2025/11/21 のログ
■影時 > 「…………」
語るべきものはない。郷に入っては郷に従え、という。こういう在り方であるというだけ。
程度、在り方の甚だしい差等はあっても人買いは何処にでも居る。それだけのことだ。
はねっ返りでも居たら多少は気になったかもしれないが、はてさて。
出る杭は打たれたといった所か。それとも手枷足枷首輪ボンテージ、どれかに秘密でもあるのか。
仕様もない類推、邪推を幾つか脳裏に浮かべ、内心で肩を竦めよう。
アレは儂の自慢の一品でしてなぁ苦労しましたぞタナールで愚かにも攻め入った……
おお強い眼差しがあんなに悄然とさぞ犯せばいい気持ちでしょうなあ
いやいやワタクシのものも劣りませぬぞう百人殺しなぞと呼ばれた何と言っても珍しい白虎のミレー……
ほほうかの名将率いる討伐隊を単身で返り討ちにしたという稀代の猛獣よく捕まえられましたな
ククク里を襲うとか毒を流すとか流言を流せば愚かにもこのとおり存外易いものでしたぞ
さすがさすがはではあちらの美しい白い羽の娘は何処で?あれはですな……
……自慢話は聞き流したい処が大いにあるが、耳を傾けておきたい理由も大小ある。
依頼にかかわらない方向での情報収集、蓄積もまたこういう潜入時には意外といい土産となる。
弟子達には語る気はないが同輩は何らかの音をつけるかもしれないし、見覚えた顔で当たりを付けるかもしれない。
「……報告を挙げるまでには、少々かかりそうだな。やれやれ……」
分身を置くか、それとも何かの布石等でも置いておくか。
最終的な依頼達成の道筋を勘案しつつ、今暫し、この情景を眺めつづけておくとしよう……。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」から影時さんが去りました。