肉体を破壊できるに相応しい膂力──。
そして振り抜かれるまま、跳ね飛ばすようにして女鬼の身体を洞窟の壁へと叩きつけていた。
「がはっ…! あ゛ッ……!」
──先の巨躯以上の巨躯。鈍重であろうとタカを括ったのは、愚かであった。
当然だろう。それらを従える、王とも呼べる存在なのであろうから。
■賢しい小鬼の群れ > 元より、彼らはニュアンス程度しか人語を介さない
ただただ、巣の存続と雌を嬲る本能のために彼らは知恵を絞る
単体で敵わぬなら巣の全力で、しかもそれを囮にして…主が自ら出向く作戦すら立てる
これで女鬼が十分に余力を残していたのなら、巣は壊滅していただろう
けれど一撃が入れば、更に主は追撃を行う
洞窟の壁に叩きつけられた女鬼に向かって続けて突進し
その太い体と洞窟の壁で女鬼をプレス
そしてまだ止まらない。
この雌の脅威は巣に知れ渡っているからこそ執拗に
毒や、巨躯の打擲によってダメージを受けていたとしても油断なく
堅城を崩そうとする破城槌のように何度も己の体を武器とした攻撃を繰り返す
鉄が含まれた硬い洞窟の壁が凹むほどの回数、突進を繰り返せば
巣の主はゆっくりと…ぎりぎり、と力を込めて鉄剣を振りかぶる
捕えた雌の情報はしっかりと伝達されている
試した限りでは死なず、孕まないか、非常に孕みにくい
そして――"角を折れば柔らかくなる"
そのままの状態ではその角を折らせはしないだろうが、手駒と自分に寄って弱らせた今ならばと考え
ぶおん、と風切り音
女鬼の右腕を叩き折った鉄塊が、勢いよく左角に向けて振り下ろされる――
■宿儺姫 >
「──ぐふッッ?!」
突進する巨躯に身体を挟み潰される。
並の人間であれば潰れ肉塊になってもおかしくはない威力。
火竜の尾撃にも耐えよう女鬼の身体とて、執拗に、容赦なく繰り返されれば堪えようというもの。
硬質な洞窟の壁に埋め込まれれる程に押し潰され、申し訳程度に身を隠す襤褸布も岩肌に引き裂かれ──殆ど裸身を変わらぬような様相となっていた。
「──かは…っ、調子に…!!」
一気攻勢を許し、大きなダメージを負った女鬼の足元が揺らぐ。
しかしそれを踏み留め、両の脚に力を籠め、反撃の姿勢を整える。
繰り返された突進が止まった隙…と認識したためだっただろう。
無事である左腕を振りかぶった女鬼の視界に入ったのは、高らかに振り上げられた鉄剣であった。
バキンッッッ
硬質な音が響く。
「──ぐ、ぁ……っ……、ぉ、ぉ……ッッ」
振り下ろされた鉄剣は無慈悲に、女鬼の左側の角を叩き折る。
その衝撃に瞬間、気絶しそうになるも──折られること自体は初めてではなかった故か、踏み止まり──。
「おの、れ…!!」
崩折れそうになる身体を無理やりに動かし、小鬼の主の腹に向け、渾身の拳を繰り出す。
──しかし膂力の要、その片方を失った女鬼の力は著しく落ち…人間の全力の打撃、程度のものでしかなくなっていた。
■賢しい小鬼の群れ > 弱所を知っていて、そこを突くことに何のためらいもない
元々が、騙し、命乞いの振りをし、罠に嵌めて…獲物を得てきた種族である
そこに正々堂々という言葉は全くない
角を折れば、オーラというべきか
女鬼が身に纏う強さが、がくりと落ちたように感じられる
その状態で繰り出された拳は、巨躯も小鬼も十把一絡げになぎ倒した膂力とはかけ離れていた
その"軽い"打撃を太い腹に受けて
げ、げ、げ
…人語を介さないとはいえ、主は…曲がりなりにも戦った相手を嘲笑った
ああ、ようやく"雌"になったのだと
だが、嗤っても油断はしない
弱くなった女鬼の打撃を繰り出した腕を取り、持ち上げ…
そのまま、地面に仰向けとなるよう叩きつける
更にはくぐもった声で指令を出し…
生き残ったほんの数匹の小鬼を呼ぶ
呼ばれた小鬼は、全体重をかけて女鬼の体にまとわりつき始め…人間程度になった女鬼の動きを封じていく
主はというと…女鬼の堅い体を打ち据えたことで欠けてしまい…鋸のようになった鉄剣を、残った右角に押し当てて
ぎ、ぎ、ぎ、ぎ、ぎ、ぎ、ぎ、…!
