2025/08/11 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にシアンさんが現れました。
■シアン > 海に面した通りに倉庫が軒を連ねる倉庫街。
空は曇天。大粒の雨粒ふりしきる悪天候。
黒黒とした海面がうねり防波堤を超えて
ざざあん――
通りに波と海水が溢れて通りを歩く者や倉庫の足を濡らす。
「……」
そこな一角にある変哲もない煉瓦の倉庫の真ん前。
庇はあるが横殴りの雨にすっかりびしょ濡れになっている男が、
椅子にどっかり腰を下ろして不機嫌そうな面していた。
港湾都市と王都を行来する隊商の護衛依頼が終わってさあ帰ろうという時だ。
馬車から客船からがおおよそ運休するような大雨に見舞われて足止めされて。
早二日。
今日も今日とてまったく止む気配のない不機嫌面より機嫌の悪いお天道様を睨みつけながら、嘆息。
「天運に見舞われないのぁいつものことではあるけどよぉ……」
真後ろにある倉庫がここ二日の仮宿である。
中に籠もっていても暑いし外の様子も見がてら外に出てきたわけだが。雨風のお陰で涼しいといえば涼しいし潮風もこんな天候じゃべたつかないから快適といえば快適だが。あと何日こうして足止めされるかわかったものじゃないこの天候には悪態もぶつくさと零れ出るというものであった。
■シアン > 睨もうが文句垂れようが愚痴零そうが晴れやせず、何なら雨風がまた一段と激しくなってきたような……? 舌打ちしかけてぐっと堪える。尻を持ち上げると椅子を引っ掴んで「酒でも飲るかぁ……」なんてまた独り言ちながら倉庫の扉を空けて入っていくのだった。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からシアンさんが去りました。