2025/10/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」に光や、遠い轟音さんが現れました。
光や、遠い轟音 > 彼の野営地から見て、遺跡の方の空に。
兆しもないのに雲が垂れ込め、光が見える。
木々の向こうが薄明るい。
遠い轟音。
獣の断末魔。
しかし周辺にそのようなことを行いそうな一行の痕跡はない。


野営の準備をする彼には、体越しの縁で誰がいるか、直感することもできるやもしれない

光や、遠い轟音 > 遺跡の方に引き寄せられていく魔力の流れ。
四大元素の精霊のざわめき。
膨大な量の魔力を吸い寄せ集める、「何者か」
遺跡の方には、侮れぬ死霊や魔獣がいるのだが・・

アキアス > 室内で揺らめく炎とランプの明りよりもまばゆい光が窓の外から男を照らす。
厄介な魔獣でも近づいてきたかと警戒するも、不思議と嫌な予感は薄く。
自身に憑いたものも、さほど気にした様子も無い。
なんだかんだと宿主気遣うものだから、ほんとうに危なければすぐに逃げろと警告してくる。

続けて聞こえる魔獣の声。それも魔力の波動が漂うたび少なくなる。

その魔力に、馴染みあるものを感じては、小屋の外にそぅっと出て遺跡の方向を窺った。

ただ、勘違いであるかもしれないし、感じた馴染みある魔力の持ち主であっても虫の居所でも悪いかもしれない。

だから、木々の合間から様子を見るだけ。
もっとも、想像が当たっていれば相手の方がこちらに気づく方が早いだろうとは思いながら。

光や、遠い轟音 > しばらくすると、遠くから、
大地震の余震にも似た振動が伝わり、魔性の気配が一掃された。

力あるものがそこに現れ、威を見せた気配。
迷宮深部で出会う異界の存在に近い厳粛な気配が風に乗って届き、そしてかき消えた。

力の主は魔女ネーラ。
その体の奥底で結びついた縁を感じ取ると、躊躇わずここよりそちらへ空間を結びつけた。


この野営地は知っている。
この野営地にいるものも知っている。

で、あれば、精密に位置を思い浮かぶことができる。
いわゆる空間跳躍、ジョウントである。
究極には空間だけでなく時すらも飛ぶらしいが、流石に彼女は伝承にいうこの術の達者であるセレスのフォーマイルの域に遠く及ばない。

突然水圧が増すのにも似た違和感。
夜の闇の中から透けた人影が盛り上がり、闇となって人に変じ現れる。

「思い描いくれればすぐにでも駆けつけたのに。つれないのう…?」

身を覆う黒いケープ、黒い魔女の帽子。それらは闇色の生地なのにプリズムに似た艶を放つ。
片手に身の丈ほどの霊木杖。腰に銀色の剣。片手には紫色の皮袋。


「……店以外では初めてじゃのう?」


何事もないかのように平然と。
褐色の体には傷ひとつなく。
しかし戦いがあったことは、息遣いや体の熱量で察しうる。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」から光や、遠い轟音さんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にネーラさんが現れました。
アキアス > 知己である魔女の力の気配。
魔女がそれを振るう所は、彼女が営む雑貨店で使うものばかりが馴染みあるもの。
だからこれほどに荒ぶる強い力の行使は、見知らぬもの。

彼女が力を持つ魔女であることを改めて認識する。
その刹那、卓越した魔法使いが使う距離を無視する魔法で彼女が目の前にと現れる。

男が吐く息は、相手が見知らぬ魔性の力の持ち主でなく、見知った相手と知り安堵を滲ませるもの。
同時に、自身で及ばぬ相手にと僅かに畏怖を込めたものでもあって。

「一応、依頼受けて仕事中、ではあるからなぁ。
 ……こちとら、店の外でも美人でビビってるところだよ」

いかにも魔女、というふうな格好。その居住まいにも悠然としたものを見せる女。
彼女のことはもっと街に根差した姿のほうが見知ったもの。

とはいえその衣装が浮かせる艶美な曲線、熟れた肉付きを主張する胸元、腰元も、
魔力の行使で僅かに乱れる吐息を吐く、ぷくりと色っぽい唇も、僅かに上気する褐色の肌も、
すべて、よくよく知っている、女の姿。