一気に折るのではなく、今度は…実感させるように
これをすれば女鬼が嫌がるであろうという考えから
じっくりと力を込めて角を削り、削り…時間をかけて折ろうとしていく
元は小鬼らしい、悪辣な行為
ただ力の源を奪うだけではなく、内面にも傷を負わせようとする
効かなくとも構わない。この行為には、小鬼の主の趣味が多分に入っているのだから
■宿儺姫 >
「───、くく……、口惜しいのう。
我一匹の力任せでは、貴様の群れを壊滅には至れなんだか」
拳を受けて微動だにしない巨躯の主。
脂汗が額と顎先を伝う女鬼の、それはせめてもの反撃であったのだろう。
「っ、が……!」
腕を捕まれ、安々と仰向けに組み敷かれれば小鬼が集う。
「ッグ、ゥ…!!」
唸り声をあげ、跳ね除けようとすれど片角を失ったその肉体は小鬼達にすら抑え込まれ──。
ガキッ…
「───!!?」
動きを封じられたままに、残った角に刃こぼれした刃が押し当てられ──鋸のように、力任せにそれははじまる。
「ひ、ぎ」
悟った女鬼の口から不意に溢れたのは、小鬼達にも伝わるだろう──明確なる雌の悲鳴、であったか。
ガギ、ゴリ、ガギ、ギ、ギギッ
「ぎゃひッッ、い゛ッ、ぎゃ、あ゛あ゛ッッッあああッッ───」
刃が引かれるたび、押さえつけられた身体が跳ね上がる程に。
それは闘争で受ける痛みとはまるで違う、耐え難い苦痛となって女鬼を襲っていることを明白とするような──。
双眸からは涙すらも溢れ、悲痛な女鬼の悲鳴が洞窟の奥に響く。
やがて、時間を長くかけもう片方の角も折られてしまえば。
その場には最早抵抗する力も感じられぬ、目を大きく見開いたままに気を失い…、
折られると同時に股座からは生暖かな失禁すらも零した、かつての姿以上の無様を晒して。
■賢しい小鬼の群れ > 人間の尺度で言うなら、巣は壊滅と言っていい
エリートの個体はほぼ死に体
無尽蔵に思えた兵隊も…今は十も居なくなってしまった
これでは、この雌を捕らえたとて…巣の復活までにはかなりの時間を要するだろう
他に捕えている雌も居るには居るが…ただの雌ではすぐに使い物にならなくなってしまうことも影響することだろう
それを少しでも補える可能性があるのなら、と…
失禁した女鬼の股を大きく開き、逞しい腿を抑え
いわゆるまんぐり返しの姿勢
覆い被さった主は、失禁して濡れた女鬼の秘所に逸物を押し当てる
凡そ尋常な勃起ではなく、しかもその逸物は竿のところどころに瘤があり
その大きさ、硬さでもって雌の胎内を強引に己の形に成型し、割り開く形をしている
そのまま上から腰を一気に打ち下ろし
全快と同様なら、より柔らかいであろう膣内に熱塊を押し込む
人間とは比べ物にならない太さと長さでもって、女鬼の奥底を強烈に殴りつけ
続けて、すぐにピストンを始める
高い段差が生まれた雁首で膣内を掻きむしったかと思えば、太った亀頭で奥底をぐりぐりと広げる
キキキキ、キキ!
もはや趨勢は決したと判断したか
女鬼の体を抑えていた小鬼が、身体を離れて…女鬼の顔に自らの逸物を押し付ける
主と比べると小枝のようだが、それでも体躯からすれば大きな生殖器
矮躯を利用して、女鬼の顔に取り付くように覆い被されば…その喉を塞ぐように逸物を無理矢理咥えさせ
多量の先走り…穢れた雄の匂いをたっぷりと嗅がせながら気持ちよさそうに喉でもピストンを始める
■宿儺姫 >
「──ぉ゛、ごッ……あ゛…は、腹、が……っ……は、爆ぜ……っ」
意識を失った女鬼はその身体を容易に折り畳まれ、巨躯の主の尋常成らざる剛直に貫かれる。
女鬼の孔が引き裂けんばかりに押し込まれ、僅かに意識が覚醒するもその反応は未だ鈍く。
力任せの殴りつけるような抽送に、両の角を折られた女鬼の胎と産道は程よい圧のみを巨躯の主への感じさせる。
その高温となる体温が灼けるような感覚こそ与えようが、埒外の逸物にとってはそれすらも快感の一部であることだろう。
「ぁ、ぅぐ…ッ…ゥ……ぐ、ぶッッ…」
憔悴しきった女鬼は虚ろな貌で小さく呻く中、その口腔までもを小鬼達が犯しはじめる。
その行為が余計に──自分をある意味正面から叩きのめした雄に対し、女鬼の肉体に敗北を認知させたか、
あるいは巨躯の主を一種の同族として感じ取ったか──腕かと錯覚するかの剛直の先では、子袋が下り始めてすらいた。
腹の中は主の剛直で埋まりきり、上の口は代わる代わる、小鬼が使い汚してゆく。
さしたる抵抗も最早出来ず、見る見るうちに浅黒い女鬼の屈強な肉体は薄汚い白濁に汚され、どろどろに覆い尽くされて征く───。
■賢しい小鬼の群れ > 人間の交わりと違い、彼らは別に愛を押し付けたり交ざり合わせたりするわけではない
気絶していようと起きていようと…その極上の雌の体があれば事足りる
ォ、オ、オォ……!
