2025/08/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > 「あ……」

眠る事を知らない歓楽街となれば、巾着切りから誘拐まで気を付けなければならない狼藉や悪行は数えきれないほどあるだろうが。
いざ気付いてしまった時にはもう遅く、誰にいつ施されてしまったのかも分からないまま、結果だけが残っているものだった。

金入りの袋や鞄の中に収めていた商品をいつの間にか抜き取られていた、という訳でもなく。
変に涼しいと言った訳でも無い中、何気なく手で触れてみてからやっと理解出来る。

「…切られて、る……」

身体に纏っているローブの背面から側面にかけて、ざっくりと切られて露わになっていたのはこの上無く豊満、或いは傲慢とも言うべき尻肉。
歩く度に大胆に揺れ動き、雌肉すらもさらけ出していたのかもしれない、と今になって顔を赤らめ咄嗟に入った小路で恥ずかしそうにしている始末。
――この場で裸で出歩いても全然構わないのに、と自分の事ながらも自嘲が頭の中で聞こえても来たけれど。

「……っ」

宿で繕ってしまおうと静かに思いながら、提げていた鞄で隠そうとするがどうやっても覆い隠せない。
逆に強調しているのではないか、と思える様な有り様で、小路からでて歩き始める。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からレフェーリアさんが去りました。