2025/11/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」に天音さんが現れました。
天音 > 一振り、闇夜と言ってもだれも疑わない鬱蒼とした暗い森の中に紅い閃が走る。
木々に巻き付いた蔦が、地面から這い、伸びる棘の生えた幹が根が薙ぎ払われる。
街道から望む位置にある森は、放置してしまえば魔物の巣窟となる。
それ故に定期的な討伐依頼が掲示された。

それは、今日新たに張られたもの。先発したパーティーが
メンバーの数名を残したまま敗走した。

その救助──。

任務事態にさしたる興味はなく、ただ思う存分に得物を振る機会が欲しかっただけ。
ただの気紛れに引き受けたその依頼。

推奨されたパーティを組むでもなく、一人、昼前には森の中へ──。

「正しい、鎌の使い方──、というのも不本意ね。」

切り裂いた口から精神を吸い上げる赤い刃、切り口から徐々に枯れ朽ちてゆく木々。
幾つかの、罪の無い木の幹が綺麗に刈り取られ、そして……切り株にすらならず崩れ朽ちる。
そうして視界が開けた所に、触手の様に蠢く蔓の群れ。
その蔓に縛られ、花粉に犯され、狂乱の只中に居る冒険者は果たして幾人か。

「──、幸せそうじゃない。」

この数日、花粉と蔓に翻弄されていたのだろう。男にせよ、女にせよその表情は喜悦を湛えて
絶え間なく液体を垂れ流し蔓に口を、尻を差し出していた。

その場で腕を組み暫し思案するのは、討伐するに値するか否か──。
時折気づいた蔓が伸びるけれど、それを無造作に切り伏せながら、
ただその吊るされ凌辱される様を眺めていた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」から天音さんが去りました。