2025/08/21 のログ
ご案内:「セレネルの海」にピノッキアさんが現れました。
■船長 >
「行くぞ野郎共ッッ!!
女は奪え! 男は殺せ! 俺達が全部頂くッッ!!」
船長の一声と共に、船同士の最初の砲撃後から始まった急接近による船へ乗り込む者達。
海賊 そう呼ばれる者らは各々の武器を片手に、海水の上を漂う不衛生な姿ではない。
全員が旨いものを食べ酒を飲み、適度に衣を取り換えているのがわかるような出で立ち。
いわば、充実させた姿はまるで落魄れた貴族や騎士の集団のようにすら感じる。
悲鳴 怒号 商船輸送か、貴族も乗り合わせているのか
身なりの整った者らが奥へ逃げていく合間に、目の前のカトラス剣を構えた兵、レイピアやサーベル
見える武器に臆するどころか、笑い声と共に火薬の弾ける音 飛び出す鉛弾。
剣戟の群れが其処へ行く。
■ピノッキア >
海路をたどる略奪行為
マストや掲げる旗は最初から海賊と示しはしない。
髑髏のマークを掲げるロマンチストはここにはいない。
白いマスト 商船旗の内の一枚か、バフートに属する奴隷商船に偽装したかのように事は始まった。
向こう側の、応答願う信号には応じず間合いに入った時から始まる砲撃
フック付のロープでターザン移動する者らが先行し、船のぶつかり合うような衝撃と共に跳躍で乗り込んでいく者達。
“俺”自身も、其処に交えて船長と共に乗り込む直後、目の前で裂帛の気合を入れて掛かって来た兵の面
その鼻先と軟骨が豪快に砕ける音と共に靴底をお見舞いし、間髪入れずに抜き身だった愛剣で頸を薙ぐ。
「馬鹿かてめぇら 吠えりゃ強くなんのかよ。」
見限り、兵も民も無価値と斬り捨てた感情には何の心残りもない。
中指を立て、ベッと舌を伸ばして白いギザ歯と共にそのオッドアイは徹底的に見下している。
始まった船上戦 左手に構えた愛剣と共に乗り込む傍ら、カットラスや上等雅なレイピアとの剣戟が始まるものの
それは御上品な剣捌きと突きの応酬
対して、俺は鋼がぶつかりあう音を求めるように重なる交差と共に間合いを詰め、わずかに浮かせた剣と剣の間。
其処から両手で握り振るうような、斬撃よりも打撃めいた一撃で剣と肋骨を砕く感触と共に
与えた一撃は騎士見習い時代の技か。
刃は圧して食い込むものの、剣が与えた衝撃のほうが多大なように兵の連中とまるで鉄球にピン転がしされたようになっていく。
雪崩れ込む賊 押し返そうとする者ら。
銀色の剣が海の上で輝る日光でギラギラと反射しあいながら、剣の応酬と共に叩き割るような切り落としと
先ほどのような斬る術を捨てて叩きつけるような一打で、船の向こう側 海へと落ちていくのを水面の音で拾った。