2025/06/25 のログ
ご案内:「セレネルの海」にグリードさんが現れました。
グリード > 「──ゼェ……ゼェ……。」

王都から、平民街を抜け貧民街の路地裏に潜みやっとの事で逃げ出した。
最近、派手に商売をしたツケ。敵に回すべきでない所を激怒させてしまった。

ある程度まとまった金子を置いては来たものの『痛い目にあわせてやれ』の号令一下。
半グレ連中との追いかけっこ。這這の体で砂浜に倒れ込むと四肢を投げ出し大の字に。

胸が荒く上下するだけで、今は指一本たりとも動かしたくない。
元の性質が性質だけに暗闇の中に一人でいる事自体は安心したりもするが、
それ以上に、影を作るほどに明るく照らす月明かりと、それに負けじと光る星の輝きはそれはそれで美しかった。

最近は殊に暖かくなり日中はそれなりに賑わうこの場所も、夜となれば静かな物で。

グリード > 「あぁ……もう、動きたくもねぇ……。」

どうにでもなれ、そんな投げやり思考。
ザッ、と砂を噛むように手が、足が地面を蹴るけれど結局身体が動く事はなくて
疲労が、精神が回復するまでは砂浜で死体の振りを続けるのだった。

ご案内:「セレネルの海」からグリードさんが去りました。