2025/06/19 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にグリードさんが現れました。
■グリード > 陽の高い時間から活況。王都であればあり得ないがここではそれがあり得る。
悲劇の中心地。生物の最も暗い場所と言うべき奴隷市場都市のオークション会場
小さな劇場のような場所、その椅子に座る数名を相手に、鎖に繋がれた生物が舞台へ引き摺りだされる。
値を吊り上げるための情熱的な前口上の後に大男や、男娼向けの優男が次々と値を付けられていった。
もっとも、高く売れるのは伸びしろを期待される小さな、男の子であったが。
「……貴族の子、ねぇ。今頃大騒ぎだろうなぁ。それか妾腹の子なら……」
表沙汰には出来ないか、小太りの男に手渡される様子を眺めながら、
他人の人生の行く先を安全地帯から眺める性格の悪さに我ながら呆れる。
そうこうしている内に、次の商品が担ぎ出される。
目の死んだ。牛の乳のように、おそらく肉体的な改造を施され壊れた雌。
口笛と共に値札が次々立ち、性差による市場価格の違いをまざまざと見せ付けられる。壊れた雌でこうなのだ……。
見ている男は札を立てる様子もなく、ただ右から左へと流れていく人生を眺めていた。
■グリード > 壊れた雌も、最後の一吊り上げ。臀部を叩かれただけで甘く啼き、下肢から胸から液体を撒き散らす。オプションに興奮した最後の一声で大勢は決まった。
「あぁ……なるほど。宣伝になるわけかこれ。」
購入していったのはこの都市の娼館オーナーの一人だった。
さしたる高額にならなかったのが幸いだろう。
あとは最早流れ作業のよう。すべてを諦めた令嬢やら攫われた女児。
傷だらけの剣闘士が次々売られていった。
残す商品もあと数品。 次に流れてきた商品は──。
■グリード > 最後に流れてきた商品は、結局高級娼館へと売られていった。
これにてオークションは終わり。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からグリードさんが去りました。