だから最後は軽口を向けながら、へらりと緩んだ笑みを見せて。

ネーラ > 「…い ま さ ら 思い知ったのか?」

この体そのものを貫いたくせに?と言外に突いている。

「お前の目は節穴か?」

節穴でも別に良い。面白い。見知った顔と出会うことができ、ここに来た瞬間の顔に浮かんでいた大魔女の表情が、街の店主のそれに戻る。
大変おかしそうに笑っている。実に日常的な調子で普通に会話している。
「いつ運命の出会いがあるか分からぬのでな、傷ひとつなく勝って見ただけじゃ。
 …それとも、多少傷があった方が可愛げがある、か?…」
一般的な人間の感受性からやや遊離している節がある、長命さ。

「 …ああ、そういえばギルドの受付で聞いたのう。ただ、今日こうして会うとは思ってなかったが」
主にギルドで素材収集の依頼をおこしている彼女が、ある時から依頼を出さなくなった、
その代わりに、高難度の依頼はある日突然掲示板から無くなるということが起きていた。

「最近は時々冒険もするのでな。ずっと店にいると、なんだかなまりそうでのう。
 …何か手伝うか?」
ずっと話しているのも、おかしな話で、せっかくだから手伝いを申し出た。
一人より二人なら少しは無聊も慰められるだろうと。

アキアス > 「改めて思い知ったんだよ。
 それに、折角の美人なんだから、怪我がないほうがいいに決まってる」

遅蒔きながら、ではなく。再確認したところなのだ、と。
言葉遊びのように返しては、見知った雰囲気にと近づく彼女の顔を見て碧眼を僅かに細める。

継いでの言葉には傷など無い方が良いと。
細まったままの碧眼が彼女の肢体をするりと這う。
もちろん言葉通り傷など無さそうだし、魔力自体の消耗はいくらかあろうとまだまだ余力はあるのだろう。

平凡な冒険者である自分とは違うところに、いくらか困った風に頬を掻く。
自身を卑下するわけではない。そのような者など彼女以外にもいくらでもいる。今更の話。
ただ再確認して、改めて身の程を確認しただけで。

「ネーラが本気出したら俺らの仕事がなくなっちまうから、ほどほどに頼む。
 ……手伝いなぁ。野営地での独り寝にはだいぶん寒い季節だから、添い寝でもしてくれるか?」

今から依頼された希少な採取物を探しに行く気はない。今夜はもう休むだけ。
だから魔女の彼女ではなく、よく知るネーラという女に向けて冗句めかして言葉を向け、
立ち話もなんだからと小屋の方にと誘う。

ネーラ > ああ、まあそうなる。
平均を超える異常な存在であると言うことを殊更に街では見せることがないが、こと自然や異界の関わる冒険の次元ではそうも言っていられない。冒険に出たからには勝って帰らなければならない。
だから、たまさかの出会いで深い相手に超越した存在であると思われるのは、この能力のいわば副作用と諦念してはいた。

「もちろん。それは本意ではないし…というか…そんな真似をしたら、街は私を追い出す。」
その力を縦横に揮いほしいままにしたとする。
次に起きるのは社会に排除されること。
「そしてお前はスッキリするチャンスを一つ失うのじゃ。お互いに損しかない。そうじゃろう?
 ……のう?」
肌を這う視線を向けられるならば、できればお互い都合のいい関係を続けたい旨をそれとなくアピールする。

添い寝、当然吝かでもないけれども、念の為野営地の様子をサッと瞥見。

「……他のパーティなどは?…必要なら防音か何か……」
と、言いつつ彼の後ろから、小谷へ足を向けてついていく。

アキアス > 「阿呆はいくらでもいるからなぁ。ま、そこはネーラのほうが良く分かってるか」

人に交じり生きる術は魔女自身が心得ているだろう。
彼女が気を使っていても、彼女を利用しようとするものなどもそこら中にいるだろう。
もっとも、彼女が平民に交じり雑貨店を営んで周囲の男たちを煽り立てたり少年らの性癖を拗らせたりと、
今の生活を楽しんでいる様子はよくよく知っているから、あまり心配はしていない。
それこそ冗談めかして軽口交じりに言うだけ。

