2025/08/12 のログ
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そのうちに見張りの交代の時間となり、若々しい冒険者のパーティーが野営地に戻って来る。
十代半ばから十代後半、男女混合のよくある駆け出しパーティーである。
こういった冒険者がごった煮になる依頼には、先龍からの指導なども目的として混じることが多い。

「(ふぅーん……)」

リーダー格の少年。快活で真面目そう。まだ垢抜けない感じがするのは田舎の村出身とかだろう。
くす。と紅い視線が細まり、微笑う。

「お疲れぇ~。アンタ達もこっちきて、のんびりしたら?」

装備の手入れを始める彼らに声をかけ、手招き。
その少年を待つ女の眼が、得物を見つけた女豹のものであることに少年が果たして気付かたか、どうか──。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からクローネさんが去りました。