2025/06/30 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にルヴィエラさんが現れました。
ルヴィエラ > 「――――……成程、嫌がらせのみならず、襲撃ねぇ。」

街中で、言葉を交わす相手は、己とは異なる娼館の主。
何でも、ここ数日の間に、娼館の者が襲撃を受けていると言うのだ。
其れも、娼婦ではなく、娼婦を護衛する用心棒の方が。

用心棒と言えど、必ずしも腕っぷしが必要と言う訳では無い。
精々、面倒な客を追い払える位は求められるだろうが
そも、そんな仕事を任せるのは大抵が訳ありか、其の辺りの荒くれ者
戦闘の専門家、と言うには少々物足りぬ物が殆どだろう

――結果、娼婦達が一様に怯えていると言うのだ。
成程、其れは賢い。 自分は用心棒を制圧出来て、かつ
いつでもお前たちを狙えるのだと言う、明確な脅し。
少しばかり感心した表情をも浮かべつつ、しかし、良い事を聞いたと礼を向けた。

「また、此方でも何か分かれば、情報を回すとしよう。
――――忙しいのだろう? では、またね。」

―実は、気になる話をして居るなと、呼び止めたのは此方だ。
急いでいるところ悪かったと、一礼を向けてから、去って行く姿を見送ろう。

「―――此方も、少し護衛を増やす必要が在るかも知れないねぇ。」

やれやれと、小さく溜息を零しつつ、思案する。
其れなりに腕の立つ護衛は、今も雇って居る。 とは言え…其れで万全かと言われれば。
娼婦全員を守るには流石に人数が足らぬし、一時的にでも増やすべきか。
そんな都合良く、実力を満たした者が、娼婦の護衛として雇われてくれる保証は無いのだが。