2025/10/13 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にアリスフラウさんが現れました。
■アリスフラウ > 討伐任務は夜、日が翳ってから――。
廃村に出没するアンデッドの群れの討伐であるという。
故にこの時間は、斥候の帰還を待ちながらの夕刻までの待機であった。
「まだ随分と時間があるのだわ。――休息をとっておいた方がいいかしら?」
その娘は、んっ、と両手を天に突き上げて伸びをし、腕を弛緩させる。
ブラウスが上に引かれたわわな膨らみが誇張されては、たぷんと揺れた。
ギルド経由に学院に依頼があり、祓魔に長ける少女にお呼びが掛かった。
実地研修をも兼ねている。異存は無い。脳筋御嬢様、暴れるのは嫌いじゃないのだ。
ただひとつ、今この場に異存があるとするならば――。
「それにしても、こんなに薄くて狭ぁい天幕しかないの?」
腰に手をあて見遣る――樹木に吊り誂えた簡易天幕。
目の前にある、休息の場がなんとも簡素であるということ。
いや、これでもまだ良家の子女を慮り、少女には天幕の用意があるだけ良い方なのだ。
同行の冒険者等は大樹を屋根にしての野営であるからして。
けれどもそこは蝶よ花よと育った我儘御嬢様であり御不満である様子。
ついでに少女の血の半分は夜の種族、陽に肌が爛れるなんてことはないし弱点なんかじゃないけども、
何となく直射日光を好まない、そんな本能的な忌避。…単に日焼けしたくないし虫を厭うだけかも知れないが。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」に伝令兵さんが現れました。
■伝令兵 > その退屈を持て余す少女吸血鬼が住まう天幕の外。
俄かに慌ただしくなるのは馬に乗った軽装の斥候が返ってきたためだった。
斥候兵がいうにはこの先の目的地である廃村。その手前の山肌に見たことのない洞窟があり、只ならぬ邪気を感じるという物だった。
出くわした小鬼1匹にすら訓練された斥候は敵わず、相方を見捨て帰還したと言った具合。
その情報が討伐部隊の全員に知らされるべく、伝令兵が大声で各所に伝え――本格的な偵察に向かえる人、希望者はいないか。
報酬は追加で出されるという旨が提示されていた。
■アリスフラウ > 娘が最初に事に気付いたのは、嗅覚に伝わる鮮血の匂いだった。
ひくり、と形の良い小鼻が僅かに動く。それは野営地に於いて嗅ぐ筈の無い匂い。
自然と膚がざわりとするような。少女にとっては獲物にも等しい甘美な。
けれども、この場に於いては同時に異常を知らせる匂いでもあって。
「なにごとなの? ――――…!」
そして目に入るのは、待機していた冒険者に支えられる、傷付いた斥候であったろう。
伝えられる伝令――偵察の要請、希望者を募る旨。
少女は挙手をした。ぎょっとしたように学院より同時に派遣された生徒が見遣ったが頓着しない。
第一、鉄錆の匂いに、少女の血が昂ぶってしまっていたものだから。身体を動かしたくてうずうずするのだ。
「それなら、あたしが行ってさしあげてもよくってよ?」
斯くして娘は洞窟へと意気揚々、足を向けることとなり――。
■伝令兵 > 【移動します】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からアリスフラウさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」から伝令兵さんが去りました。