2025/07/26 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」に睡蓮さんが現れました。
睡蓮 > 退廃と享楽を是とする街並みは、整っているようでもあるし、どこか雑多でもある。
あからさまな呼び込みこそないものの、時折袖を引かれるのもまた面白がるように、女はそぞろ歩く。

癖のない髪が揺れる。髪から覗く尖った耳、白い肌。
肌を透かすように紗を重ねた襦裙の裳裾がさらさらと音を立て。
帯から下げた透かし彫り細工の振り香炉の金具が涼しげな音でそれに続く。

往来で煙を棚引かせるような無粋をするつもりもないのか、長煙管は帯に挟み、一目で王国出身のものではないと語る様な姿の女が一人、悠々と街の往来をゆったりとした歩調で歩む。

何処か一つ所にとどまるあては今はなく───ただ、その猥雑で活気あふれる雰囲気を楽しんでいる様子。
女の歩いたその後に、瑞々しい残り香が緩く揺蕩い、喧騒によって薄れてゆくのだった。

睡蓮 > こうしてそぞろ歩くのも楽しくはあるが───どこぞに腰を落ち着かせるべきか、と並ぶ店構えへと視線を向ける。
酒食を扱う場所が一番無難ではあるが───劇場や賭博場でも問題はないか、と人の流れを読みつつ。

じ、と周囲の人波へと視線を巡らせば───よろしくないものを纏うのはある程度判別はできるのだが……どうにでもなるか、とわりといい加減な様子。

睡蓮 > ひとまずは無難に酒食を提供してくれそうな場所へと足を踏み入れたのだろう。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」から睡蓮さんが去りました。