口に出したらそれこそ怒られそうだから言わないが、彼女の方が長く生きているのだろうし。

魔女との良い関係を望むのは男も同じ。
実益としても、感情面でも、雄としても。

小屋にと招くと、周囲をわかりやすく探る様子にくつくつと喉を揺らす。

「小屋は俺以外使ってねぇよ。夜にここに辿り着くやつが居ないとは言えないが。
 防音が必要かどうかは……魔女のみぞ知る、ってとこじゃねぇか?」

女が近づけばそうするのが当然とばかりに彼女の腰に腕を伸ばし、丸い尻肉にそっと指を這わせてしまおうとしながら。

女とふたり小屋に入れば施錠をし。
音を気にする必要があるかどうか。その必要があるような有様になるかは彼女がどう思うかだと揶揄う。

ネーラ > 「最近でいうところの…炎上?というのか?自分の正しさを逆撫でするものを死ぬまで追い込む。面倒くさいことこの上ない…」
今の暮らしは楽しいので、捨てがたい。
それをわざわざ炎上にくべるのは愚かしい。
ことに、力ある魔女として、もし炎上に直面したら、耐えるしかない。
(目障りなものをまとめて呪うことはできるが、この街に居場所を失い犯罪者になるのは目に見えることだった)

「……いっそ、あけすけに乱れて、周りを巻き込んでしまおうか?」
私は魔女じゃし、世を乱すのは嗜みみたいなものじゃ、と付け加える。
その声に浮ついた艶がみなぎっている。
体の相性が良い相手と触れ合うのは実に楽しいことだから。
男の指を尻に這わせるに任せる。指遣いには、女を刺激されるよりも、安堵さえ感じた。
「うん、心配はいらぬな。」
性欲を覚える心のゆとりがあれば、きっと冒険で潰れることもないだろう。性を好むということは、生きたい意志が強いといいこと。死に魅入られていないということ。

彼女はケープを畳んで椅子にかけ、壁の帽子かけに魔女帽をかけた。
ケープの下は、エナメルのように艶がある、銀色のサイドスリット入りタイトワンピースのようなもの。
胸元が深くVに刳れている。

圧縮されたコマンドワードを短音節で唱えると、服に見えたそれはネーラの体表を流れ、両の二の腕に蛇型のブレスレットとなって巻きついた。彼女が店でそれとなく腕につけている装身具は、流体真銀製の魔法の装備だった。
インナーとして身に帯びていた、シルクに似たTバックショーツ一枚のみの姿をあらわにする。
このインナーはアラクネ種の蜘蛛の糸で編んでおり、身に帯びるだけで魔法への防御力が冒険者の服シリーズ一揃えくらい得られる。

肌は汗でしっとりと艶めき、魔力を思う様振るった後の体は、いつもの妖しさを鬱々と秘めた様は鳴りを潜め、夜の闇の中で溌剌としている。


「……傷ひとつないじゃろう?」
片腕でバストトップを両方隠して、格別優しく微笑む。
「明日、一働きするのじゃろう?よぉく見よ。やるきがでてくるじゃろ?」

アキアス > 妙に力を持ち自身を正当化して欲を貪る者は、この国にはいくらでもいる。
王の不在で乱れ、それをなんとか維持しようとするものもいるが、だからこそ正しきれないものも多いだろう。

魔女たる彼女はきっと、永く生きてきて、人とのかかわり方にルールを決めているのだろうし。
だからこそ雑貨店など営んで暮らしてもいるのだろう。

「……ま、乱れるのは俺の前くらいにしとけよ」

冗談と解っていても窘めるように。
男としても彼女が触れ得ぬところに行ってしまうのはそれこそ惜しい。

柔らかな尻肉を撫で、軽く指を押し込み張りを楽しむ。
そうしていれば彼女がケープと帽子を脱ぎ、煽情的な魔女の姿を晒す。

その装いもするりと魔力となって解けるように消えて、褐色の艶めかしい肌が露わに。
たっぷりと熟れた肉も片腕で隠すだけ。

良く良く知る、雑貨店の魔女の、美しく生々しい、雌の姿。
今夜は魔力を振るったあとだからか。普段よりもどこか気力が張るようにも見える。

「やる気が出すぎて、明日仕事にならねぇかもしれないなぁ……♡」

彼女の言葉通り、碧眼がじっくりと観察するように、部屋の中で揺らめくランプの明りに照らされた褐色を舐める。
女の周囲を回るようにゆっくりと歩いては、背後から巨躯を添えて。

背の側から見れば、まるで紐だけが纏わりつくような腰元。
そこに腰を押し当て……『やる気』を、しっかりと魔女に伝えて。

――……あとは、彼女が何かしたのか、偶さかの巡りか。
邪魔もなく、魔女の添い寝を心行くまで堪能してゆくのだろう。

翌日は彼女の助けも得ながら、時間が余るほどに悠々と採取の依頼をこなし。
余った余暇もまた、魔女と過ごす時間として使ったのだとか……――。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からネーラさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からアキアスさんが去りました。