2025/08/09 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にティアフェルさんが現れました。
ティアフェル > 「――うっわ、もう…! 一旦避難しよ、避難!」

 朝からどんよりとした雲行きではあったが、昼を過ぎてぽつぽつと新緑の枝葉を叩いて揺らしていた雨が。

 ザ――

 と勢いが急に強まって二人連れの冒険者のうちの片割れ、ヒーラーの方が慌てたように連れを促した。
 その行く手には広葉樹の大木があって、青々と隙間なく生い茂って伸びる枝葉は充分に雨から守ってくれそう。
 急いで濡れた藪をかき分けてその幹まで走り込んでいくと、大きく息を吐きだして。
 ほんのり湿った毛先をふるふるっと頭を振って雫を払い落とし、ウェストバッグから手拭いを二枚取り出す。
 一枚はそちらへ差し出して、

「濡れちゃったねー。拭きなよー」

 そう勧めながら、もう一枚自分用の手拭いで髪や服に点々と散る雨粒を拭きながら、ほう、と吐息を洩らして鈍色の雨空を見上げた。
 広葉を叩く雨の勢いは強く、今しばしやみそうもない。
 直径が二メートルはありそうなどっしりと立派な樫の木は少々の雨風ではびくともしないし、その下にいればちっとも濡れる心配はない。
 とても移動には適さないと判断される天候になってしまったから。

 大樹の根元で雨宿り。

 今日、一緒に依頼を受けて街を発ち、森に分け入った冒険者仲間はどんな顔してるだろうか。
 雨音を聞きながらそちらを伺い見た。

ティアフェル >  冒険途中の雨宿り。
 しばし同行者と雑談しながら雨が上がるのを待つひと時。

 この調子でずっと降ってたらちょっと困るね、なんて苦笑しながら雨雲を見上げていた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」からティアフェルさんが去りました。