2025/11/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にケストレルさんが現れました。
■ケストレル > 「よし……と、こんなもんか」
街道から外れた森の近く、少し開けた場所に野営地が設けられている
焚火に天幕、必要最低限ではあれど過不足無い質実な展開をしたのは、焚火に当たっているケストレルだ
昨日、採集の依頼を遂行中に小鬼の塒を見つけたため、その日の内に最寄りのギルド出張所に報告
自身は必要な資材を持ち野営設営を行った、というのが事の経緯である
既に周囲は夜の帳が下り、焚火に薪をくべながらケストレルは一人、空を見上げた
「……この分じゃ今日の内に討伐は無理そうだな
まあ王都まで話が届くまでに半日、そこから依頼を請けてここに来るまでの準備で最速で二日……ってとこかなあ」
出張所でタイミングよく手すきの冒険者が訪れればもう少し早いだろうが
そもそも急を要する訳ではない事も添えているため、優先度が高くなる事も無いだろう
何しろ現在地までは王都から半日ほど掛かる
「ま、それまで俺が動向を見張ってりゃ良いか
……は~、今夜あたり娼館でも行こうかと思ってたのによ」
ぶー、と不平を口にし頬を膨らませてみるが、野営地の設営を行ったのは自主的な物なので誰に向けての文句でもない
強いて言えば、そこまでしなくとも良いのにしてしまう、自分自身への不満だ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」に夜宵さんが現れました。
■夜宵 > 「──やあ。」
鈴が転がる声音が、きっと男の背後からするだろう。
異国風情を纏った女がひとり──ゆらりと姿を顕す。
夜の帳が落ちた野営地の篝火に照らされて、音もなく彼の前に歩み寄る。
──ぱちり。炎の爆ぜ、燃ゆる音。
小首を傾げつつ、口許に弧を柔らかく浮かべる態でありながらも
警戒は怠らず、利き腕は帯刀した得物の鎺に手指を宛てがう様は崩さず。
「丁度、良かった。完全に日が落ちる前に合流出来たから。
──君が現地に向かったと、ギルドの人に聞いたんだ。」
討伐の依頼を聞きつけ、見知った名前があったなら女は二つ返事で請け負ったと云う。
先行して動向を見張る役割に当たっていたらしき彼を──追ってきたと言わんばかりに。
「ふふ。警戒お疲れ様。
──依頼を終わらせて、君が行きたい場所に行かせてあげるべきかな?」
──なんて、冗談めかして。何時ぞやの口調、佇まいと、調子で。何でもない風に話すのだ。
その不平不満を柔らかく包むように、或いは──揶揄うように。
■ケストレル > 「――うおっ!?」
本格的に夜が更ける前に、今日最後の偵察にでも向かおうかと思った矢先のこと
突然背後から響く声に、焚火にくべんと持っていた薪を取り落としそうになるほど驚くケストレル
一聴して覚えのある声によもや、と思って振り返るよりも先に、知己の姿が炎に照らされて
「びっくりした、夜宵さんがこんな所に来るとは……
――ああ、そう ギルドで聞いたのか……で、態々ひとりでこんなところまで?」
確かに依頼に知己の名前があれば、縁故で請け負う事もあるだろう
だからと言って単身出向いてくるのは事態を重く見たのだろうか、と内心首を傾げる
己の身を案じた、とかチラリとも自惚れない男ケストレル
「ありがとさん
――気遣いは嬉しいけど、今から終わらせても報告や片付けで結局あと丸一日はお預けなんだよ
それに……久し振りに夜宵さんを見たら、そんな気分吹っ飛んだわ」
高級娼館にもそう居ないレベルの美人を前に、嬢へと思いを馳せられるほど一途な男ではないし、
彼女の佇まいを見て、そういう気分を持続させるほど色ボケしている訳でもない
腰の得物に手を添えているのを確認し、さてどうしようかと思案を始めるケストレル
今から動くのも良いが、如何せん暗いし寒い
隠形偵察程度であれば問題は無いが、さて戦闘までするとなると、と思考を巡らせて