剛直にとっては程よい膣圧を堪能しながら、白濁と見紛う先走りが鈴口から放たれている
生殖行為に快感が付きまとうのは確かだが…主としてもこれほどの快感を感じたことはない
それに突き動かされるまま、腰の動きは白熱し…杭打ち機のように何度も腰を叩きつける
常人の雌相手なら、とっくに主の重さと力強さに寄って腰骨が粉々に折れて絶命しているであろうが
この雌は耐えると確信があった
その核心のまま、欲求を解消していけば…
ぶく、ぶく、と剛直が更に膨れ、脈動する
そして…残った数匹の小鬼も…口を犯すものもいれば
乳房をその小さな手で毬のように遊んだり、逸物をこすりつけ
数は少ないながらも、その悪辣さを存分に発揮し…逞しい女鬼の体を性玩具として扱っていく
そうして、ついに…主の剛直が膣内で弾ける
巨躯の精子量も大概なものであったが、この群れの主ともなればそれ以上である
腹腔を膨らませても尚足りぬと…泥のような精液が降りた子袋に殺到し…屈しろ、屈しろ、と雪崩れ込む
ほぼ同時、女鬼の顔にしがみついた小鬼が腰を震わせ
喉奥に亀頭をはめ込んだまま…体内になすりつけるように白濁を吐き出していき……
数分間、低い唸り声だけが洞窟に響く
女鬼を彩るにふさわしくない穢れた白濁が…その肌を覆いつくすほどにぶっかけられ、注ぎ込まれ
ゆっくりと、逸物がそれぞれの穴から引き抜かれ――
それでもまだ、解放などされるわけもない
巣の最奥、主の間へと連れ込まれる雌鬼は…そのまま、残った延々と
主と生き残りの小鬼たちの欲情を一身に受けることとなるだろう―――
■宿儺姫 >
濁流のような子種を注ぎ込まれ、腹筋すら押し上げる程の、重さすら感じるそれが腹を膨らませる。
かつてこの身を犯し尽くした巨躯とすら、比較にならぬ群の主の種付けは数分間にも及び──。
ずる──と引き抜かれれば、
力任せに巨杭を打ち込まれた雌孔はぐぱりと大きく拡げられたその口を開けたまま、
腹の中に到底収まりきらぬ白濁を重苦しい音と共に吐き出しながら、痙攣を繰り返す。
そしてその奥──完全に押し潰され屈してしまった鬼の胎には、醜悪なる生命が宿っていた。
己が数を減らし壊滅寸前まで追い込んだ子鬼の群。
それを、女鬼自らがその胎で償わされる。
強靭なる大悪用たる鬼の遺伝子を以て形成される新たな群は、より凶悪な牙となって犠牲者を増やしてゆくのか。
──そんな思考すらも熱に塗りつぶされ、凌辱の限りを尽くされた女鬼は頑丈なるその腹を延々と孕み袋として利用されることとなる。
洞窟の最奥、群の主の部屋に囚えられ、不要と断じられるまで…あるいは、その不死の身体を利用するのは永遠すら意味するのか。
どれだけ乱暴に扱おうが、暴力と遊戯の捌け口のとなろうが壊れない。
凌辱の中で骨盤を割られようが、股関節が砕かれようが、死に至ることはない──。
虚ろな翠の瞳に映るのは、下卑た笑い声をあげる小鬼達の醜悪な姿。
しかし本当の地獄は、その意識を、冷静さを取り戻してからのこととなるのだろう。
■賢しい小鬼の群れ > たっぷり、という言葉では不足なほどの白濁
それらを注ぎ込み、受胎を果たしたのなら…
数日後には…確実に、特殊な個体となる強靭な小鬼が生まれるだろう
今の主すら将来的に超える…膂力も生殖能力も非常に高い個体が
それは間違いなく小鬼特有の醜悪な思考を持ち、女鬼譲りの凶悪な身体能力を持って巣のエースとなる
前回は、数が居たからこそ漏れも生まれた
けれど今、巣はひっ迫した状態である
それ故に監視の目はそうそう緩むことは無く…意識があろうとなかろうと
小鬼も、主も…代わる代わる、その陰嚢に精が溜まる度に女鬼の体を穢していくこととなる
永遠を生きる女鬼ならば、脱出の糸口はまた掴めるだろう
けれど、それまで…その胎は、醜悪な生命のゆりかごとなる―――
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から賢しい小鬼の群れさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から宿儺姫さんが去りました。