2025/11/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にフェリィさんが現れました。
■フェリィ > 「今日もいい天気…」
鬱蒼と茂る森、その木漏れ日を浴びて魔女が微笑んでいる
今は、昼の日課…魔法による畑仕事を終えて収穫を済ませたところだ
促成魔法により、発芽から結実まで非常にサイクルを早めて生活に必要な食料を賄っている
もちろん、地の力を多く使うため毎日というわけにはいかず
何日かに一度は土に魔力を送って豊かな土に戻してやる必要はあるが
それだけでも、一人の女が暮らす分には問題ない量が収穫できている
厄介な呪いを受けている以外は、今の生活は充実している
早く原理を解明して解呪しなければならないとはわかっているものの
防衛機能でもあるのか、そういった研究をしていると何かが呼び出される頻度が上がっている気がする
そんなジレンマに悩まされつつも生活をしていたが…
またも、そんな魔女の生活域で召喚が勝手に執り行われる
内容は、無作為に誰かを魔女の元へ呼び寄せるという迷惑極まりないもの
それだけならすぐに送還すればいいし、魔女にはそうできる力もある
だが、この呪いで召喚された者は一定時間たたなければ帰れない上に…性欲旺盛な魔物や人物が選ばれやすい
加えて、魔女は必ず無抵抗にならざるを得ないということも…どんな低能な魔物でも理解できてしまうため、危険な目に遭うことは必至に近い
魔女からは見えない物陰に召喚陣が敷かれ、知らぬ間に何かが呼び出されようとしている――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にエズラさんが現れました。
■エズラ > それは、あまりにも唐突な出来事だった。
戦場で乱戦状態に入って既に数日が経過。
折悪く味方は総崩れ、撤退戦となっていた状況。
しかも任されたのは殿。
給金が良いからと貴族のかき集めた傭兵団に飛び入りしたのが運の尽き。
群がる敵を斬って捨て、命からがらの戦闘を続けていたそのまっただ中――
「ぬおっ……なんだァ……――」
突如として足元に生じた召喚陣――ぬかった。
敵軍に召喚魔法使いがいたか――このまま高空にでも飛ばされれば落下して命はない――
光に包まれ、身体が霧散する感触。
果たしてどこに飛ばされるのか――いずれにせよ、対策――
己が用いることのできる粗末な魔法もどきで、どれほどのことができるか――
そんな、命の瀬戸際から、次に己が現れたのは。
「……んあ?」
足元、大地、安定――
異次元空間とも思えぬ場所に出た。
返り血に塗れた物騒な出で立ちの傭兵が一名――そこに出現した。
■フェリィ > どこかで戦乱が起こっていようと、魔女に感知する術はない上に
男を助けるような義理もなかったのだが、呪いにはそんなことは関係ない
戦場であろうと殿であろうと…選ばれた者を連れて来るだけ
未だ、魔女は傭兵が現れた事には気づいていない
周りを確認する時間は十分にある
戦乱など無い、穏やかな…けれど鬱蒼とした森の中
ぽっかりと何かで削られたように木々が無い土地に木造の家が建っておりその裏手に転送の"出口"が作られていた
辺りには鶏や畑などもあり…誰かが暮らしていると理解することは容易い
探索するならばすぐに、のんびりと空を見上げているいかにもな魔女の姿を発見することができるだろう
そうなれば、男の思考にゆっくりと知識が流れ込んでくる――
魔女に対しての一時的な命令権を得ていること
魔女はそれに対して逆らえないこと
魔女が使える魔法の効果や持続時間等々
そして、一日程度時間が経てば元の場所に戻されること
魔女はまだ出現に気づいておらず、野菜の品定めをしているようだ
ただ、男がもし近づくなら…すぐにその状況を察して、何とか逃げようと走り出すだろう
■エズラ > 先程まで嗅いでいた血風どこへやら――澄んだ森の空気。
ともかく遠隔地に転移させられたことに疑いはないが、依然として油断なく周囲を警戒していたが――
「ンッ……おあっ……なんだコリャ……ッ……――」
不意に脳髄に溢れる情報の洪水。
くらくらと頭を揺らすうち、視界に入る人影。
それらが落ち着いた頃――状況を理解する――否、「させられる」。
「……オイオイ、マジかよこれ――」
戦場から一転、己が奇妙な術で飛ばされた先。
そして、流れ込んできた奇妙極まりないあれこれはしかし――
男の好色な本能を、いとも容易く支配するもので。
こちらに背を向けている相手に対し、片手に剣を提げた物騒な格好のまま、無造作に歩み寄っていく。
「――試してみっか?」
先ほど脳内に流れ込んできた、男にとってあまりに都合の良すぎる状況を確かめてみよう――
相手に対し、呟く――
「動くな」
拘束の魔法を自らにかけよ、と――
■フェリィ > 少なくとも、争いの火種になりそうなものはここにはない
異世界ではないが、男がいた空間と比べると異世界的ではある
ともあれ、呪いによって情報が雪崩れ込み、それを利用するため近づくのなら女は、はっ、と後ろを振り返り
「っ」
男の姿を見るやいなや即座に状況を理解し、走り出そうとする
相手の男は明らかな偉丈夫。それに血まで浴びていて…
とてもではないが、交渉ができるような姿ではないと思ったからだ
だから、せめて距離を取ろうとしたのだが…彼女の口が勝手に高速詠唱で魔法を紡ぎその動きを止める
「ぁ、く…っ、ううう~~~
ま、また…。あ、あなた、変な魔法陣で来たんですよね…?
