2025/11/02 のログ
ご案内:「ゾス村」にハースニールさんが現れました。
■ハースニール >
「これは…確かにひどいわね」
冒険者ギルドから大規模な仕事の依頼。
──魔物に襲われた村の救援。
怪我人や、襲われた家畜、破壊された家屋などもあるらしく人手が要るとのこと。
単純に体力を期待されて若い冒険者が多く。
また魔物が襲ってくることを危惧してベテランらしき姿も散見された。
「私は力仕事は出来ないけど、怪我した子とかがいたら来てもらって、少しは治癒の魔法にも心得があるから~」
怪我人の治療と、後は簡易的な魔法結界の準備──。
「ま、応急的なものでもないよりはマシでしょうしね…」
魔物がまだ潜んでいるかもしれない、ということで周辺地域まで足を伸ばす討伐組を見送って、
各々が作業に取り掛かる中、無事な家屋を一つ借りて、女自身も仕事の支度をはじめる。
■ハースニール >
不慣れな若手も、手慣れた冒険者も。
それぞれが出来ることを手につけてゆく。
魔法使いの女といえば、思ったよりも怪我人が少なかったことに胸を撫で下ろしつつ、結界の準備に取り掛かっていた。
「怪我をしたのはほとんど魔物を止めようとして兵士さん達くらいだったのねえ…不幸中の幸いというか、なんというか」
無差別に暴れない、ある意味知能の高い魔物だったのかも。
そう考えると討伐に向かって彼らのことが少し気にかかるけれど…そこは彼らの腕を信じることとする。
村の入口、それから山の際となる、壊れた柵の位置。
ある程度の場所を村人と共に訪れ簡易的な結界を施してゆく。
それほど頑丈ではないが、村の状態を立て直すまでの時間稼ぎにはなるはず。
今回のことで兵士も増員…されるのかどうかはわからないが。
■ハースニール >
「(元々魔物や賊の被害も多い村だって言うし…そういうことはあんまり期待できないのかしらね)」
冒険者をやってそれなり、過去にもこの村に関する話はちらほらと耳にしたし、実際に訪れたこともある。
村が襲われたことも一度や二度ではないという話。
冒険者達もそれなりに出張ってきていたりしている筈なのだが。
きっと立地などの問題で魔物に襲われたり狙われたりがしやすいのだろう。…多分。
「……と、こんなところかしらね」
簡易スクロールを用いて作られた結界の発動を確認し、頷く。
■ハースニール >
冒険者の少年少女が遠くから呼ぶ声がする。
見れば陽が傾きはじめる時間、小休止と食事をとり、明日に備える。
今日のところは村に一泊し、明日に王都に帰ることになるだろう──。
ご案内:「ゾス村」からハースニールさんが去りました。