2025/08/28 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にヴィクトリアさんが現れました。
ヴィクトリア >                    ―――――森の中の一幕―――――

 今回、冒険者ギルドで得た依頼と言うのは、妖魔の退治の依頼だ。メグメールの森の中に巣が発生し、退治してほしいとの事。
 依頼を受けた冒険者たちはそれぞれの役割を決めて、巣に突撃している状態だ。
 ヴィクトリアの役割は、ゲリラ戦法で、逃げているゴブリンやオーガの駆逐が主な役割だった。
 前衛は、巣に突撃して、無双をして、大まかな妖魔や、妖魔の下肢らを倒すのが役割だ。
 ヴィクトリアは、弓師であり、前衛はあまり得意ではないので、後詰を任されている。
 巣の方には魔法使いが居るので、そちらで暴れるというらしい。

「―――いた。」

 森の中でも、逃げるオーガやゴブリンなどは良く見える。
 モノクルが視線を補強し、遠くに居るはずの妖魔を見据えて、矢を取り出す。
 ヴィクトリアの弓は、普通だが、矢は特殊だ、魔法を込めた矢であり、魔法の矢と言える。
 ヴィクトリアは弓を引く。
 きり、きり、と弦が引き絞られる音がして――――

 一射。

 矢に込められた魔法は、誘導の魔法で、走るゴブリンを追いかけて、後ろから頭を貫いた。
 この能力があるから森の中でも弓師をしてられる。
 再度、魔法の矢を引き抜いて、一射、ゴブリンが再度倒れる。

 前衛の皆が戻ってくるまで、ヴィクトリアはここで、逃げる妖魔を迎え撃つ。 

ヴィクトリア > 「あー………。」

 ゴブリンを何匹か倒していた、そうしていると、別の妖魔になった。
 次はオークだった。
 オークは耐久力がある分、体が大きくなるので、ホーミングは必要はなさそうだ。
 しかし、ホーミングや木の矢では威力が足りなくなりそうだ。
 だから、少しばかり高くなるが、矢を別の魔法の矢に切り変える。
 ペネトレイトアロー……貫通性を上げて、威力を上げた矢。
 鉄の矢で貫通性能を与えれば、オークの分厚い肉体もぶち抜けるだろう。

 そして、一射。

 倒れるオーク。
 問題なくオークを倒れるのを確認した。
 まだ、奥では戦闘しているだろう、爆発音などが聞こえる。
 まだかかるのだろうと、考えながら、弓を弾き、オークを倒す。

「こんなに、色々いるなんて。
 そんなに居るのかしら……。」

 あまり多いとなるとそれは、巣と言うよりも前線基地じゃないのと。
 逃げる妖魔の量も多いし。
 訝しみながら、逃げてくる妖魔を倒す。

ヴィクトリア > 暫く狩り続けると、オークの死体も増えてくる。
 いい加減と思っていた所、音が止んだようだ。
 逃げてくる妖魔が来ないかどうか、静かに森の木の上で弓を引き絞り、待つ。
 ヴィクトリアの周囲には、魔導球が飛び回り、飛び道具の警戒をしている。
 
 時間が、ゆっくりと進んでいるような気もする。
 マジックアイテムで加速のブーストをしているわけでは無いのだけども。
 しばらくしてから、足音がする。
 こちらに向かってくる足音であり、視線を向ければ、人影が。
 前衛をしていた冒険者たちだ、と装備や人数、そして、顔立ちから認識をする。
 依頼は終わったようだ、と。安堵の吐息を一つ。

ヴィクトリア > 近づいてきた冒険者たちは、やはり今回依頼を受けたチームの面々だった。
 ボロボロになっているのはやはりそういう事なのだろう。
 大量の敵に、大量の魔物、指揮官もいたそうで、やはり前線基地となっていた模様。
 成程、成程、と同意をして見せながら、少女は身軽に木から降りる。

 倒した敵の討伐部位を手にして、冒険者の仲間たちと共に、報告のためにギルドに戻るのだった―――。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」からヴィクトリアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──夜。

森の中のちょっとした広場になっている場所で、焚き火をしている金髪の男が一人。
焚き火の上で鍋に火を掛け、スープか何かを調理している様子。

その傍らには、銀色のテントが一つ張られている。
テントの金属質な銀色の表面は、焚き火の光を反射して周囲を明るく照らしており、
離れた場所からでもかなり目立つだろう。

森の中でそんな目立つ真似をしていながら、男は全く周囲を警戒している風ではない。
はたから見れば呑気にキャンプを楽しんでいるようにしか見えないかもしれない。