港湾都市ダイラスの名物ともいえる大歓楽街。
「至福の島」という意味を持つハイブラゼールがこの歓楽街の名前である。
元々は小規模な酒場やカジノの集まる場所だったが、ダイラスの街が大きくなるにつれ、この場所にも多くの人間がやってくるようになった。
一種の複合施設であり、幾つかの建物が合わさって一つの建築物となっている。
その中には酒場、カジノ、さらにはいかがわしい劇場なども設けられ、ある種の不夜城となっている。
闇が深い部分もあり、娼館や性的なサービスを提供する風呂屋などもこの建築物の中に収められている。
そこで働く者たちは様々な事情でここにいる。
カジノなどで負け、身ぐるみをはがされるような者、借金のためにここで働かされる者なども珍しくはない。
それでも、人が絶えないのは、皆一攫千金の夢を捨てられないためである。

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参加者(0):ROM(1)
Time:08:54:06 更新


ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” /バー」からディレッタさんが去りました。 (03/10-22:45:25)
ディレッタ > 「……ふぅん。」

興味があるような、ないような声をひとつ溢し。

――この街の夜は長い。
そして、何かが起こるときは決まって、退屈を忘れた頃。

屯しているだけでは事足りなかったか。
代金を置く硬質な音が、カウンターに響く。
気が付いた店主がふと、振り向く頃には――。

もうそこに女の姿は無かった。

まるで最初から存在しなかったように。
硝子杯に浮いた水滴が、テーブルに吸い込まれる様に。
忽然と喧騒の最中へと掻き消えて――。

店主は肩を竦め、置かれた硬貨を掌に掬い上げた。
この街では、そう珍しいことでもない。
来るものも、去るものも、名も理由も残さず夜へ紛れて行く。

石畳の通りに、湿った夜風が流れていた。
街灯の灯りが長い影を落とし、人の往来がまだ絶えない通りの端。
その影の一つが揺れる瞬間、建物の壁際からすっと一歩伸びる脚。
黄金瞳が、暗がりの中でごく静かに瞬いた。

「……やれやれ。」

小さく息を吐く。酒精なんて何処かに立ち消えてしまった様子で、
つい先ほどの事ももう興味の外だった。
今宵はまだ長い。何も起こらない日が無いように、この街は単純ではないのだから。
(03/10-22:45:03)
ディレッタ > 「……さて。」

酒精を唇へ運びながら黄金の瞳がゆるりと細められる。
この街では、退屈だけが最もあり得ない出来事なのだから。
さりとて、今宵は未だ何が起こるとも知れない、唯の夜。

飲み終わる杯を置こうかとした矢先、
店主から差し出されるのは新しい硝子杯。指先で軽く受け取って、
仄暗い灯が液体の幕に淡い波紋を映し出し、静かに揺れた。

「……アリガト。いいタイミングじゃない。」

軽口の様に呟けば、店主は肩を竦めるだけで余計な言葉は返さない。
この街の酒場ではそれが一番良いとされる距離感だからだ。

絶え間なく続く喧騒、奥まった所では賭け事に興じ、悲喜こもごもな様子、
惚れた腫れたの男女のやり取り。
このどれもが酒精の予感と共に漂ってくる。

「(………まあ、幾ら飲んでも酔えないんだけど――。)」

それら全てを、すいと視線を投げやって。
女は意に介せずとばかりに退屈しない夜を待つでもなく。
求めるでもなく。ありのままを受け入れているだけだった。

影と眼差しが、余韻を淡く掬い取って――流れてゆく。
そして新しい硝子杯に唇を寄せて、一口酒を含んだ。
(03/10-22:15:27)
ディレッタ > ――ハイブラゼール、とあるバーにて。

不夜城。眠らずの街。
此処は、陽が落ちてからからこそ、本当の顔を見せる場所――。

手擦れした木扉を押し開けば、酒精と強めの香辛料の混ざった濃い空気が鼻腔を駆け抜ける。
内装、垂れさがる灯りが、程よい仄暗さを演出し、
雲った硝子杯や磨きこまれたカウンターを乱反射していた。

絶え間なく上がる笑い声、密やかな商談、一夜限りの甘い、男と女の駆け引き――。
此処は酒を飲むだけの場所ではない。欲望と秘密が、同じデーブルで酌み交わされる場所。

そんな喧騒の只中で、黄金の瞳が静かに瞬く。
カウンターの端の目立たぬ位置にて、腰かけた姿は
場の空気に溶け込みながらも、何処か異質めいて。

指先で杯を揺らし、琥珀色をゆっくりと転がす。
この場においては、酔う者と酔った振りをする者の二種類しかいない。

――そして、金色の女は、その何方でもない。
ただ観ているだけ。観劇しているだけ。
この街が吐き出す、人の欲と、弱さ。その全てを。

カウンター越しに店主がちらりと視線を寄越す。
女は常連でもなければ、完全な新顔でもない。
何処か伺う様子なら双眸を向けやって、愛嬌たっぷりに――。

「……お代わり頂戴♡」

頬杖ついて、行儀が良いとは言えない艶然たる調子で。
(03/10-21:52:47)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” /バー」にディレッタさんが現れました。 (03/10-21:46:13)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” とあるカジノ」からタマモさんが去りました。 (03/04-04:22:21)
タマモ > まぁ、酷い目に会わせてやろう、そんな気持ちになった時が、後者の選択となろうものだが。
最後の勝負、何か言ってくるか…と思いきや、最後まで、勝負そのものには、真っ向に向き合っていた相手。

