2025/11/15 のログ
布都 >  
 工房兼自宅の扉を開けて、庭に出る。
 一人で暮らすために必要な物となると、それなりの大きさになってしまっている。
 出来上がっている作物を見やりつつ、本当にすごいもんだね、と、マジックアイテムの機能に舌を巻く。
 冬でも、作物ができるのはこれのお陰なのだ。
 感心しきり、しながら、作物と畑の様子を眺めまわり、問題ないことを確認する。
 空を見上げれば、夜闇が見える。
 この場所を作るために、土地の形に森を拓いたから、森の中でも空を見ることができる。
 先程迄、炎にあぶられている体が、夜闇の風の冷たさに、川の水の冷え込みに冷やされて心地が良い。
 もう少しだけ、頭と体を冷やしてから戻るか、と、考える。

 一人で住むには広くても、農作業をするなら必要な大きさだから仕様がない。
 酒でももってきて飲めばよかっただろうか、と、鍛冶師は考える。

布都 >  
 しばしの間。
 鍛冶師は夜の庭を散歩し、己の体を冷まし。
 沈思黙考を続けて、今後の技術などに関して思考を這わせる。
 どのように打つのか、どのように、作るのか。
 火の温度、水に付けるタイミング。
 鍛冶の事を、考え、思考し、これだという流れをシミュレーションを繰り返し。

 眠気が来たので、家に戻り休むのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林/布都の工房」から布都さんが去りました。