2025/08/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にゲクランさんが現れました。
■ゲクラン > 上得意客をこのカジノへ送り届けた所、ちょっと見て行けと言われついてきたのはバカラテーブル。
大量の札束が小さなチップに変えられるのを不思議そうに眺めながら。
「いや、カジノもいいんだけどよ。先ず寄越すモン寄越してくれや。」
不機嫌そうに腕を組み、支払いの残りを渋られていると穿った見方をしたのだろう。初老の男性に向けて腕を伸ばせば、目の前で指を擦り早く寄越せとの催促を。
仕方なく、と言った風に場に出していたチップから大きい物を数枚手の中へ寄越した事に満足そうに頷いて。
「しっかし、わからねぇな……これ1枚で札束1個分ってのは。」
目の前で進むゲーム。チップが飛ぶように往復しては消えてゆく。
結局、カードを絞るゲームにそこまでそそられなかったようで、別れの挨拶を済ませるとキャッシャーで換金したのち併設されたBarへ。
「この赤いのくれ。並々注いでくれよな。」
そんな雑な注文で、出てくるものは並々とは程遠いグラスワイン。
肩を竦ませながらカウンターに背を向けてギャンブルに興じる狂人達の様子を眺めた。カウンターを叩き突っ伏す者、歓喜に雄叫びを上げる者。Fワードを連発し連れ出される者等様々だった。
■ゲクラン > 「折角の稼ぎを溶かして何がしてぇんだかな。」
一攫千金、夢を見るのは勝手だが、胴元が勝つから成り立つシステムだと知れてれば手を出す事もないだろうにと思わなくもない。
依頼主のように溶かす金を惜しまない富豪ならともかく、だ……。
飲んだ酒の代金をカウンターに放りながら海見たさに足を向けた。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からゲクランさんが去りました。