特に気になる態度やら、挑発やら、そんなものがないのならば…
こちらもこちらで、そこまでの手を下すような事をしよう、なんて事にはならないもので。
そんな相手だから、気紛れか、ほぼお互いに痛み無し、な結果となるのだった。
(03/04-04:22:17)
タマモ > 港湾都市ダイラス、ハイブラゼールにある、カジノの一つ。
少女の姿は今、そのカジノ内の、カードゲームが行われるテーブルにあった。
ただ、いつも行っている、ディーラーが親で、数人を同時に行うテーブルではなく。
対面した二人で挑み合う、そんなテーブルであった。

「ふむふむ…いやはや、こんな日もあるものなんじゃのぅ。
この勝負で、一発逆転…と、いきたいところじゃが…さてはて、どうなるやら?」

と、困ったような言葉を発するも、その様子は、特に困った様子はないのだが。
その傍らにいつもある、大量のメダルの箱は、ほぼ失われていた。
代わりに、その対戦の相手の傍らに、かなりの箱が積まれているのだ。

まさかの敗北、なんて雰囲気を漂わさえている訳だが…その言葉が紡がれるのは。
今やっている最後の勝負に、倍率を上げ、強い手札が揃えば、確かに逆転が出来てしまう状況になっていた。
もっとも、ここで更に負けた場合、メダルだけでない、己も好きにすればいい、なんて条件を付けたのだが…

実際には、積み上げた下準備が整い、ここで勝てる状態にまで、持っていっているのであった。
最初は手を抜き、相手に調子に乗らせ…ここぞという勝負で逆転、逆に相手を好きにする…たまに使う、常套手段だ。
普通に時間を掛け、すべてのカードの位置を把握する、と言う事も出来るし。
やろうと思えば、目の前でバレず、カードのすり替えなんて事も出来てしまう…それ程の、腕自慢な少女である。

さて、そんな事とも知らず、相手は流れに乗っており、次も勝つ気満々な感じだろう。
だが、次の交換で勝負となれば、敗け分を取り戻し、少しおつりがくる程度に。
更に一回の交換を経ての勝負であれば、大逆転勝利、逆に相手が好きにされる…なんて状況になっているのだ。

その二つの選択、どちらにするのか…それは、相手次第で決めようと、そう思いながら。
手元のカードに視線を落としつつも、相手の様子を伺っているのだった。
(03/04-03:16:25)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” とあるカジノ」にタマモさんが現れました。 (03/04-02:52:24)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」から睡蓮さんが去りました。 (01/20-01:02:02)
睡蓮 > やがて運ばれてきたグラス一つ。
チップ数枚と引き換えに手元に引き寄せ。
酒精そのものの香りだけではない、後付けの香り。香辛料がほのかに鼻腔を擽るのに面白がるような眼。

一口、二口。
甘く香り、それでいて少しだけ舌先がぴりつく刺激を楽しみながら喉に通した。

「確かに港街らしいかも、なあ」

揺らすグラスの中身は、己の双眸の色身をさらに濃くした琥珀色。
照明を弾く色身。手の中で温めるように。
そうするとまた少し薫りが立つ。

給仕の言葉に、うん、と素直に耳を傾け、ゆっくりとグラスを傾ける。
耳に心地よい旋律、幾何かの言葉のやり取り。それらを肴に、その一杯が尽きるまで───留まるのもいいだろう。
(01/20-01:01:56)
睡蓮 > 煌びやかではあるが、どこか俗な喧騒を泳ぐ香りが一筋。

新年の祝祭の浮ついた空気は失せつつある時節。
そうでなくとも賑やかな界隈に姿を見せる。ゆったりとした挙措は有閑階層を思わせるものの、どのような印象を抱いたところで、その女の本質は、漂う薫りのように曖昧ではあった。

喧騒に紛れる衣擦れの音を伴いながら、夜を知らぬ煌きの中に泰然と。
シェンヤン風の装いを纏った尖り耳。

長めの前髪から覗く眼差しがゆる、と酒場の様子を眺める。
小劇場を備えたそこは、退廃に寄りすぎる時間でもなく。
芸や酒精を楽しむ層も見受けられ。

であれば己でも問題はないか、と歩を進める。
しゃら、と振り香炉の鎖が揺れる。今はまだ香りを伴わないそれはただの飾りとして。
給仕の案内に鷹揚に従い、席に着いたら────。

奏でられる曲に一時耳を澄ませたのちに、ひとまず一杯をと給仕に注文を預け。

「拘り、は特にないかな。───そう、この土地らしいものであれば面白い」

淡く色づく唇に弧月を刷いて、細かい注文は任せると椅子の背に軽く身を預けた。
最初に届く一杯が何であれ、移ろう扉の気まぐれの行方を楽しむつもり。
(01/19-23:44:39)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」に睡蓮さんが現れました。 (01/19-23:30:36)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 路地裏」からルーパスさんが去りました。 (01/09-21:56:45)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 路地裏」からディレッタさんが去りました。 (01/09-21:56:29)