2026/01/20 のログ
■睡蓮 > やがて運ばれてきたグラス一つ。
チップ数枚と引き換えに手元に引き寄せ。
酒精そのものの香りだけではない、後付けの香り。香辛料がほのかに鼻腔を擽るのに面白がるような眼。
一口、二口。
甘く香り、それでいて少しだけ舌先がぴりつく刺激を楽しみながら喉に通した。
「確かに港街らしいかも、なあ」
揺らすグラスの中身は、己の双眸の色身をさらに濃くした琥珀色。
照明を弾く色身。手の中で温めるように。
そうするとまた少し薫りが立つ。
給仕の言葉に、うん、と素直に耳を傾け、ゆっくりとグラスを傾ける。
耳に心地よい旋律、幾何かの言葉のやり取り。それらを肴に、その一杯が尽きるまで───留まるのもいいだろう。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」から睡蓮さんが去りました。