その。今すぐ元の場所に帰しますから…怒らないで、帰ってくださいませんか…?
貴重な薬草もいくつかお渡しできますし…」
魔女としては、"誰かが"来てしまったら逃げて逃げて命令されないようにする他ない
けれどそれが叶わなかった以上、相手はもう呪いの事を知ってしまっているともわかる
だからせめて…叶わないと半ばあきらめながらも、相手の良心に期待して話しかけてみる
今魔女は…逃げようと男に背を向けて立ち上がり、視線だけを男に向けた状態で完全に不可視の魔法によって拘束されている
魔法であるから接触の妨げになることはないし、持続時間は魔女の魔力量次第…大魔女である彼女の魔力からすれば。つまりは意図的に解除しない限り永続であった
正に、想像した通りの…都合の良い状況、だろうか
■エズラ > 「うおっ……――」
果たして――先ほど己が強制的に教え込まれたあれやこれやは、偽りではなかった。
逃げようとした相手がなにごとか呟いた後――その動きが止まり。
なにやら交渉めいた言葉を紡いでいるではないか。
これはもう、明らかに何らかの強力な呪いの類――
必死になる相手を尻目に、フーッ……と大きく息を吐く。
ともかくも、あの地獄の戦場から生還できたということがまず僥倖。
ノンキに衣服の端で剣にこびりついた血を拭い、鞘に納め――
「いや~……わりぃわりぃ、妙なことになっちまったもんで、ちょいと驚いたが――別に危害を加えようってんじゃねぇんだ」
すたすたと相手の正面に回り込み、動けないのをいいことにジロジロと相手の姿を品定めするように眺め。
「しかしよぉ、いきなり帰れってのはつれないぜ――なにせこっちは生きるか死ぬかってとこから来たもんでよ――」
相手の間近に近づいて、その細い首筋に鼻を近付け、肌の芳香を吸い込み――満足げに告げる。
「――今ちょいと、昂ぶってんだ――」
■エズラ > 【移動】
■フェリィ > 不可視の縄に瞬時に縛られたかのようにぴたりと動きを止めた魔女
自身が会得した技術、魔術によって絡め取られ――
「…そ、それは…ありがたい、ですけど…」
呪いの抜け穴として、自分を明確に殺害しようとする相手には防御のみ可能である
ただ、逆に言えば…防御すらできない場合は抵抗ができないということでもあり…
「ひっ…」
程よい、熟れた雌の匂いを嗅がれ、その身を震わせた―――
■フェリィ > お部屋移動(pc番号間違い申し訳ありません)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」からエズラさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」からフェリィさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 「妖精の泉」」に天音さんが現れました。
■天音 > 昼だというのに異様に暗い森の中。何度となく同じ場所を歩かされている。
それが確定的な事実と知れたのは自らが切りつけた木の幹、その傷跡を確認したため。
悪戯好きの妖精が泉への道を閉ざす。
そんな噂話は聞いていたためパニックに陥る事はなく、ただ不快そうに眉根を寄せた。
「悪戯が過ぎる子等の羽根を毟って上げましょうか?」
物語の妖精、それを想像するが故の言葉。実際はうすぼんやりした球体であったり。
抑々が異形であったり形は様々。
そんな妖精を脅すかのように、虚空へ向けて腕を伸ばすと顕現する大鎌。
一閃すると周囲の木々が数本、幹ごと倒れ伏す。
足元に茂る草も、足を絡め取らんばかりに這う蔦も、一閃する風圧に舞い。
森を伐採せんとする勢いを淡々と無表情のままに。
森からしたら厄災の類だろうその被害を抑えんがため、森には陽射しが戻る。
「初めから、そうすればいいのよ。」
そう、手の中より鎌を消し、木々の切れ目へ向けて歩き続ければそこにはぽっかりと開いた空間。
清らかな泉に出る。 畔まで歩を進めれば水面に映る己の顔を確認したところで、
両腕を組んで上へと持ち上げた。今日の所の自主訓練はこれで終わり、と。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 「妖精の泉」」から天音さんが去りました。