2025/08/19 のログ
ご案内:「セレネルの海」にイザベルさんが現れました。
イザベル > ブーツを脱ぎ、素足となり。ジャケットもマントもブーツと共に置いてきた。
遊泳を許可されていない岩場の多い海。人気がない分一人で過ごすにはもってこいのその場所で、一人遊びに興じる姿。
爪先を立て水の中の砂を掻きながら遠浅の水辺、奥に見える岩場まで、と歩みを進めた。

既に陽は朱を通り越し、紺色へと変わりつつある。ひと際輝く星がその明かりの中でもよく見えて、岩場の上に登り、人が二人か三人は過ごせるその大きさ。身体を横たえて空を見上げた。
干潮になりはじめた時刻、当面は海面の上昇に悩まされる事もないと。

「酒でも、持ってくれば良かったね──。今夜は良い星が拝めそうだよ、アンタ。」

イザベル > 海へ投げる言葉は誰にも届かぬ独り言。
干潮に近づき砂浜からの距離がぐっと縮まった岩場の上で、未だ一人寛ぐ姿も、遠目から見れば靴も衣類もその場に置いて、危険な夜の海で遊んでいるようにも、身投げにも見え。

「しかし、ナンだね。黒い海ってのはやっぱり……。恐ろしい。」

月明かりが照らす海、日中の蒼と違い星を映しだしても尚濃い黒。
吸い込まれそうになる錯覚を覚えながら、上体を起こして岩に片手を付き、水平線を眺めた。時折その水平線に船の明かりが見えては、寂しい空間に人の営みを感じて表情が緩む。

「ウチの船は、どんなふうに見えているんだろうねぇ……。」

イザベル > さざ波の音。心地よさそうに耳を傾けながら、それでも潮目が変わる前に、自身の足がまた水に浸かる。
砂浜に足跡を刻みながら姿はまた王都に向けて。

ご案内:「セレネルの海」からイザベルさんが去りました。