2025/08/10 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にルネさんが現れました。
■ルネ > 奴隷市場――とある闇競売会場。今宵の目玉は古より幻と謡われる「壊れた幻想種」。
神出鬼没の珍品を、捕獲したという一報は、
バフートのみならずマグメールの貪欲な好事家に魔導書簡にて知らされた。
オークションは類い稀なる奴隷の存在に、案の定紛糾した。
そして競合いを終え――「商品」は頑強に過ぎる檻の中、鎖に繋がれ囚われている。
細い手首を邪悪なまでに重々しい枷で頭上に戒められ。
折れそうな二の腕、艶めかしくもいやらしい脇の窪、そして商品の価値を知らしめるように
夜露交えた蜘蛛の糸で織った妖精衣装は、胸元を無惨に破き露出させた卑猥衣装と成り代わり。
更にその小さな慎ましい乳蕾には痛々しい鉄針が穿たれて、
そこから生じる銀輪に鑑別札をぶら下げる辱めを施していた。
それは美しく儚い生きものだ。
まるで硝子細工のように繊細な翅脈に飾られた翅を背に生やし、
蒼銀の波打つ髪と、真珠色の膚。長い睫毛にふっさりと縁取られた瞳はぼぅ、と幼く虚ろ。
そして、唇から漏れる悩ましげな息遣い。
「ふ――っ♡ んぅ………」
素足の置かれた石畳に、――ぽた、ぽたり。はしたない淫染みを濃く浮かばせて。
この檻の扉を開くことができるのは、沫雪のような妖精を落札した“主”――…唯一人。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にクロスさんが現れました。
■クロス > (気まぐれにやってきた奴隷市場。
ここにやってきた理由はタダ一つ、しばらくは使えそうな奴隷を買う予定なのであった。
男も決して悪人と言うわけではないが、善人でもない。
望んで得た奴隷は自身の欲望のために使いまわそうと考えて歩き回っていたのだった。
そんな時、闇競売が行われている会場を見つける。
大いに賑わう人々の中に紛れ込む男、その先にある商品を見つける。)
「…へぇ、随分と変わった商品だな…だが、良いかもしれないな…。」
(遠目で見た商品の少女。
外見や雰囲気はどこをどう見ても人ならざる者であるのを確信した。
だったら、それなりに酷く使おうが壊れることはほぼ無いだろうっと考えて前向きに参加する)
「…金貨50枚ッ!!」
(オークションが始まるか否や、男の外見とは似つかわしくない程の大金を掲げで参加する男。
誰よりも目立つその姿で手を上げながら声高らかに金額を言うのであった。)
■ルネ > 類い稀なる「商品」は、多くの好事家に書簡すら齎された好事家垂涎の落札品。
悪趣味極まる王侯貴族すら集う伏魔殿の如きオークションだ。
金貨50枚とミレーの男が声を張れば、更なる倍乗せにて価格が跳ねあがっていくは道理といえた。
それすら、悪徳の坩堝にあっては序の口であり、そして。
湯水の如きに大枚が流れてゆくのだろう。
そして、その商品は前述のとおり、既に競合いを終えたなか、主を待っているのだ。
今宵の筋書きは檻の鍵が開いた瞬間から、物語がはじまるのだけれど
遡った時間はどのような始点に到るのか、商品の“主”が誰となるのか。
今はどうやら、それを描く時ではないようで――。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からルネさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からクロスさんが去りました。