2025/06/22 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にポリアンさんが現れました。
■ポリアン > 「はーい、と言う訳で本日の依頼は終了、これにて各自解散。
船はまだある筈だから、まぁ、早く帰りたい人は帰れると思うよ。」
港にて、数人の冒険者たちを前にして、そんな音頭を取る青年一人。
依頼を無事終え、解散の運び。 自由行動となった後は自己責任で帰りましょうと
まるで引率の教師みたいな御決まりの台詞を紡いでは
ぞろぞろと、蜘蛛の子を散らす様に離れて行く面々を見送って、よし、と小さく吐息を零した
酒場に駆け出して行く者、娼館に突撃する者、船に乗って休む者
其々考える事は、一様では無い筈だ。 けれど、別に個人の行動に介入する心算は無い。
各々が、自分の責任で、好きな様に生きれば良いのだ。
勿論、おいたが過ぎたら、リーダーとしては其れなりに考えなければならないが。
「まぁ、大丈夫でしょ、うん。」
余り心配はしていない。 事が起こったら、其の時は其の時に考えれば良い。
楽観的、と言われるかも知れないが、そもそも、其れが自らのパーティ
「ルーナジェーナ」の、ゆるっゆるな活動指針なのだ。
遅れて、港のへりを歩きながら、自分が如何するかを考える
王都に帰っても良いのだけれど、折角この辺りまで足を運んだのだから
何もせず帰るのも、少々味気ないか。
■ポリアン > 買い物――は、正直この街で買い込むのは荷物になる
折角だから、何か美味しい物でも食べて行きたい所だけれど
今の自分から酒場に行くと、少々イイ感じに出来上がった客が
まぁまぁ其れなりに絡んで来そうな予感はするのだ
知り合いが多い王都と違って、ダイラスは依頼で訪れる程度
面倒事に巻き込まれるのは割に合わないし、流石に今は疲れる。
「―――――と、言う訳で、誰か隠れ家的な美味しいお店とか知らないかな?」
港の、荷の積み込みやら乗船客の往来やらが多い場所で
周囲に向かってそんな事を問う声が響いた。
地元の事なら、地元の人間に聞くのが一番良い筈だ。
だって、誰しも不味いご飯を食べたい訳じゃ無いだろうし、穴場、だとか
隠れ家的名店、だとか、言葉の響きに憧れる人は居る筈なのだ。
――――きっと、多分、恐らく。
奇異の目で見られるのか、或いは気さくな兄ちゃんだと見られるのか
大体五分五分と言った所かも知れない。
■ポリアン > 包む静寂。 ―――いや、正確には喧騒自体は在る。
問題は、今の声に誰も反応してくれないと言う事だ、生憎乗りが悪かった。
何だコイツ、と言う視線すら投げかけられないから、お呼びでないと言う事なのだろう
うーん、と頬を掻いては、肩を竦め。 致し方なく、またのんびりと歩き出す。
まぁ、何はともあれ、一旦街の方へと向かうか。
まだ時間は在るし、船に乗るのも明日の予定だから、まぁ、のんびり探し回ると言う手もある
曲がりなりにも冒険者稼業、歩くくらいなら、別に疲れはしない。
「。0(いっそハイブラゼールまで…、……いや、でもダイラスと言えば魚料理だしねぇ…。
王都で鮮度の良い魚なんて、そうそう食べられないし。 ―――…やっぱり食い意地に従って見るべきかな?)」
当然ながら、客船や商船だけではなく、漁船だって多い。
海老や蟹、新鮮で、かつ傷みやすい魚介類の、採れたてを食べられると言うのは間違い無く魅力的だ
かと言って、以前何処でも美味しいだろうと高をくくって入った店のアヒージョが
異様に不味かった事を思い出せば、ちゃんと選ばなければと改めて心に決めるのだ。
―――多分、油が良くなかったんじゃないかとも思うのだが。
あの時は自分も、まだまだ若かった。 別に今も老いてはいないけれど。
■ポリアン > 高級魚介も良いが、地元民しか食べない様な根魚も捨てがたい。
珍味と呼ばれる物に在りつけた日なんかは、正に冒険者の醍醐味だと思う
まぁ、日々をのんびりと生きて居るから、なかなかそう言う機会は多くないが
さて、今回は当たりを引くか、外れを引くか。
多分、古めかしくて雰囲気を感じる店に、勘で入って仕舞うのが悪いのだが
まぁ、外れたら笑い話の一つにでもしようじゃないか
そんな風に考えながら、夜道をふらり、ふらりと行くのだ――
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からポリアンさんが去りました。