2025/12/03 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場 酒場」にイザベルさんが現れました。
イザベル > 長い長い航海だった。
船のそこかしこにガタが来る程には無理をさせてしまった。
既に船は船着き場になく船渠へと預けてある。
暫くの暇を船員にも出し、今は散り散りに、休暇を楽しむ者、家族の待つ街へ帰る者、様々であった。

「こんな季節に成っちまったけど──、やっぱりたまらないね。」

駆けつけ一杯、キンキンに冷えたエールを流し込む。
カウンターの片隅でマントを外してひざ掛けのように置けば、一息でジョッキを空にしてしまう。
それでも胃の腑を巡る冷たい奔流は船の上では中々味わえないもの。
揺れぬ大地の上に返ってきた事の証左で、満足そうな笑みと共に、おかわりを所望する。

「ま、冬は海も荒れるし、丁度良かったかねぇ……。」

満たされたジョッキを手に暫し思案するように天井を見上げる。
これからかかる費用も多少頭の痛い問題ではあるが、そこはそれとして……。

イザベル > 暫く、久しぶりの冷えた酒に舌鼓、べろべろになる頃には、宿を取る事を忘れて途方に暮れる姿があったとか、なかったとか。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場 酒場」からイザベルさんが去りました。